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バドエン ちゅ ~ い
ー バレンタインデ ー 当日 ー
バレンタインデ ー の 朝は ちょっとだけ 、胸が きゅっとした 。
制服に袖を通しながら 、 ちぐさは 机の上の 小さな箱を 見つめる 。
淡いピンクの 包装 。
かわいすぎないか
重すぎないか
何度も 大切に 考えて 選んだもの 。
.. こんなに かわいいのに 、 見ていると 何故か 落ち着かない .. 。
.. これを 渡したら 、もう 今までみたいに ぷりちゃんと 笑えない気がした 。
でも 、渡さないままなのも 嫌だった 。
ぷりっつ
あの日の ぷりちゃんの言葉が ふっと 頭に 浮かぶ 。
それから 私は .. ... たぶん 、気にしすぎるようになっちゃったんだと思うっ 、
『 期待 、しすぎてないかな 』
『 昨日のあれ 、変じゃないかな 』
『 好き 、っていう気持ち ぷりちゃんの 迷惑に なってないかな 』
考えすぎて 、 恋が少しだけ 、こわくなった 。
それでも 。
ぷりちゃんと 話す時間は 好きだった 。
笑ってくれる声も
何気ない 「 おはよう 」も
目があったときの 感じも
全部 、大切だったから 。
ちぐさ
このままじゃ 、だめ 。
中途半端な 距離も 、 苦しいだけの 恋も 。
今日は 、ちゃんと 甘い恋が したい 。
ちゃんと _____
好き って 言いたい っ 、。
せっかくの バレンタインデ ー なんだもん 。
教室に 入ると 、ぷりちゃんは いつもと変わらない顔で にこっと 笑った 。
ぷりっつ
その声を 聞くだけで 胸が 締め付けられる 。
ちぐさ
ちょっとだけ 声が 震えたけど 、 今日は 誤魔化したくなかった 。
ちぐさ
ぷりっつ
俺は 気づいてた 。
今日のちぐが 、 いつもより 緊張していることに 。
.. でも 、何も言わなかった 。
もし 言ったら 、 今の距離に 戻れなくなりそうで 。
放課後 。
ぷりっつ
ちぐさ
ぷりちゃんの 一言で 、 気づけば また 並んで歩いている 。
それが 当たり前に なっていた 時間 。
前は 嬉しかったはずなのに 、 今日は 少しだけ 、苦しい 。
ぷりっつ
ちぐさ
私は 笑った 。
でも その裏で 、 私の心臓は ずっと 早かった 。
ちぐさ
この もどかしい距離のまま 、 気持ちを隠したままなのは 、もっといや 。
ー ぷりっつ 視点 ー
ちぐの マンションの前に 着く 。
俺は いつものように 言う 。
ぷりっつ
この一言で 終わらせたかった 。
まだずっと 、この曖昧な関係で居たかった 。
この関係に 、名前をつけたくなかった 。
ーー それが 俺の 、ずるい 本音だった 。
.. でも っ 、
ちぐさ
私は 振り絞って 声を出した 。
ぷりっつ
その言葉を 聞いた瞬間 、 私の中で 、はっきりした 。
そんなのいやだ 、
こんな 中途半端な関係のまま 明日を 迎えたくない 、..
