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こうたん
僕はこうたん。 KUNさんの『50人クラフト』っていうものに参加してる参加勢だよ。 さっきまで同じ50人クラフト参加勢の『いもむし』と遊んでたんだけど… 知らない人に殴られて… 目が覚めたら知らない場所に いたんだよね… なんか刑務所?研究所?みたいな コンクリートでできた冷たい場所。 これってもしや僕… 『 誘拐 』 されちゃったのかも!? え、じゃあ一緒にいた いもちゃ は どこいったんだ!? とりあえず、いもむしを探すため、 まわりを見渡してみると意外と近くに その人物はいた。 いもむしは寝ていたので、起こそうと 僕が声を出そうとした瞬間、 僕でもいもむしでもない 足音が聞こえた。
モブ 1
こうたん
なんと出てきたのは 知らない女の人。 なんかとても 怪しい雰囲気がぷんぷんしてる。
モブ 1
こうたん
この人は研究者らしい。 僕も昔いろんな研究してたなー、と 思った次の瞬間、 目の前の研究者がとんでもないことを 話した。
モブ 1
こうたん
なんで僕の名前を知っているんだ、という疑問は抑えつつ、答えた。
モブ 1
こうたん
そうだ。 すっかり忘れていたが、 僕達は誘拐されているんだった。
モブ 1
こうたん
モブ 1
僕達をここに連れてきた 目的がある…? 一体どういうことだ…?
モブ 1
こうたん
モブ 1
こうたん
モブ 1
こうたん
モブ 1
こうたん
モブ 1
うーん… 僕はなにをやるんだろうか… もしかして なんかヤバめなことかも…!? と、そんなことを考えていたら 研究者の人が戻ってきた 手にはなんかヤバめな色した注射器があるけど… 大丈夫だよね…?
モブ 1
こうたん
言われた通りに僕は目を閉じた。 そしたら 研究者の人に注射器を刺された。 激痛が走る。
こうたん
…からだがあつい。 …なーんにもかんがえれない。 …とってもねむい。 僕はすごい睡魔に襲われ、 意識を飛ばした。
いもむし
俺は いもむし 。 KUNさんの『50人クラフト』に参加 してる 参加勢 ってやつ。 今日は同じ参加勢の 『こうたん』と 遊んでたんだが… 急に後ろから殴られて… 目が覚めたら知らない場所にいた。 冷たくてなんもないコンクリートで できた刑務所みたいな場所。 さっきまで一緒にいた こうたん が いないので 探そうと まわりを見渡してみると、奥に 紙 が落ちていることに気付いた。
いもむし
俺は紙を拾い、目を見開いた。
これを見ているということは 目が覚めた、ということですね。 起きたばっかりだと思いますが 落ち着いてきいてください。 こうたんさん を実験台として使わせてもらいます。 あんなに強くて、研究もできる人って なかなか居ませんからね。 ここから出たい場合は 扉を開けてまっすぐ、 そして右へ曲がると外にでれます。 すこーし こうたんさん を借りますが 邪魔だけはしないでくださいね。 by X Lab
いもむし
いもむし
そのまま帰ろうか、と少し思ったが、 こうたんと俺は友達だ。 いつもは 『こういも』 とかいう よくわからないものがあって こうたんを嫌っているフリを しているが、 正直こういもネタをされた時にしか そういうことをしない。 普通に 友達 だ。 見殺し…というかそのまま放置は なんか俺も心が痛む。 なんとか助けてあげたいが…
いもむし
などと考えていたら、 どこからか、かすかに音がした。
いもむし
後ろを振り返ってみると 『使用中』と赤く光る看板がついた 部屋があった。 そこからまた チャカチャカ と 金属と金属がぶつかり合うような 小さな音がした。
いもむし
近付いてみようと思い、歩こうとした 瞬間、『使用中』となっていた 赤い看板が黒くなった。 なにか来る、と思い、とっさに戻り 隠れると予想通り、扉が開いた。
扉が開き、 コツコツと足音を鳴らしながら 部屋の中から出てきたのは なんと こうたん を 抱えた知らない男の人だった。 そしてその男は立ち止まり、 そのままこうたんを床に放り投げた。 放り投げたあと、 その男は何もなかったかのように さっきの部屋に戻り、扉を閉じた。
