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武器供給エリアで玲華達3人と出会った悠斗グループ

エリアから出ようとした悠斗達だが、玲華達の様子がおかしく、疑問に思っていると突然扉が開いた

扉から入ってきたのは鬼だった

優奈

ひっ!

玲華

いやっ…!

そんな…!

玲華達はまるで鬼が近くにいるのがわかっていたかのような反応をしていた

幽乃

皆さん!こっちから逃げてください!

幽乃は鬼が入ってきた方とは反対側の扉を開けて叫ぶ

その声に従って悠斗グループと玲華達は逃げようとする

ただ、扉は広くはなく、1度に通れるとしても2人が限界だ

だとすれば、全員が教室から出るには時間がかかる

鬼は、1番後ろにいた流留に近付いた

流留

ひっ…!

そしてそのまま、頭を握り潰した

グシャッ

その光景を見ていた人達は唖然とする

悠斗

っ……

悠斗

逃げろ!!

悠斗は我に返り、叫ぶ

その声でハッとした人達は教室から脱出しようと試みる

鬼が右手を思いっきり振る

鬼の手は1人教室から逃げ遅れた里苗に当たる

里苗は鬼の手によって払い飛ばされ、壁に勢いよく衝突する

その時に頭を激しくぶつけ、血が流れ出ていた

そして里苗の体は映像のように乱れ、消える

悠斗達は里苗の状態を確認することもできず、ただひたすらに逃げた

優奈

はぁっ…はぁっ…

凜音

疲れたぁ…

結実

もう歩けないよぉ…

18時01分

悠斗グループと玲華達は3階の教室に逃げ込んだ

鬼は巻けたようだった

玲華

あなた方のお陰で、私達も無事逃げ切れましたわ

途中で亡くなられたお2人に関しましては…残念ですわ

玲華達は悠斗グループにお礼を言った

そういえば、さっき武器供給エリアで僕達が出ようとした時引き止めてたよね?

あれはなんだったの?

優奈

あれは…

優奈

私達、見てしまったんです

優奈

鬼が、復活する瞬間を…

幽乃

鬼が…?!

悠斗

ということは、鬼の復活場所に行ったということか?

悠斗が問うと、玲華達は小さく頷いた

一体どこに…

蒼が呟くと、玲華が答える

玲華

鬼は、体育館で復活していましたわ

玲華

それで、鬼に見つかってしまって、逃げてきた先にあなた方がいたのですわ

幽乃

なるほど、それは災難でしたね…

優奈

今日1日、3人で行動していたんですけど、すごく怖くて…

玲華

もし、ご迷惑でなければあなた方のチームに加わらせていただけないでしょうか?

玲華達は頭を下げる

悠斗

わかった

悠斗

人数少ないと不安だもんな

悠斗達は承諾し、グループは11人になった

グウゥゥゥ…

腹の音が鳴った

結実

あ…私だぁ…

結実

恥ずかし…

結実は顔を覆う

幽乃

鬼から逃げるのに走り回ってましたもんね…

僕もお腹空いた…

皆が空腹を気にし始める

悠斗

さっき取ってきたばかりだけど飯食うか

凜叶

そうね

凜叶

そしたらまた取りに行きましょ

悠斗と凜叶の言葉で、それぞれ自分の調達した食料を食べ始めた

18時30分

治療室にいた奏太達は談笑しながら夕飯を食べる

ベッドで治療していた亜朱花は20分前に傷が完治し、友花にベッドを譲っていた

現在ベッドで寝ているのは友花、陽菜、健斗、理望、梨沙、未乃の6人だった

莉奈

亜朱花ちゃんそれ何食べてるの?

亜朱花

ん?サンドイッチだよ〜

莉奈

おお!いいね!

莉奈

美味しそう!

亜朱花

莉奈ちゃんは?

莉奈

私は梅干しのおにぎり食べてる!

亜朱花

へぇ〜

亜朱花

梅干し好きなの?

莉奈

うん!

莉奈

祐穂くんは?

祐穂

俺は昆布おにぎり

莉奈

昆布か〜

亜朱花

祐穂昆布好きなの?

祐穂

そういう訳でもない

祐穂

目に付いたから取っただけだ

亜朱花

そうなんだ!

奏太

俺はね、ツナマヨ!

莉奈

ツナマヨも美味しいよね〜

奏太

うん!!

莉奈

蒼瑠くんは?

蒼瑠

なんだっていいだろ

莉奈

えーいいじゃん教えてくれたって〜

奏太

ケチー!

蒼瑠

誰がケチだ!

蒼瑠

教えればいいんだろ?!

蒼瑠

唐揚げおにぎりだ!!

莉奈

蒼瑠くん唐揚げおにぎりなんだ〜

亜朱花

可愛いじゃん

蒼瑠

うるせぇ!

奏太

唐揚げ美味しいよね!

蒼瑠

俺に構うな!!

