ある日の異世界研究部 2
「あるけん」での挿絵はゆる絵でお送りいたします。
寧々
優
寧々
優
寧々
優
寧々
優
寧々
10分後───
寧々
優
寧々
優
寧々
優
慌ただしく人が動いている駅内。
開けた改札前まで行くと、見覚えのある顔が居た。
寧々
寧々
優
優
思わず、走り出そうとする寧々の服を掴む。
寧々
優
寧々
寧々
暗めの赤髪に、初めて見る私服。
キリッと整った顔は完全に遥斗だ。
だが、「もう3人」居る。
恐らく、女子高生だ。
彼女らが遥斗を取り囲んでいたのだ。
遥斗
女子高生
女子高生
女子高生
寧々
寧々
寧々
優
寧々
寧々
優
寧々
優
この後も色々すると考えると、やはり早い上映時間の時に見といた方がいい。
僕は引き摺られるようにして、寧々の後ろを歩いた。
寧々
少し深呼吸をした後、寧々は女子高生に声をかける。
遥斗
女子高生
女子高生
女子高生
優
優
優
寧々
女子高生
寧々
寧々
女子高生
女子高生
寧々
遥斗
遥斗
女子高生
暫く考えた後、遥斗は口を開く。
遥斗
寧々
優
女子高生
女子高生
女子高生
……周りの空気の色が変わる。
目の角度まで完璧な上目遣い。
本当に申し訳なさそうな表情。
先程の慌てた少年が出せるとは思えない雰囲気が、彼から滲み出る。
遥斗
寧々や、女子高生らも沈黙している。
遥斗
女子高生
女子高生
女子高生
女子高生
女子高生
女子高生
女子高生
遥斗
あっという間に彼女らは別の出口へ消えていく、
ようやく状況を呑み込めたのか、寧々が遥斗に震える声で話しかける。
寧々
遥斗
寧々
遥斗
優
優
一部始終を見て、心の内を渦巻いていた感情が、思わず口から漏れ出る。
……。
優
遥斗
遥斗
優
遥斗
……つくづく、恐ろしい友人を持ったものだ。
優はそう考え、何度目か分からないため息をつくのだった。
ある日の異世界研究部 2 END
──ちょっと、まさか先に行くつもり?
───え、ダメですか?
いや、ダメも何も……
まぁいいや、行きまーす!
ちょっ──
ガチャ
寧々
寧々
時刻は昼過ぎ。
ある条件付きで彼女のドッペルゲンガーと暮らすことになった寧々は、
さっそく、何も考えずに自宅に入っていくドッペルゲンガーに眉をひそめている。
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
そうして、ドッペルゲンガーが隠れようとした時だった。
寧々
廊下からひょこっと、寧々の父が顔を出す。
寧々
寧々の父
寧々
一瞬、頭の中が真っ白になった。
いつものように、笑顔で出迎えてくれる父。
だが、その笑顔は私でなく────
寧々のドッペルゲンガー
寧々のドッペルゲンガー
寧々の父
信じられないという様子で寧々が立っていると、
寧々の父はようやく、「寧々」の方を向き、目を見開いた。
寧々の父
寧々
寧々
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々の父
寧々の父
寧々のドッペルゲンガー
寧々の父
寧々
寧々の父
寧々
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々のドッペルゲンガーを一瞥した後、寧々は今までのことを説明した。
寧々の父
寧々の父
寧々の父
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々の父
寧々のドッペルゲンガー
寧々の父
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々の父
寧々
寧々の父
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々
寧々の父
寧々
寧々
寧々の父
寧々の父
寧々
寧々のドッペルゲンガー
講義する間もなく、寧々の父は廊下に出てしまった。
残ったのは、気まずい空気。
そのような中、彼女は口を開く。
寧々のドッペルゲンガー
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々のドッペルゲンガー
不意に、少し暗い顔になった。
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々
寧々
寧々のドッペルゲンガー
寧々のドッペルゲンガー
そうして、寧々のドッペルゲンガーは、
少し力の入った肩を上下させ、境遇について話し始めた。