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道枝くんに告白された日の夜、

私はお風呂の中でため息をついていた、

なんでこんなことになっているのか、 家に帰ってやっと全てを理解したから、

高瀬はる

なんでこんな状況に?

高瀬はる

私の第2の高校生活初日から分からないことだらけ、

高瀬はる

わかんなぁぁぁぁい!

思いっきり叫んでしまったら、 お母さんが同じくらいの声量で

「うるさーーーい! もう少し静かにしなさい!」

高瀬はる

あーもう!ごめんなさーい!

本当に15日で応え出せるのかな、

不安なこと、 分からないこと、 まだまだいっぱいだから、

まだこの状況を受け止めるしか、 私には方法はないと、

そう悟ったのだろう、

おそらく、

だよね?

翌日

昨日のまんま、 何も変えずに、 普通に登校しよう、、

そう思っていた、

けど、 そんなに甘くなかったみたい、

高瀬はる

いってきまーす

玄関を出ると見覚えのある 背丈の男の子、

道枝くん?

何かの間違い、だよね?

玄関の前にある3、4段程度の階段 を降りそのまま歩いていこうとしたら、

道枝駿佑

ちょっと!

高瀬はる

わっ!

いきなり声をかけられ びっくりした私は腰が 抜けそうになる

けど、気づけば 道枝くんが私を支えてくれていた

道枝駿佑

そんなに驚かないでよ、

高瀬はる

ご、ごめん、

道枝駿佑

まぁいいから学校行くよ?

そう言って彼は私の前に 手を差し伸べる

私にはこうゆう経験がないから どうすればいいのか戸惑う

道枝駿佑

こうゆう時は俺の手を握るの

道枝駿佑

わかった?

高瀬はる

う、うん

そのまま手を引かれゆっくりと歩いていく

最初は戸惑いながら 手を繋いでいたが、 学校に近づくにつれ慣れない恥ずかしさが込み上げてくる、

高瀬はる

み、道枝くん、

道枝駿佑

ん?

高瀬はる

その、、手、

道枝駿佑

え?あ、痛かった?

高瀬はる

別に、そうゆう訳じゃなくて、

道枝駿佑

恥ずかしーって?

高瀬はる

うん、

道枝駿佑

俺は離したくない、この手

高瀬はる

え、?

道枝駿佑

好きな人の手を誰がすぐに離すん?

高瀬はる

誰って、

道枝駿佑

俺は好きな人の手は出来ればずっと離したくない

道枝駿佑

授業中は怒られるから無理かもやけど

道枝駿佑

せめて今とか2人でおる時は手繋いでたい

なんか、顔が熱い、

道枝駿佑

あ、顔真っ赤

ふふっと笑ってくる彼に私は少し 落ち着きを感じた

高瀬はる

赤くないから、

道枝駿佑

あ、隠した

私の反応を楽しむ彼は 少女漫画でみたシーンを 再現出来たから?

それからの授業中は 顔を合わせて よくニコニコしてるし、

お昼ご飯は必ず誘ってくれる

彼の顔は幸せに満ちていた

それなら私は?

幸せなのかもしれない、

けれど、私の頭は幸せという言葉より混乱の言葉が沢山出てきた

遡ること1時間前、

私は1人トイレに行っていた

トイレから出てきたらあいつが私に近づいてきた

高瀬はる

何、

西畑大吾

なんでみっちーとそんなに仲ええん?

高瀬はる

関係ないでしょ、

高瀬はる

私次の授業あるし、用はないから、失礼します、

なんで道枝くんと仲いいってことをあいつに言わないといけないの? 私とあいつはもう関係ない、

そう言い聞かせて横を過ぎようとした、 けど、やっぱりあいつに止められた

西畑大吾

なぁ、

西畑大吾

俺が今までしたこと謝るって言ったらどうする、、

高瀬はる

え、、、?

