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故旧忘れ得べき

108 - 桜の木の下には死体が埋まっている

♥

39

2024年09月21日

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今回は

“桜の下には死体が埋まっている”

のパロディやります

全く春じゃないけれどね

桜の季節なんて微塵も感じられないけれどね☆

それではどうぞ

わっ!太宰さん!桜がすごく綺麗ですよっ!

太宰

そうだねぇ.........

太宰

..................ねぇ敦君

はい?

太宰

敦君は知っているかい?

何がです?

太宰

...桜の下には死体が埋まっている............という話さ

え...?

太宰

桜の色がこの綺麗な色になるのは、その死体の血を吸ってるから......

太宰

という噂だよ

な、なんだ...噂なんですね......

てっきり本当の話かと

太宰

本当さ

へ...?

太宰

私が15の時だったかな...

太宰

好きな人がいたのだけれどね

太宰

............

高見

ほら太宰上を見なよ

太宰

......ただの花じゃないか

高見

それが綺麗なんだろう?

太宰

見ていても何も面白くないね

高見

そうかな...

高見

僕は好きだなぁ......

太宰

...............

太宰

高見は花好きなの?

高見

好きというよりは、それしか楽しみがなかったからねぇ

太宰

どういうこと?

高見

10の時からマフィアにいたからね、仕事仕事でそれくらいしかやることがなかったんだよ

太宰

ふぅん...

太宰

なら今は僕がいるから花なんて見なくてもいいよね

高見

ん〜笑

高見

君と一緒に見たいな

太宰

え?

高見

君と見る花が...今までで一番綺麗だよ

太宰

高見......

高見

もし僕が死んだら桜の木の下に埋めてね

太宰

何変なこと言ってるのさ

太宰

死なせないよ

高見

ははっ笑

高見

頼もしいなぁ太宰

太宰

頭撫でるなぁ!!

太宰

............

な、亡くなってしまったんですか...?

太宰

ぁぁ......

太宰

私がこの手で殺してしまったよ.........

え.........?

太宰

......そうするしか、彼を救う方法がなかったんだ...

太宰さん......

太宰

ちょうどこの当たりの木なのだけれどねぇ......

太宰

...彼岸でも上手くやってるだろうか......

......きっと、まだ太宰さんを見守ってると思いますよ

太宰

ふふっ、なんだいそれ笑

その人は多分、太宰さんのことがすごく大切だったんじゃないでしょうか

太宰

......そうだといいねぇ

絶対そうですよ〜

太宰

あはは、そうだねぇ

“楽しそうで良かった良かった”

太宰

え?

?太宰さ、

ビュオォォォォォォォ

太宰

っ!!

わっ!!

凄い風でしたね...

太宰

あぁ本当に......は、?

あれ?さっきまであそこに人なんていましたっけ?

太宰

な、.........

太宰さん?

高見

............おや、視えるのかい?

太宰

高見っ!!

知り合いですか?

高見

君にも視えるのだねぇ

高見

初めまして、僕は高見

中島敦ですっ!

太宰さん?黙ってどうしたんです?

太宰

敦君.........その人は......

高見

さっき話していた死体だよ

.................................

えぇぇぇぇッッ?!!??!

高見

あははっ笑面白いねぇ

太宰

高見...っ、どうして!!

高見

君があまりにも僕の話を楽しそうにするから

太宰

そ、ぇ、......してたッ?!

はい、とても嬉しそうでしたよ

太宰

うそぉ......

高見

ふふっ

高見

元気そうで良かったよ

太宰

...これからはもう会えないのかい?

高見

そうだね

高見

毎年この季節に1度だけなら会ってあげてもいい

太宰

織姫と彦星みたいだね

高見

ロマンチックでいいじゃあないか

高見

じゃあね太宰

太宰

.........ごめんね、高見

高見

僕から頼んだんだから、君が背負うことないよ

太宰

けれど......

高見

ほら、敦君が困っているから早く帰りなさい

太宰

......高見...

高見

......また、来年

太宰

......わかった

太宰

絶対ここにいてね!!

高見

あぁ、わかったよ

太宰

ほら約束!!

高見

はいはい笑約束ね

太宰

......またね、高見

高見

またね太宰

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