逃げるみたいな 恋じゃなくて 、 ちゃんと 、甘い恋が したい .. っ 、
私は 、小さく息を吸ってから 言った 。
ちぐさ
ここで 逃げたら 絶対 後悔する
苦くてもいいから 、ちゃんと 伝えたかった 。
だから 、私は 言った 。
ちぐさ
短い言葉なのに 、 胸の奥が じんと 熱くなる 。
ちぐさ
一瞬 、空気が 止まる 。
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
小さな箱を 、両手で 差し出す 。
ちぐさ
ぷりちゃんは 、すぐには 受け取らなかった 。
少し 迷った素振りをして .. 。 それから 、両手で 受け取る 。
ぷりっつ
ぷりちゃんの声は 、優しかった 。
その優しさで 、 私の心に 小さな期待が 灯る 。
でも 、ぷりちゃんは 続けた 。
ぷりっつ
視線を落としたまま 、はっきり言う 。
ぷりっつ
その言葉に ちぐは 驚いたような顔をした 。
ぷりっつ
これは ちゃんとした 「 好き 」だった 。
ごまかしなんかじゃない 、俺の本音 。
だからこそ
ぷりっつ
ぷりっつ
ぷりっつ
拳を ぎゅっと 握る 。
ぷりっつ
ぷりっつ
小さく 、息を 吐く 。
ぷりっつ
沈黙が 落ちる 。
ぷりっつ
最後は 囁いたぐらいに 弱い声だった 。
ぷりっつ
私は 、しばらく 何も 言えなかった 。
好きって 言ってもらえた
ーー でも 、それだけだった 。
欲しかったのは 、 その先だったのに 。
ちぐさ
振り絞ってやっと でたのは 、それだけ
泣かなかった 。
泣いたら 、今までの 恋まで 否定しちゃいそうだったから 。
ちぐさ
そう言って 、私は 背を向ける 。
沈黙の後 。
俺は ちぐの背中に向かって 小さく .. でも はっきり 言った 。
ぷりっつ
ちぐ が 立ち止まる 。
ぷりっつ
今度は 迷いのない 声だった 。
ぷりっつ
それで 、全部が終わった 。
俺は それ以上 何も言わず 、 小さく手を振って 、背を向けた 。
『 幸せになってね 。 』
その 言葉が 、1番残酷だった 。
夜 。
部屋のあかりも つけないまま 、 私は ベッドに 座り込んだ 。
制服のまま 、 動けなくて 。
胸の奥が じわじわ 痛くなる 。
ちぐさ
声を 出した 瞬間 、 我慢していたものが 溢れた 。
ぽろぽろ 、涙が 落ちる 。
ちぐさ
声が震えて 、 言葉が 上手く 続かない 。
ちぐさ
手で口を押さえても 、 嗚咽 は 止まらなかった 。
好きって 、ちゃんと伝えた 。
好きって 、言ってもらえた 。
それなのに
一緒に 居られない 。
ちぐさ
独り言 みたいに 呟いて 、 私は 膝を抱えた 。
甘い恋が したかったのに 。
手を繋いで 、笑って 、 一緒に 帰りたかっただけなのに 。
ちぐさ
名前を 呼ぶたび 余計に 胸が 苦しくなる 。
答えは もう 分かっているのに 。
それでも 、
心だけが 、まだ 追いつけなくて 。
ちぐさ
そんな言葉すら 発してしまう 自分が だいきらいだ 。
帰って すぐ ソファに 座り込む 。
.. 振ったのは 自分のくせに 、 なんで 俺が へこんでんだよ .. ッ
目の前に ある 、小さな箱 。
ぱっと 開けて 、 マカロンを ひとつ 、口に入れる 。
甘い 。
でも 、すぐに 苦くなる 。
ぷりっつ
好きだ って 言った 。
でも 、選ばなかった 。
ちぐの想いに 、答えなかったんじゃない 。
答える勇気が なかった 。
想いは 渡された 。
『 好き 』も 、確かに 交わった 。
それでも 。
この恋は 始まらなかった 。
甘くて 、優しくて 、簡単に信じさせるくせに 、 その先には 連れてってくれない 。
甘いはずだった マカロンは 、 最後まで ーーーーーーーーーー
うそつきだった 。
ーー 『 うそつきマカロン 』 𝕓𝕒𝕕 𝕖𝕟𝕕 ーー
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ぐ っ ば ~ い っ ♡
コメント
1件
朝なのに泣かせてこないでよぉぉ((それだけいい作品だったってことねっっ 2人とも『好きだけど』なのがほんっっとに辛いっ、 でもtgちゃんには後悔して欲しくないな、っ振られても前の関係のままいて欲しい( なんかまるちゃんの作品神しか出てこないんだけどっ!!好き!!