白來
白來
長髪の青年
横抱きにされたまま 青年の家に入る
庶民の物というには立派で 武士の物とも違う作りだ
白來
長髪の青年
長髪の青年
長髪の青年
白來
そっと降ろされたその部屋には
妖が2匹いた
妖
妖
長髪の青年
長髪の青年
長髪の青年
妖
妖
長髪の青年
白來
妖
妖
白來
白來
長髪の青年
雪
雪
雪
雪
妖
白來
ちらりと雪の方を見れば
雪は陰のある表情で そっと目を伏せた
白來
雪
白來
雪
白來
白來
雪
妖
妖
駆けていく その後ろ姿を見ていると
雪
白來
???
白來
急に押し寄せるのは 激しい頭痛
雪
白來
断片的な何かが 頭の中に流れ込んで
どうしようも無い程に、苦しい
雪
雪
雪
雪
袂から1枚の札を出し 2本の指で挟む
雪
雪
自身の力――呪力を札に込め
そっとそれを妖狐の肩に当てる
妖狐
妖狐
妖狐
雪
妖狐
妖狐
雪
雪
雪
妖狐
妖狐
雪
雪
妖狐
雪
雪
雪
雪
妖狐
白來
雪
雪
雪
白來
白來は一瞬ボーッとして、 それから何かを振り切るように
ブンブンと首を振った
雪
雪
深く息を吸って力を抜く
それと同時に、保っていた妖力が 解けていく感覚があった
白來
白來
よくわからない あの断片的な何かは
もう朧気で
思い出そうとしても 霞がかかって思い出せない
雪
雪
白來
雪
雪
雪
白來
白來
じっと見つめてくる その黒く澄んだ瞳に緊張しながら
白來
白來
雪
白來
白來
白來
微かな記憶の中にある その時の手の動きを真似ると
雪
白來
雪
雪
雪
白來
白來
雪
白來
雪
白來
一瞬、その瞳に陰が差す
雪
憂いを帯びた表情で そう言われ
もう何も言えなくなる
雪
雪
雪
雪
白來
雪
白來
雪
雪
白來
すぅ、と瞼を閉じたことで 下りてくる闇の中で
雪
暖かいのに冷たくて 穏やかなのにどこか危うい
そんな感覚の呪力がそっと
自分の身体を 包み込んだのがわかった
白來
白來
身体を伏せると、少し冷たい手が そっと毛並みを撫でていく
雪
その声に誘われるように 白來は眠りへと落ちていった
第2話【暖かいのに冷たくて】
続く
コメント
4件
雪さんにも何かあるようですね…。びゃくらさんの持つ断片的な記憶と何か関係があるのでしょうか…? んーー…まぁ難しく考えずに、キスで目覚めた白雪姫のようにもう一度キスしてみたらどうでしょうか?😌😌
おはようございます! 今週はスマホの機種変やら何やら、どうなる事かと思いましたが…無事更新出来ましたε-(´∀`;)ホッ まあお察しの通り、雪にはこんがらがった事情がございます() ちなみに今まで雪は1回も笑顔を見せてません 妖2匹との会話も真顔です( ¯ ꒳¯) 次回も読んで頂けたら嬉しいです!