いもむし
しばらく頭の中が『?』と『驚き』で 埋め尽くされていたが、 そしてようやく冷静になる。 そして こうたん を助けなきゃ、と いう考えに戻る。
いもむし
俺はこうたんのところに 急ぎ足で向かった。 そして言葉を失った。 こうたんの手足のさきっぽが 黒くなっていたのだ。
いもむし
こうたんに触ってみた。 また驚いた。 手足が黒くなっているだけではなく、 こうたんの肌が 何故かヌルヌルしていた。 でも生きていることに心底安心した。 しばらくこうたんが起きるまで 見ていたら、こうたんがモゾモゾと 動き、目を覚ました。
こうたん
いもむし
そして俺はこうたんに抱きついた。 自分でも分からなかったが体は こうたんを求めていたみたいだ。
こうたん
いもむし
こうたんとの再開が とても嬉しかった。 そして色々話していたら、 後ろの実験してたであろう部屋の扉が 開いた。
いもむし
こうたん
こうたんはとても怯えていた。 そしてその部屋の中から、さっき こうたんを放り投げた男がこちらに 足音を鳴らしながら来た。
モブ 2
さっきは遠くからだったから 見えなかったが、なかなかの強面だ。 これは怖い。 …てか今『記憶を消す薬』とか 言わなかったか? もしかして、 こいつら『X Lab』とやらは こうたんの記憶を 消そうっていうのか…? それは俺が許せない…と言いたいとこ なのだが、俺はこの強面の男が 怖くて体が動かない。 それはこうたんも一緒らしい。 そんなことを考えていると、 強面の男が部屋に戻り、 なにかを探していた。 そしてプルプル震え、怯えている こうたんのことを声を出さず、 ジェスチャーで落ち着かせようと していると、 強面の男が注射器を 2つ持って帰ってきた。
モブ 2
強面の男はそういい、 俺のことを蹴って、吹っ飛ばした。
いもむし
壁に思いっきりぶつかり とても痛い。
こうたん
俺の名前を言い、立ち上がろうとした瞬間、こうたんはなぜか 立つことができず、転んでしまった。
モブ 2
こうたん
こうたんは泣きそうな顔している。 こうたんがあいつらの仲間になる? どういうことだ? と考えていると男がこうたんの 肩に注射器を刺した。
こうたん
注射器を刺されているこうたんは とても苦しそうだった。 こうたんの綺麗な水色の瞳から 大粒の涙がぽたぽたと溢れ落ちて、 コンクリートの床に 真っ黒な模様をつくっていく。 俺はその様子を見ることしか できなかった。
…バタッ こうたんはゆっくり目を閉じ、 倒れた。
いもむし
こうたんが倒れ、何すればいいか 分からず、あわあわしていると 強面の男が喋った。
モブ 2
強面の男はそういい、また部屋に 戻っていった。 俺は男に気付かれないように 痛いのを我慢しながら、 なるべく音を出さずに、 こうたんに近付いた。
いもむし
こうたんは目を覚まさない。 そして何回か名前を呼んだら、 こうたんの顔がしかめっ面になった。 こうたんの足らへんから「ぐぐぐ…」という不思議な音がした。 こうたんの足を見てみると 足が人間の足じゃなくなってっているのだ。 さっきも少し黒くて 人間の足ではなかったが、 足はもっと黒くなり、 青のグラデーションがかかっている。 そしてどんどん足が でかくなり、膨らんでいるのだ。 なかなかグロテスクだ。 こうたんの足の変化は 止まる気配がない。 足は触手のようなふっくらしたものに なり、粘液を纏う。そして、 こうたんのズボンを突き破り、 足のようなものが出てきたのだ。 こうたんはもう人間じゃないんだ。 それはもう誰が見ても分かるだろう。 タコの足みたいに どんどん数を増やし、 8~10本ぐらいになると 増えなくなった。
いもむし
俺の顔は今絶望しすぎて 心が抜け落ちたような表情を してるんだろうな。 でもそれは仕方のないことだ。 ここに来るまでは元気に 俺と遊んでいた こうたんが こんなに苦しそうで 人間の形をしていないんだから。 足はタコのようにたくさんの触手が 生え、手や腕は真っ黒という すごいことになっている。 これに合わせ 、 記憶がない…と考えたり、 もしこうたんの場所が俺だったら…と思うと泣きそうになったり、 とてもヤバめな感じだ。
