ゆうた
俺には彼女がいた
ゆうた
だが、周りからは嫌われ付き合っている俺までからかわれた
ゆうた
家事ができない、掃除もできない、なにもできない
ゆうた
そんなある日、彼女とケンカをしてしまい話さなくなってしまった
一週間後
ゆうた
なあ、ゆり ごめん俺が悪かった。もう1回やり直さないか?
30分後
ゆり
ゆり
うん、私こそごめんなさい。
ゆうた
これからずっとよろしくな
ゆり
うん、私ねゆうくんと会わない間に家事覚えたよ!
ゆうた
本当に?じゃあちょっと任せようかな。僕は寝てくるよ
ゆり
うん!
20分後
ゆうた
ん…?ゆり?
ゆり
ごめん、ごめんなさい。
ゆうた
なぜゆりが謝っているのか。
ゆうた
そう、俺の命より大切なプラモデルを壊したのだ
ゆうた
もういい!帰れ!ふざけんな!
ゆり
ごめんなさい。
ゆうた
彼女は泣いていた。
ゆうた
早く帰れ!声も聞きたくない!
そんなある日
あゆみ
ゆうたくん
あゆみ
ゆりが病院にいるの知ってる??
ゆうた
え?ほんとか?
ゆうた
そう、ゆりは事故にあって病院で倒れている
ゆうた
俺はすぐに病院に向かった
病院
ゆうた
ゆり!
ゆり
ごめんね。ゆうくん。
ゆり
ゆうくんの事考えすぎて、前向いてなくて。
医者
えっと、家族の方ですか?
ゆうた
あ、いえ友達です。
医者
そうですか。家族の方と連絡がなくて困ってたんです。
ゆうた
そして俺は医者に呼ばれた
医者
ゆりさんの体は非常に悪く、恐らく
医者
医者
余命1ヶ月といったところでしょう…
ゆうた
え。ほんとですか?
ゆうた
僕はベッドにすぐ行き、ゆりの手を握りしめた。
ゆり
私…。死んじゃうのかな。
ゆうた
僕と結婚するまで死なないで…。
ゆうた
しかし、それは通じなかった
ゆうた
体はどんどん悪くなり、余命1ヶ月を過ぎた。
ゆり
ゆうくん…。もっと家事ができてお掃除ができる人と結婚してね…。
それからゆりは亡くなった。ゆりの母に頼まれ、ゆりの部屋を掃除することになった
ゆうた
そこにあったのは、1冊の日記
ゆうた
そこには、僕との一日が書いてあった
5月22日 今日はゆうくんと仲直りしてお掃除した!だけどゆうくんの大事なプラモデルを壊しちゃった。
5月23日 お店の人と一緒にプラモデルを作った。明日はこれを持ってゆうくんに謝りに行こう
ゆうた
日記はここで止まっていた。
ゆうた
僕が遊んでいる時も、欠かさずプラモデルを作ったり、仲直りの方法を考えてくれていた。
大切なものは失ってから気付くものです。彼女、友達、家族。人を大切にしてあげてください。そして僕の分まで彼女を愛してあげてください。