あいつが?謝る? 散々なことしておいて今更何? もう私は忘れたいのに、

西畑大吾

俺、はるに色々してたんは全部好きやったから、

西畑大吾

クラスの中ではいつも作り笑顔で周りに合わせてばっかで、

西畑大吾

でも、みんなの事情をしっかり聞いてわかってて、

西畑大吾

自分より他人優先しといて、

西畑大吾

いつも苦しそうなん見たくなかった、

じゃあなんで? なんで今まであんたが、 私を苦しめてきたの?

私には混乱がいっぱいだった

分からない、

なんで、どうして

なんのために?

西畑大吾

周りがはるを苦しめるくらいなら、
俺がはるを苦しめたら、
少しは自分に正直になるって思った

西畑大吾

けど、逆効果やった

西畑大吾

それに俺ははるのことを遠ざけてもうた

西畑大吾

だからあのまま悪いやつでおろうって思った

西畑大吾

選択を間違えたままで、おろうって、

西畑大吾

でもやっぱり無理やった、

鼻を啜ってる

泣いてる、の?

私の方には顔を向けずずっと窓の外を見ながら離す西畑

西畑大吾

俺は、悪役でも良いわけ無かった

西畑大吾

はるのこと好きになってもうたから、

高瀬はる

も、もういいよ、

高瀬はる

やめよ、うよ、

西畑大吾

ごめん、ほんまにごめん、

西畑大吾

アホやな、俺、

西畑大吾

自分でやっといて被害者の前で泣くとか、

西畑大吾

惨めすぎる話やな、

泣きながら無理やり笑う西畑

全然悪い人じゃなかった、 むしろ私のことを考えてくれるいい人だったのに、

私のせいで西畑は変わってしまった、

なら、今私が過去の西畑に戻してあげることは出来ないの?

私は、ごめんねの意味を込めて 窓の外を見ている西畑に後ろから そっと抱きしめた

西畑大吾

あほっ、

西畑大吾

なんでそんなんするん、

西畑大吾

俺は、

高瀬はる

私の、せいだから、

西畑大吾

何言って、

高瀬はる

確かに今までの西畑は怖かった、

高瀬はる

嫌いだった

高瀬はる

話したくもなかった、

高瀬はる

でも、怖い西畑にしたのは私だし、

高瀬はる

だから、自業自得だって、

高瀬はる

私のせいにしてて、

初めてかも、

自分が人に抱きついて 自分が人を泣かせて、 自分が人を泣き止ませようと必死になって、

私の方が惨めだよ、きっと、

西畑大吾

俺、もうはるには

高瀬はる

近づいてこないで、なんて言わない、

高瀬はる

だから、優しい西畑に戻って欲しい

西畑大吾

はる、ごめん

高瀬はる

これ以上謝られたらお菓子奢ってもらうことにするけど、

高瀬はる

いいの?

西畑大吾

うん、いくらでも償う、

西畑大吾

はるに一生をかけて貢ぐし、

高瀬はる

一生はきつい、かも、

本音を言うと西畑は笑った、

西畑大吾

ありがとう、

西畑大吾

もうあんな扱いしやん、

西畑大吾

だから、今までとは違う俺の事、

西畑大吾

これから知っていって欲しい、

高瀬はる

わかった

高瀬はる

よろしくね、西畑

西畑大吾

おう

やっとこっちを向いた、 涙で顔が濡れている

目も赤くなってる、 けど、西畑の顔は笑顔だった

西畑大吾

いつでもなんでも奢るから言ってな

高瀬はる

GODIVAチョコも?

西畑大吾

それは無理かも、

高瀬はる

嘘だよ

高瀬はる

西畑が優しくしてくれるなら何も要らないよ、

高瀬はる

物より心だからね

西畑大吾

それこの前学年主任が言ーてた言葉やん

高瀬はる

うるさい、

それから数十分私の頭は授業なんか耳に入らないくらいの 混乱に陥ってた

だって、あの場所にいたのは私たちふたりだけじゃなくて

道枝くんもいたから、

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