記憶がなくなっていてもいいから、 とりあえず こうたんを起こす。
いもむし
名前を呼びながら、アイツの肩を つかみ、揺らす。 そしてこうたんは目を覚ました。
こうたん
いもむし
こうたん
こうたんはなぜか喋らない。 しかも怯えている。 敵対してるような目をしている。 一体どんな薬だったんだ…と 考えていると、こうたんがなんと 攻撃してきた。
シュバッ… こうたんが手や足から触手を出し、 俺目掛けて攻撃してくる。 俺が避けて当たらなかった触手は コンクリートの壁に当たり、 ぬちゃぁ…という独特な音を出す。
いもむし
こうたん
こうたんは喋らない。 ほんとに俺の事がわからないんだな…と思った。 ん…?待てよ…? 記憶を消すだけの薬だったら こんな風にならないよな…? もしかしてこうたんが 注入させられたやつは 『記憶を消す薬』ではなく、 こうたんを『洗脳する薬』だったん じゃないか?という考えが浮かんだ。 なら、思い出させて洗脳を解くしか 今できることはない。 俺はこうたんの名前をひたすら呼び、 攻撃をかわす。
いもむし
こうたん
こうたんは少しずつ俺のことを 思い出しそうになっているのか、 少し苦しそうな表情を見せた。 でもこうたんからの攻撃は 止まらない。
いもむし
攻撃を避けながら、床にあった バッグを拾う。 そして思い出してくれる物はないか、バッグを漁る。
いもむし
見つけたのは、 俺達のアイデンティティーの仮面 だった。 昔からずっと付けていた仮面。 最近やっと俺らも仮面を外し、両方の 素顔を知ったばっかりだ。 ダメかもしれないが、1回こうたんに 仮面を見せた。
いもむし
こうたん
こうたんはなにかを思い出したような びっくりしたような顔をした。 その後、なにかを思い出して頭が痛いのか、頭を抱え、苦しそうな、 抵抗するような感じの顔をしながら、俺に攻撃をする。
いもむし
他になんか思い出してくれそうな物は ないか、バッグを漁る。
いもむし
バッグの底に昔こうたんと撮った 写真があった。 これならいける!と思い、 アイツに見せた
いもむし
こうたん
こうたんは今まで見たことないくらい 目を見開いた。 そしてアイツはついに声を出した。 でもその声は 苦しそうな掠れた声だった。
こうたん
いもむし
こうたん
いもむし
今、こうたんと俺の感動の再開を していると、こうたんはなにかを 思い出したような表情をしたあと、 絶望したような顔で言った。
こうたん
こうたん
洗脳されていた時のことを 思い出したようで、 俺に攻撃したことを とても謝っている。
いもむし
こうたん
いもむし
こうたん
こうたんは心底安心したような顔だ。 そして俺の方に来ようとして歩いたら ぬちゃぁ… こうたんの足となっている触手の音が 部屋に響く。
こうたん
こうたんは自分の足が 触手になっていることを 知らなかったらしい。 そしてこうたんは驚き、でかい声を 出した。
こうたん
いもむし
こうたんが大声をだして また強面の男が来るかも、という事が 頭をよぎった。 当たってほしくなかった予想が 当たり、部屋から男がでてきた。
モブ 2
また薬をいれられるかもしれない、と思ったので、 こうたんを守るような体制になったがその予想はきれいに外れた。
モブ 2
なんと仲間を呼んだのだ。 これで戦う、となったら とても厳しい。 こうたんはPvPが得意だが、 俺はこうたんの反対。 そう、あんまりバトル向きではない。 武器はないか、アイツらの仲間が 来る前にバッグの中を探した。 しかし、武器を見つける前に アイツらの仲間が来てしまった。 男はその仲間に大声で言った。
モブ 2
モブ達
そんな指示を仲間に出した。 『触手の化け物』…多分それは こうたんの事だろう。 こうたんは自分が 捕まえられないように、触手で 攻撃している。 そのうちに俺も武器を探す。
いもむし