そんな会話をしていると、奏太は意識が朦朧としてくる

奏太

(あれ…?おかしいな…)

奏太

(まだ眠くないはずなのに…)

莉奈

──が──で──

亜朱花

──よね

祐穂

──

段々と、会話が聞き取れなくなっていく

奏太

(あぁ…ダメだっ…)

奏太

(眠く──)

奏太は意識を手放した

次に奏太が意識を取り戻した時

その体は他の何者かが動かしていた

奏太

(俺は…何をしてるんだ?)

奏太の体は、バッグを漁っていた

奏太

(バッグ…?)

すると、バッグから注射器を4本ほど取り出した

奏太

(え…?)

奏太

(そんなもの、俺のバッグに入ってたっけ…?)

奏太の体は、取り出した注射器のうちの1本を隣にいた亜朱花と祐穂の腕に刺す

奏太

(え…?!)

それから数秒後、2人は倒れてしまった

莉奈

えっ…?!

蒼瑠

一体何が…

莉奈と蒼瑠は立ち上がって辺りを警戒する

それに合わせて奏太の体も立ち上がり、警戒する様子を見せた

奏太

(祐穂!!亜朱花!!)

奏太は全力で叫ぶが、何者かが動かす奏太の体が声を出したり、奏太の思い通りに体が動くことはなかった

奏太

(くそっ…一体どうなって…!)

奏太は叫び続けるが、奏太の体は気にする様子もなく莉奈と蒼瑠にも注射器を刺す

注射器を刺された莉奈と蒼瑠も倒れる

奏太

(莉奈!!蒼瑠!!)

すると奏太の体はナイフを取り出す

奏太

(待って!何する気なの?!)

奏太は叫ぶが、叫びはどこにも通じない

奏太の体は莉奈の前に立つと、ナイフを持った手を大きく振りかぶり、心臓に向けて一突きした

奏太

(……!!!)

続けて蒼瑠の心臓も刺し、ベッドへ向かう

未乃、陽菜、健斗、理望、梨沙

5人のことも刺すと奏太の体は治療室全体を見渡す

部屋中血塗れになっており、心臓を刺された7人の体は映像のように乱れ、消え去ってしまった

奏太

(そんな……)

奏太の体はフッと鼻で笑うとそのまま倒れ込む

同時に、奏太も意識を失った

次に奏太が目を覚ますと、体は自分で動かせるようになっていた

奏太

みんな…

治療室を見渡すと、友花がベッドで寝ており、祐穂と亜朱花は床で倒れている

そして部屋中は血塗れ、友花が寝ているベッド以外は血で汚れてしまっている

奏太

どうして…

奏太

そうだ、祐穂と亜朱花は…?

奏太は2人に近付き、呼吸を確かめる

すると2人からは呼吸音が聞こえ、ただ寝ているだけのようだった

奏太

あの注射器は睡眠薬…?

しばらく考えた後、奏太は友花のベッドと繋がっているリストバンドを外し、友花をおぶった

奏太

このままここに寝かせるわけにはいかないよね…

奏太は体育館にある治療室へ3人を連れていくことにした

18時45分

夕飯を食べ終わった悠斗グループは再び武器供給エリアへ向かい、食料を調達することに

凜音

うぅー…

凜音

いちいちご飯取りに行くのめんどくさいよー…

凜叶

そう考えると、前のゲームはお腹が空かなかった分手間は省けてたのね

凜音と凜叶が愚痴をこぼす

結実

でも美味しいものっていう楽しみはあると思わない?

結実

ほら、こんな状況だけどご飯はちゃんと美味しいし…

それは同感

前のゲームはそもそも時間感覚なんてものがなかった

でも今回はちゃんと時間が存在するから寝れたりご飯食べれたり…

結実と蒼はこの状況に楽しさを見出しているようだ

悠斗

ま、考えは人それぞれってことだ

幽乃

そうですね

悠斗

みんな食料は持ったか?

悠斗

そろそろ行くぞ

悠斗の言葉に従い、チームメンバーは近くの教室へ向かうことにした

18時57分

悠斗達は教室で身を潜めようと、武器供給エリアから出る

すると…

ぐあぁ……?

目の前に鬼がいた

悠斗

なっ…!

悠斗達が呆気に取られていると、鬼は腕を振る

幽乃

風の鬼っ…!

何人かは気付き、警戒態勢に入った

鬼の背後から風の斬撃が飛んできて、優奈、悠穂、凜音、凜叶が背中に斬撃を受ける

優奈

いやああああ!

悠穂

っ……!

凜音

うぅっ…

凜叶

くっ…

悠斗

悠斗

くそ…

10人中の4人が負傷

4人を支えながら治療室へ向かおうにも、鬼の相手をできるのは残りの2人になってしまう

さすがに現実的ではないと判断した悠斗は剣を2本持って前に出る

悠斗

さすがに4人を支えながら治療室に行くとそのまま全滅なんてことにもなりかねない

悠斗

ここでこの鬼を殺すぞ

ぐおおおおおおおお!!!

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