翌朝 目が覚めると
自分より長い手足に身動きを封じられている事に気づく。
他の女を抱いて帰ってきたくせに
○○
蓮。重い…離して…、。
こんな可愛げの無い事しか言えない自分に嫌気が差す。
こんなんだから蓮に愛想尽かれるんだ。
かろうじて首を蓮の方に向けると
蓮の目から涙が伝わる。
蓮
なん…で。
泣きたいのは私の方だ。
怒りと悲しさと色々な感情が入り混じって
考えるより先に涙が出てくる。
○○
なんで蓮が泣いてんのよ…、
○○
泣きたいのは…
○○
…こっちだってば…!!
蓮の腕を強く引っ張ると
目の前のまぶたが開く。
蓮
なんで…お前泣いて…、
寝起きの蓮が覚醒しきってない顔で焦った様につぶやく。
○○
もう離してよっ…
蓮から離れようとしても
抱きしめられて一向に温もりから抜けられない。
蓮
ぜったい嫌。
○○
もういいよ。
○○
無理して抱きしめなくていい
○○
蓮がもう私の事好きじゃないって
○○
興味ないって知ってるから。
"俺の事嫌いになってくれた?"