そんなことをしているうちに いつのまにかこうたんの背後に まわっていたアイツらの仲間が こうたんを捕まえてしまった。
こうたん
こうたんは必死に抵抗しているが、 触手のせいで 素早く動くことができず、縄で 縛られてしまった。
こうたん
アイツらはこうたんを縛ったあと、 残りの俺も捕まえようと ゆっくりこちらに歩いてくる。 そしてついに武器を見つけた。
いもむし
でもあったのは武器だが、 予想してたものとは違くて、 なんと俺が見つけたのは 魔法のステッキ だった。
いもむし
いもむし
バッグの中に手をつっこみ、 手探りで探していたため、 今掴んでいるものが分からなかった。 俺は短剣を見つけたと思いウキウキで だしたが外れ、 なんとKUNさんが昔、 これは魔法のステッキ。 なんかいもちゃがこうたんへの 『最強の愛』を思うと ちょー強い攻撃をするっていう まさに こういも 専用のステッキなんだよねー と俺にくれた よくわからんステッキだった でももうアイツらも 近付いて来てるし… 短剣を探す時間なんてない。 だから俺は覚悟を決めて、 このステッキを使うことにした。 そしていざ、ステッキを持った瞬間、 ステッキに紙が巻きついていることを 知った。 そしてその紙をぺりぺり剥がし、 かいてある内容を見て、 俺はびっくりした。
よう、いもむし これを使うってことは なんか今ピンチな状況にいるのか? まぁそれはさておき、 このステッキを使うには やらないといけないことがある。 それは、 こうたんのことを思いながら、 『俺の彼氏になにしてるんだ!!!』 と大声で言うことだよ えーっ恥ずかしいって? いやでも心の中では思ってんでしょ? うはー!こういもてぇてぇ~! いや~使ってるとこ、 見てみたいなぁ~? by KUN
いもむし
それはステッキの使用方法…だと 思うが、なんかすごい余計なことが 多い。 めっちゃやりたくない。 でももうアイツらは 俺のめっちゃ近くだ。 もう、やるしかないのか。 俺は思った。
チラッと奥のこうたんの方を 見てみると男にまた 薬をいれられそうになっていた。 流石にもう許せない。 またステッキを使う覚悟を決めた。 ステッキの棒部分にある ボタンを押し、 こうたんへの愛も思いながら、 大声で言った。
俺の彼氏に!!! なにしてんだ!! よっ!!!!
…やばい。 くっそはずい。 てか攻撃なにも起きないし… 終わった…と思った次の瞬間 ステッキに ハートの光のような物が 集まっていく。 そして全てステッキに吸収された後、ステッキから眩しすぎるほどの光が でて、 アイツらがどんどん倒れていく。 こうたんの方を見てみると、 こうたんを縛っていた縄が ステッキの力によってサラサラと ハートの光になって消えていく。 そしてこうたんの足ともなっていた 触手のまわりにハートの光が 集まり、そして光った!
いもむし
光が弱くなり、目をあけると そこにはなんと…
触手の足ではなく、 普通の人間の足をした、 こうたんがいた。
いもむし
こうたん
こうたんは立ち上がった さっきまで触手のせいで 立ち上がるのが難しかったこうたんが なんとスッと立てたのだ。
いもむし
こうたん
いもむし
そうだった つい嬉しすぎて彼氏って言ったことを 忘れられたが、思い出してしまった。 急に恥ずかしくなり、 今、俺の顔は 真っ赤になっていることだろう。
でも、いいかもしれない。 このステッキのおかげでこうたんを 助けられたんだ。 そう思うとちょっと誇らしくなる。
こうたん
いもむし
こうたん
いもむし
こうたん
いもむし
こうたん
そして無事俺たちは 家に帰ることができた。 遊んでいたら、誘拐され、 洗脳され、助けて、と なかなかに内容がてんこもりな 1日だったが、この1日で こうたんと とても仲良くなったと思う。
こうたん
いもむし
こうたん
いもむし
こうたん
俺たちは 最強のカップルかもしれないな。
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はい神はい神はい神はい神はい神はい神はい神