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アロハ

母さん?

アロハ

俺カイくんと
ご飯食べてくる

アロハ

帰り何時になるか
分かんない

アロハ母

はいはい分かりました

アロハ母

本当は家でお祝いしようと思ったけど

アロハ母

家ではまた今度ね

アロハ母

今日はカイ先生のところに行くべきだって私も思うし

アロハ母

あ、あと

アロハ母

まだ18歳なんだから

アロハ母

法に触れることはしないでね

アロハ

法って、笑

アロハ

大丈夫、気をつけるよ

アロハ母

まあこう見えてあなた
結構真面目だしね

アロハ母

お母さんは信じてますよ

アロハ母

とりあえず
気をつけて行くのよ

アロハ

うん、ありがとう

そうして俺は家を出た

外はまだ寒くて 春までは遠そうだ

白い息を吐きながら 俺はカイくんの待つ所へと向かった

カイ

アロハー

カイ

こっちこっち

アロハ

あ、カイくん

アロハ

みっけた

カイ

まだ寒いね~

カイ

もう3月なのにね

アロハ

うん

アロハ

真冬と同じくらい寒い

アロハ

春が来るのが信じられない

カイ

あはは、そうだね、笑

カイ

よし、お店の中入ろっか

アロハ

うんっ

カイ

お酒はまだだもんね

アロハ

そりゃそうだろ

アロハ

18歳だぞ

アロハ

てか母さんに釘刺されてる

カイ

あらそうなの?笑

アロハ

法に触れることすんなって

カイ

ははっ、笑

カイ

おもしろいね、笑

そこからご飯が来て ふたりで食べて話して 時間なんて忘れる程だった

全部が他愛もない話なのに 俺の心は幸せで満ち溢れていて

このままずっとカイくんといたい

そんな想いばかりが募っていった

アロハ

カイくん半年間
本当にありがとう

アロハ

めっちゃ楽しかった

カイ

俺もだよ

カイ

めっちゃ楽しかった

これで本当にお別れなの?

楽しく終わると心に決めてたのに

俺の心は大きく揺らいだ

アロハ

最後にひとつ

アロハ

お願いしてもいい?

俺の口は何を言おうとしているんだろうか

カイ

ん?

カイ

なに?

アロハ

その前に場所変えたいかも

カイ

カイ

いいけど…?

これが最後なら嫌われてもいい

この時はそれしか考えられなかった

俺たちは店の外に出た

カイ

それで?

カイ

お願いって何?

アロハ

俺の最後のわがまま

カイ

わがまま?

アロハ

アロハ

俺のこと抱いてくれない?

周りは賑わっていた

俺の声はカイくんにしか聞こえない

カイ

え、どういうこと?

アロハ

アロハ

ずっと好きだった

アロハ

カイくんのこと

この気持ちに蓋をしようと決めたのに その蓋はいとも簡単に開いてしまった

アロハ

黙ってようって

アロハ

ずっと思ってた

アロハ

でもごめん

アロハ

清算したいんだ俺の中で

アロハ

自分勝手だって分かってる

アロハ

でもこの気持ち抱えたまま
大人になりたくない

俺はそのままの想いをカイくんにぶつけた

カイ

でも俺、…

アロハ

分かってる

アロハ

だから今日抱いて欲しい

アロハ

そしたらきっぱり
忘れるから

アロハ

この気持ちも全部

アロハ

捨てるから

アロハ

お願い

俺の目は潤んでた

寒さのせいだ、きっと

気づいたらそこはどこかのホテルで

俺はカイくんに押し倒されていた

カイ

男の人とのやり方
わかんないよ俺

アロハ

…奥さんのこと抱くようにして抱いてみてよ

自分で言っといて それはあまりに酷だと思った

カイ

…マジで言ってる?

