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冨岡義勇
広幡才彩
そう言われて連れてこられたのは、門の前。 「稽古をつける」と宣言された日の翌日、開始早々、私の頭には疑問だけが浮かんでいた。
広幡才彩
冨岡義勇
は……走り込み? 私の頭に浮かぶ疑問が膨らむ。
冨岡義勇
そういえば……ずっと素振りでしか体力付けてなかったな…… 私が納得していると、冨岡さんは少し考えてからとんでもない条件を出してきた。
冨岡義勇
広幡才彩
十一時五十三分なんですが……
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死ぬ……横腹が痛い…… 必死に酸素を貪りながら足を動かす。冨岡さんは十周と言っていたが、今何周しているか、途中から分からなくなっていた。
寛三郎
助け舟を出すかのように、寛三郎さんが伝えてくれる。朧げな視界で時計を見ると、五十七分を指していた。少し速めないと十二時に間に合わないだろう。 幸い、屋敷の外周はそこまで長くない。回数さえこなせば大丈夫なはずだ。
広幡才彩
だんだん痛くなってきた頭で、体に命令を送る。肺やら何やらが悲鳴を上げているが、隊士、引いては柱になるためにはこれぐらいできないと論外なのだろう。
寛三郎
広幡才彩
全身の力を振り絞って四肢を動かす。一つ、また一つと角を曲がり、やっとの思いで走りきった。 時刻は十一時五十九分。なんとか間に合ったようだ。 限界を優に超えている私を見て、寛三郎さんが稽古場の方へとことこと歩いていく。冨岡さんに私が走り込みを終えたことを報告しに行くのだろう。 しばらくして冨岡さんが(寛三郎さんを脇に挟みながら)歩いてきた。地面とにらめっこをしている私を覗き込み、「少し休んだら稽古場に来い。」と言ってくれた。冨岡さんの優しさが垣間見えた気がした。
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冨岡義勇
広幡才彩
冨岡義勇
走り込みから十分ほど後、言われた通り私は稽古場に来ていた。木刀を持ち、いつもの様に構える。
冨岡義勇
まず構えの指導。独学で甘かった部分を直してもらった。 口数は少ないが、指導は的確かつ分かりやすかった。
冨岡義勇
次に素振りの指導。傍から見ると剣筋が揺れていたらしく、できる限り直線的に振るよう言われた。 こればかりは回数をこなして身に着けるしかないらしいので、何処かに書き記しておくといいようだった。 最後に型の指導。最初に、今一度お手本を見せてくれた。 近くで見るとさらに迫力があり流麗で、水飛沫すら見えた気がした。
冨岡義勇
広幡才彩
さっき見た動きを忠実に、変に改変をしないように、細心の注意を払う。伍の型だけは初めて見たので少しもたついてしまったが、捌の型までは何とか形にできていた。
冨岡義勇
広幡才彩
冨岡義勇
そんな所まで割れてるのか…… 顔に熱が集まるのを実感していると、冨岡さんは指導を始めた。
そーあ
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#鬼滅
ユイ
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コメント
1件
おお、第10話!冨岡さんの基礎稽古、めっちゃいいっすね。「十二時までに十周」って無茶振りからの「若いと回復早い」の温度差が冨岡さんらしい。走り込み→構え→素振り→型って王道の積み上げが熱いし、寛三郎さんのフォローも効いてる。才彩が「全部バレてる…」って照れるとこ、好きだわ。この地道な基礎が今後どう生きるのか、続き気になる🔥