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狛(ﾊｸ
お腹すいたなー
狛(ﾊｸ
服も何とかしないと…
狛(ﾊｸ
そういえば、所持金は…
狛(ﾊｸ
当たり前だけど、無い…
狛(ﾊｸ
どーしよう
狛(ﾊｸ
どこかにお金が落ちてないかな
狛(ﾊｸ
考えても仕方ないからとりあえず動こう
狛(ﾊｸ
まずは働く場所を探さなきゃ
狛(ﾊｸ
ここは…
狛(ﾊｸ
ろっ、ぽん…ぎ、…？
狛(ﾊｸ
読み方合ってるかな？
狛(ﾊｸ
…ん？
おじいさん
ふんっ！(荷物を持ち上げようとする
おじいさん
はあっはあっ
狛(ﾊｸ
あのっ、
おじいさん
おぉ？
狛(ﾊｸ
手伝いますよ
おじいさん
おぉ、ありがとの
おじいさん
ちょっと距離があるが大丈夫かのぅ？
狛(ﾊｸ
大丈夫です！
おじいさん
じゃあ、頼むぞい
狛(ﾊｸ
はいっ！
狛(ﾊｸ
ふんっ！(持ち上げる
おじいさん
力持ちじゃのー
おじいさん
じゃ、行くぞい
狛(ﾊｸ
はいっ、
おじいさん
ここじゃよ
狛(ﾊｸ
豪邸…
おじいさん
ほぉっほぉっ
おじいさん
そんなことはないぞい
おじいさん
さあ、入るぞい
おじいさん
もう少しだから頑張っておくれ
狛(ﾊｸ
はい！
狛(ﾊｸ
わあ、お洒落ですね
おじいさん
間取りや家具にはこだわってるんじゃ
狛(ﾊｸ
そうなんですね
狛(ﾊｸ
素敵です！
おじいさん
ほぉっほぉっ、褒め上手じゃの
狛(ﾊｸ
ところで、この荷物はどこに置けばいいですか？
おじいさん
おお、すまんの
おじいさん
忘れておった
狛(ﾊｸ
あ、全然大丈夫ですよ
おじいさん
そこら辺に置いておいておくれ
狛(ﾊｸ
分かりました
おじいさん
ほんとに助かったぞい
狛(ﾊｸ
お役に立てて嬉しいです
おじいさん
じゃあ、お茶でも1杯
狛(ﾊｸ
そんな、滅相も
おじいさん
お礼ぐらいさせておくれ
狛(ﾊｸ
じゃあ、お言葉に甘えて…
おじいさん
ちょっと待ってておくれ
狛(ﾊｸ
はい
おじいさん
わしの家内は丁度半年前に先に逝ってしまっての
狛(ﾊｸ
(頷
おじいさん
今は1人ひっそりと暮らしておるんじゃ
おじいさん
じゃが、やっぱり1人は寂しくてのぉ
おじいさん
話し相手がいないのはこんなにも寂しいものだと実感したよ
狛(ﾊｸ
そうだったのですね
狛(ﾊｸ
私からも、一つ、話をしてもいいですか？
おじいさん
あぁ、いいとも
おじいさん
しっかり聞かせてもらうぞい
狛(ﾊｸ
では、
狛(ﾊｸ
私は石神家の末裔、石神狛と申します
おじいさん
ほう、石神家とな
狛(ﾊｸ
ご存じでしたか？
おじいさん
確か、神が子孫である家計じゃろう？
狛(ﾊｸ
はい
狛(ﾊｸ
その末裔が私です
おじいさん
ほほぅ
狛(ﾊｸ
私には後頭部に目と口が一つずつあるんです
おじいさん
なんと…！
おじいさん
わしが聞いてもいいものなのか
狛(ﾊｸ
えぇ…口が堅そうな方ですので
おじいさん
ほっほっ、わしはもうすぐ逝く身じゃからの
狛(ﾊｸ
長生きしてほしいです
おじいさん
ありがとの、じゃあ、続きを
狛(ﾊｸ
話がそれましたね
狛(ﾊｸ
その目と口のせいで私は石神家の恥さらしとしてお母様とお父様に家を追い出されました
おじいさん
酷いもんじゃ
狛(ﾊｸ
それが昨日のことです
狛(ﾊｸ
お金もないので路頭に迷っていたところ、貴方が困っているご様子でしたので
おじいさん
なるほど
おじいさん
それで、今に至ると
狛(ﾊｸ
はい
おじいさん
そりゃ、気の毒じゃ
おじいさん
そうじゃ、いいことを思いついた
狛(ﾊｸ
何ですか？
おじいさん
お前さん、ここに住まないか？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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