注意 俺が怖いもの Part1〜14 を読んでからお読み下さい。
これは Part14最終話の解説で みどりくんは 強い霊感で触れる喋れるという 特別な能力で苦しんだ(省略) それに対してらっだぁが その特別は苦しむだけはないと 教えたという意味に 関する裏物語です。
思い付いた作品なので 読まなくても大丈夫です
本編そろそろ始まります。
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紅月の夜のこと
顔も手も服も紅く染まり
頭には角も生えている
片目も紅く変わる
そんな姿をした俺の目の前には
ポタポタと鉄の匂いをした 赤い液を体全身なら流して 倒れている両親がいた
「侮辱するから」
俺の能力は青鬼
現代青鬼継承者が亡くなると 新たな継承者が生まれる
そんな俺は選ばれし継承者
初代継承者も前代継承者も 皆醜くて憐れな姿を遺し この世を去っていった。
俺もその”独り”
そんな青鬼をコイツらは 理解していない
侮辱しやがって…
もうどうでもいいけれど
この能力が俺は嫌いだ
通常の人間よりも倍 身体能力が強化される
普通の能力者で 身体能力強化の人は 居るけれど
青鬼に至って 魔法も身体能力も 何倍も強いんだ
そんな能力を俺は大嫌い
人を
簡単に殺めてしまうから
「醜く憐れな継承者」
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「ねぇお兄さん」
「親が襲われちゃって…いないんだ」
「止まらせてくれるかな」
「いいよ」
「ありがとう」
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「ねえお兄さん」
「ん?」
「俺ね、」
「自分の能力が嫌いなんだ」
「……そうなんだ」
「どんな能力は知らないけど、強い能力なら大切な人を守れるでしょ、弱い能力でも」
「それは自分の能力(チカラ)だから、いつか役に立つよ」
「……そう」
「それで一体どんな能力なんただ?」
「……俺の能力はね」
「簡単に殺めてしまう」
「青鬼なんだ」
だから
「お疲れ様お兄さん」
「え」
「グァッ…ガアアッ゛、ァ”…ハ…」
「俺は暗殺者なんだ」
「弱者なんかに興味わくわけねぇだろ」
「まぁでも」
「楽しかったよ」
「さよならだねーお兄さん」
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一瞬救われた
一瞬だけ…
俺だってたまーに
遭難した子供や 親が居なくなり飢えている 子供を山奥で何度も見てる
この日から助けてみたい っていう欲が凄くなった
だって俺は
この能力のせいで嫌われて
苦しんで
その能力でもっと殺して
どうするんだって
俺だって
知ってて…
仕方がないんだよッ……
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欲に負けて1人を助けた
罪悪感極まりない感情に 悩まされ続けた
悩んで
悩んで
人を助ける側に立ってしまった
角を隠すように帽子を被る
いつの日は総統にもなって
でも
人を殺めてから
なってしまってもいいのか
分からなくて
前の総統へ聞いた
「前のことは気にしなくていい」
「人を見るときは」
「今のその人だけを重視してればいいんだよ」
「それがその人のありまのままだから」
「だから気にするな」
「総統になって平和な国にしろよ」
「…わかってます。」
「ありがとうございました」
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緑の子を助けたんだ
たまたま村近くに 来てただけで
俺に似てると思った
多分その緑の子は俺の 1つ下の子だと思う
だから
「村長さん、この子うちの国へ貰えないかな」
「ああ、いいぞ、あいつなんか要らん」
「……」
「言う相手気をつけてくださいね」
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ねぇ君
今から俺の国へ 来ることになったよ
「え、おれ…」
「う…られた…の?」
「ううん、違うよ」
「お前が苦しそうだったから」
「俺の国へ招こうと思っただけ」
「もしかして嫌?」
「こんな村に留まりたい?」
「…嫌に決まってるでしょ……」
「そうだよね、まだ可能性のある所へ来た方がマシじゃない?」
怖がっているのを俺は分かる
だから一言かけてみた
「もう可能性の無い村で留まるか」
「まだ知らない、可能性のある国へ行くか」
「どっちがいいかな?」
「……国へ行く」
「そーだよね、それじゃ行こっか」
「俺はね運営国のらっだぁっていうの」
「お前は?」
「みどりいろ……」
「じゃあ、みどりくんね」
「俺の所は悪い人もちょっと居るけど平和なところだから、大丈夫だよ」
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あの子が自分の能力に そんなこと言うから
俺が死ぬ代わりに
救ってあげたんだよ
ごめんね
戦死じゃなくて
自殺で
ごめん
でも君とは話せるでしょ?
新しい総統は金色の彼
他の皆も辛いと思うよ
だからお前が支えてあげて
知っているのはお前と俺だけ
俺は器用じゃないの 不器用なんだ
だから前のあのお兄さんのように 救ってあげられなくてごめん
自分で殺しちゃってごめん
死んだ後に話しちゃって
ごめん
昔の罪悪感に 今の責任感に
俺のメンタルは負けちゃったの
ごめんね
こんな総統でごめん
でもお前の願いなら皆護る
護るから、見てるから
心配しないでよ……
でも
喋るとき1回は
俺の名前を呼んで
俺の人格は分かるんだよ
でも名前が忘れてしまいそうなの
お前も知ってるでしょ
見えてるんだから 聞こえてしまうんだから
そしたらお前は俺に らっだぁって名前を 身に付けさせてくれた
ありがとう
俺は
愛されているんだな
俺はどこに行っても 罪悪感を背負ってばっかだよ
ごめん
そして
ありがとう
コメント
5件
ブクマ失礼します
うぉぉぉぉ!(*゚▽゚)ノ
おぉ(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチこんな裏が…