ー wrwrd国 ー
兵士
…入国パスポートをお渡し下さい
国に入国する並びに並んで、何気ない表情のままパスポートを手渡した
兵士
…夏目ルイアさんですね、どうぞお通り下さい
礼儀のいい人だなと、素っ気なく思いながらwrwrd国へと一歩踏み出した
と、思った瞬間
?
あぁー!そこどけやぁー!!
夏目ルイア
…えっ
後ろから叫んでくる男に思いっきりぶつかられた
しかも謝りもせずに走り去って行った
まず一言目に行った言葉は
は??
…気を取り直して私は学校へと向かった
夏目ルイア
(…アイツ次会ったら首もいでやる……)
ー 学校 ー
コネシマ
…ってことで弱い奴らは俺らの軍にはいらんけん、気張りや〜
陽気そうな口調で話している人にふと目を向ける
夏目ルイア
…あの人、幹部なのかな
夏目ルイア
(あんまり目立たない方がいいよね、
ただ私はwrwrd国の情報を集めるだけ…)
ただ私はwrwrd国の情報を集めるだけ…)
夏目ルイア
(だから幹部を刺激することは控えてー…)
すると、後方の方から声が聞こえてきた
?
今年もかわい子ちゃんたちが集まっとるなぁ〜
?
お、そこの子どこ出身?
夏目ルイア
…え、私ですか?
自分に声が掛けられているとは思ってもみなかった
夏目ルイア
…私は夏目ルイアといいます、
私は外国と日本のハーフであります。
私は外国と日本のハーフであります。
ウツ
ルイアちゃんかー、ええ名前やな〜
夏目ルイア
お褒めの言葉ありがとうございます
微塵も思っていないようなセリフが自然と落ち、自分でも少し驚いてしまった
夏目ルイア
(…この人、随分と上から目線だけど……もしかして幹部?)
私が知っているのはこの国の総統グルッぺンだけである
改めてwrwrd国の幹部の資料を確認しておけばよかったと後悔した
その後も、彼からのナンパを聞きながら淡々と答え、試験会場へと向かった
ー 試験会場 ー
夏目ルイア
(この時のために勉強やりまくったんだよな…)
夏目ルイア
(だから資料を見るのを忘れてただけであって…)
自身を説得するように入試会場の入試監督に目を向ける
シャオロン
…
夏目ルイア
……は?
入試監督の席に座っていたのは まさかの今朝ぶつかってきた奴だった
体の芯から湧き上がってくる怒りを抑えるように 深呼吸をしながら自身の偽名が書かれている席へと座る
夏目ルイア
(まさかアイツが監督?…あんな奴でいいのか?)
疑問に思いながら、監督の開始の声と同時にペンを進める
シャオロン
(…お?なんかアイツ見たことあるような…気のせいか)