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太宰くん

、、、ん、

太宰くん

ムクリ、、

太宰くん

、、、、、

誰もが分かるほどに 綺麗に片付けられた 白が中心に飾り付けられた寝室

涼しい風が吹き、カーテンが舞っている。 そしてその隙間からは白い光が合間見える。

太宰くん

、、?

太宰父

目が覚めたか

太宰くん

、!!

太宰くん

、お父、、様、、

太宰は、訳が分からなかった。 先程まで中原先生達と 水族館に居たはずだ

だが目が覚めたときには 自分は白い部屋で眠っており、 先生ではなく父親がいる

太宰父

太宰くん

は、はい、、

太宰父

あの養護教諭とはもう関わるな

太宰くん

、ぇ、、?

突然の父親の言葉に、 太宰は衝撃を受けた

そしてすぐにその衝撃は、 不安と混乱に変わった

太宰くん

、どう、、して、、

太宰父

お前を危険な目に合わせた

太宰父

俺がいなければ大事な跡取りである
お前を失うところであった

太宰くん

、跡取り、、?

太宰父

あぁ、お前は成人してすぐに
俺の会社に所属して、
いずれ社長を継いでもらう

太宰は、初めてこの事を 知った。今まで何も 聞かされていなかったのだ。

太宰父

福沢理事長を信用してあの学校にお前を入学さ、
保健室登校を許可したが、
矢張り所詮は"暴力団"の息子だったな

太宰くん

暴力団、、?

太宰父

こちらの話しだ

太宰父

、お前が明日から1週間学校を休め

太宰父

明日俺が学校に行き、お前の害になるもの
全てを駆除する

太宰父

来週からは安心して学校に行くといい

太宰父は淡々と 今後の対処を太宰に伝える

太宰くん

、っ、、

太宰くん

、、害、って、、

太宰はおずおずと 太宰父に聞いた

太宰父

さっきも言っただろう、
養護教諭だ

太宰くん

、!!!

太宰父

他にも、お前を虐めていた生徒も、
お前に関わったものは
全員退学、退職だな

太宰くん

、、、

太宰は酷く動揺していた、 汗が滲み出ており、 酷く絶望した顔を 下を向き父から隠している

太宰くん

(せん、せ、、)

中也

おー来たか

中也

怪我したのか?!
くっそあの凶暴犬だな、、

中也

太宰ニッ

敦くん

太宰さん!ニコッ

鏡花ちゃん

チョコレートも、クレープも、
貴方とも食べたい

芥川くん

コホッ、太宰さん

乱歩さん

太宰~

国木田さん

太宰

賢治くん

太宰さん!ニコッ

葉萌似

あははははは、、ポロポロ

太宰くん

、、、め

太宰父

、、?

太宰くん

駄目っっ、、!!

太宰の声は震えていた、 微かに雫が目に溜まっている

太宰くん

敦くんと鏡花ちゃんとも、
まだクレープ食べてない、、っ!

太宰くん

芥川くん不器用だけどっ、
不器用なりに優しく接していてくれたっ!!

太宰くん

乱歩さんは何時も僕の事を分かっていてくれてっ、
何回も僕を助けてくれたっっ!!

太宰くん

国木田先生だってとっても優しくて、
暖かいし、っ

太宰くん

賢治くんはこんな僕とでも
平等に接してくれて、、

太宰くん

葉萌似ちゃんはちゃんと謝ってくれて、っ
お店の券もくれたっ!!

太宰くん

せんせ、は、、

太宰は最後の力を振り絞る

太宰くん

せんせは、っ
初めて"僕"を見てくれたっ、大事で大切で、
大好きなせんせなのっっっ!!!!

太宰くん

ハァッ、、ハァッ、、

太宰父

、、、、、、

太宰は初めて父親に 大声を、本音を伝えた。 太宰父は呆然としていた。

太宰くん

それなのに、っ、それなのに、、っ

しかし太宰の言葉はまだ続く

太宰くん

お父様は、、"貴方"は、
どうして何時も僕の大切を
落としちゃうの、、?

太宰くん

貴方は、、そんなに"織田作"が
大切だったの、、?

太宰くん

貴方は、、どうして僕を
"むすこ"にしたの、、?

太宰父

ッ!

太宰の積み重なる 質問に、男は一瞬 顔を顰めた

太宰父

、、お前は、昔から優秀だと聞いていた

太宰くん

、、、、

太宰くん

(、優秀だから、、?)

太宰くん

(でも僕は、優秀なんかじゃない、、)

太宰くん

、、、、グッ

太宰は服を思い切り掴んだ

太宰父

、、、、

プルルルルルッ…プルルルルルッ…

場違いにも、 男の携帯から着信音が響いた

太宰父

、、、、

ピッ

男はその場で着信に応えた

太宰母

"もしもし、"

電話を掛けてきたのは、 太宰母だった

太宰父

今は忙しい、手短にしてくれ

太宰母

"実は、明日学校に行く際に
来ていく服について仰っていなかったでしょう?"

太宰母

"どんな服にすれば良いのかしら"

太宰父

好きにすればいい、切るぞ

太宰母

"あ、あと、自宅に来客がいらっしゃってますよ"

太宰母

"えーと、、、中原さん、らしいですよ"

太宰母は電話から少し距離を置き 何かを聞くと、その名を出してきた

太宰父

、!

太宰父

、、すぐに向かう

太宰母

"分かりました、お待ちしています"

ピッ

太宰父

、、治、俺は今から家に行く

太宰父

俺が戻ってくるまでここを出るな

太宰父

トコトコ

男は太宰に決まりを伝えた後、 すぐに部屋を出ていった

太宰くん

、、、、、

太宰くん

(、、貴方が
聞いていたのは、勘違いだった)

太宰くん

(優秀じゃないなら、、
"いらない"、、よね?)

太宰くん

(いらないなら、利用価値がないなら、、)

"もう一度"──────

治くんは保健室登校らしいです

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コメント

9

ユーザー

ぼ、暴力団…??これは伏線が増えてきましたねぇ

ユーザー

今回の話もよかったです 続きが気になります 頑張って下さい

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