夏休み。
ーチリンチリンー
駄菓子屋の風鈴の下で、初めて君に会った。
年相応の素の笑顔が可愛らしく、
冷たいアイスに頭を抑えて
でもその痛みも楽しみに変えて
アイスキャンデーを美味しそうに食べていた。
その無邪気な姿に、見とれていた。
壱後 愛
壱後 愛
突然叫んだかと思うと、僕の近くに寄って来る。
相田 拓海
壱後 愛
相田 拓海
手元を見ると、折角のアイスが 溶けていた。
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
グイッ、と僕の服の袖を 引っ張った。
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
無邪気な笑顔。
その笑顔に
完全に恋してしまった。
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
そう言うと、呆れた様な 表情をした。
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
手元を見ると、またあの日のようにアイスが溶けていた。
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
肩を少し上げ、歯を少し見せて笑う。
その姿に、ドキッとしてしまう。
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
顔を背け、アイスを齧る。
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
相田 拓海
急に萎れた壱後が心配になり、壱後の方向を見る。
相田 拓海
すうっと、影が地面へと 落ちていく。
相田 拓海
相田 拓海
突然だった。
暑い筈なのに、悪寒がする。
口の中はカラカラになり、頭が 真っ白になる。
誰かが急いで何処かに電話を 掛けている。
誰かが壱後に呼び掛けている。
段々とその音が消えて
自分の心臓の音しか
聞こえなくなった。
その後、壱後は病院に運ばれた。
焦ったけど、きっと熱中症か 何かだろう。
そう思って、自分に聞かせていた。
でも
掛かってきた電話には
自分の思い描いていた想像は
一瞬にして打ち砕かれた。
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
壱後 愛
一呼吸置いて壱後は言う。
壱後 愛
相田 拓海
涙がこぼれ落ちる。
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
相変わらずの無邪気な笑顔。
明日死ぬ、なんて嘘なんかじゃないかと疑ってしまうほど。
相田 拓海
相田 拓海
アイスを片手に、海を眺める。
相田 拓海
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
急に名前を呼ばれ、びっくりする。
相田 拓海
壱後 愛
壱後は目を瞑り、天を仰いだ。
そして、こう言った
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
急な告白。
俺は動揺し、たじろぐ。
相田 拓海
相田 拓海
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
目を真っ赤にし、潤している。
壱後 愛
壱後 愛
コクンと首を縦に振り、 ニコリと微笑む。
壱後 愛
相田 拓海
相田 拓海
相田 拓海
壱後 愛
壱後 愛
遠ざかる、最後に見る初恋の姿。
アイスは溶けて、道路に消えた。
俺は
この心臓の音が消えるまで、 止まるまで
君を愛す。
文里
文里
文里
文里
文里
文里
文里
文里
文里
文里
文里
コメント
7件
本当に物語を作るのがお上手で。素敵な話でした!夏ってなんかいいですね〜!
こういう夏の切ないお話大好きです;;