小学生が、大好きだ。
あどけない笑顔。
生意気そうな目。
純粋な心。
未発達な体。
瑞々しい太股。
小学生が、大好きだ。
ということで、翌日。
本日もわたしは、日課である尊君観察(ストーキング)に勤しんでいた。
昨日は邪魔が入ってしまったので、今日こそ彼の部活姿を心のアルバムに永久保存しておかなくてはならないのだ。それとは別に、写真も撮るけれども。
さあ、苦痛に歪む顔を、わたしに見せてみろ
わたしは興奮していた。
非常に興奮していた。
昨日おあずけを食らったせいで、もう辛抱堪らんのである。
だからだろう、背後の気配に気付かなかったのは。
気配は、わたしの肩をつついた。
……
……。
無礼者ぉっ!
背後の気配に、思わずブチギレるところだった。
一度ならず二度までもわたしの邪魔をするつもりか!
奈琴め、今日という今日は頬を引っ張るだけでは済まさんぞ。
ストーキング中でなければ、即刻身ぐるみ剥いで折檻を行っていたことだろう。
つんつん。
……
またも肩をつつかれた。
しつこいな。そこまで構って欲しいのか。
しかしわたしは振り向かなかった。
こいつに構っている暇はないのだ。
つんつん。
……
つんつん。
……
つんつん。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
あまりにしつこいので、目を尖らせて振り返った。
振り返って、絶句した。
???
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