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何気ない毎日だった。面白みのない、刺激のない日々。
僕はただ過ぎていく日々を過ごしていけばよかった。
親に言われるまま大学に行き、上っ面だけの友達と馬鹿みたいに笑い、 気楽に過ごす、それだけだった
そんなつまらなくてくだらない毎日がしばらく続いた頃だった。
梅雨の時期に入り、いつもより少し雨の音がうるさかった。
水滴が服にかかり、むわっとした心地の悪い湿気がまとわりつくのに 嫌気がさしていたとき、ある異変に気がついた。
僕の部屋のドアの前に小さくうずくまる影がいた。
小学生だろうか、顔を必死に振る腕に埋もらせていたから具体的な年齢はわからなかった。
そして何より異常だったのが、その子供の髪が灰色がかった白髪だったのだ。
僕
小さな子供を放っておく理由はなかった。
万が一、誰かに僕が困っている子供を放置したという噂を 流されたら僕の社会的地位が危ういからだ。
僕は善意も慈悲も微塵もない平坦な言葉を口に出した。
その言葉を聞いた瞬間、その子供が顔を上げた。
幼さが少し残っていた儚げな顔立ちをしていた。その顔を見た瞬間、僕は思い出した。
あ、この子供、いやこの少年、
下の階の風俗嬢の子供だ。
一度、引っ越してきた時に挨拶をしに行ったが、その時会った時はまだ髪が黒かった。
母親はいかにも尻軽そうなダメ人間だったのを覚えている
そんなことを呑気に考えていると少年がその小さな唇を震わせた。
少年
少し間延びた声をしていた。 なんだ喋れるのか。
その少し生意気な声を聞いた瞬間、前の儚い感じの少年像は一気に消え去った。
僕
僕は貼り付けた笑顔に少し苛立ちを含めながら、少年に話しかけた。
その言葉を聞くと少年は鼻で笑ってからこう答えた。
少年
高校生?どう見ても少学生か中学生だろ。
まず身長があまりにも低い。
もう少しマシなサバを読めよ。
僕は一瞬戸惑ったあと、少し声を和らげて声を出した。
僕
そう言うと少年は自分のボロボロな服のポケットから何かを取り出し、僕に突きつけてきた。
少年
本当に高校生なのか。
僕
少年は一瞬意味深な笑みをこぼしたあと、はっきりとこう言った。
少年
一瞬、少年が輝いてるように見えた。
きっとこの瞬間が僕が崩れ始めたきっかけなのだろう。
切りまーす!!!
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