カイ

それアロハがきついんじゃ…

アロハ

いいんだよ俺は

アロハ

だってこれからすることって

アロハ

悪いことでしょ

そう言って俺からカイくんにキスした

カイ

…っん、

アロハ

んんっ、ふ…っ、

しばらくの間キスをして 俺たちは身体に触れ合った

アロハ

男相手でも勃つんだ?

カイ

それは
アロハも言えないよ?

アロハ

俺は例外でしよ

アロハ

好きな人と触れ合ったら

アロハ

こうなるのが自然だもん

やっぱりバラすと楽だ

報われないけど

隠してるよりマシ

アロハ

もう入れる?

カイ

慣らさないとだめでしょ

カイ

アロハが痛い思いするよ

アロハ

…俺は痛くていいんだよ

アロハ

悪いことしてる奴には
罰がないとだめでしょ、

カイ

別に悪いことじゃないと思うよ

カイ

好きになった人が
たまたま結婚してた

カイ

ただそれだけでしょ

アロハ

これ以上好きにさせないで

お願いだから

アロハ

もう入れて

長引いたらダメだと思った

アロハ

てかそもそも

アロハ

俺の中に入れられる?

アロハ

嫌じゃないの?

普通に疑問だった

カイ

んー

カイ

嫌ではない、かな

アロハ

なんだそれ

変なカイくん

でも嬉しかった自分もいた

カイ

はいアロハ仰向けね

アロハ

は、なんでだよ

アロハ

顔見せたくないんだけど

カイ

アロハが嫌でも

カイ

カイ

俺が見たいから

アロハ

…、///

俺は少しムカついた でも結局カイくんの言いなり

カイ

触るよ

アロハ

え、どこに

アロハ

って、

アロハ

おいっ、///

カイくんの手が俺のを握った

アロハ

な、なんで…っ、

カイ

俺が主導権
握ってるんだから

カイ

アロハは黙って
感じてなさい

そう言うとカイくんは 俺のを上下に擦ってきた

アロハ

っあ…っ、//

初めての感覚だった 腰がだんだん浮くような 奥が疼くような そんな感覚

アロハ

ま、待って…っ、//

カイ

やーだよ

だんだん擦るスピードは早くなって 俺の先っぽからは 透明な液体が次から次へと出てくる

アロハ

…はっ、あ…っ、//

気持ちよくて声が漏れる

カイ

かわいい声出すね

アロハ

う、うるさい…っ、//

透明な液体をすくって カイくんは俺の後ろへと手を伸ばした

アロハ

っあ…っ、// ビクッ

入口に液体を塗られて 俺のをカイくんは解そうとしていた

アロハ

あっ、カイくん…っ、//

カイ

両方の方がいい?

そういうと前後ろ両方に触れられた

アロハ

んぅ…っ、// ビクビクッ

片方の手で上下に擦られて もう片方の指が俺の中に入ってきた

そして中を探るように カイくんの指が中でうねる

アロハ

っう…っ、んん…っ、//

カイ

あったかいねアロハの中

アロハ

言うな…っ、///

後ろの異物感 前から襲ってくる快感

俺は正反対の感覚におかしくなりそうだった

アロハ

…ちょ、ストップ、///

カイ

なんでー?

アロハ

イきそう…っ、///

カイ

いいよ

アロハ

いいよじゃない…って、//

カイ

俺は辞めないよ?

異物感で少し苦しかったのに 指で柔らかく解されて 異物感もなくなっていく

アロハ

もう、出る…ってば、///

脈が早くなっていき 何かが込み上げてくる

アロハ

あっ…もう、だめ…っ、///

アロハ

…ああっ、!////////

ドピュドピュッ… お腹に白濁が飛んだ

俺はカイくんの手で果ててしまった

アロハ

はぁ…っ、はぁ…、///

カイ

よく出来ました

カイ

前ありだけど
後ろでもイけたね

頭がぼーっとする

勉強でも同じように何度か褒められたけど 今日のはそれと全く違う意味合い

カイ

俺の…いらない?

アロハ

いる…っ、//

アロハ

早くちょうだい…っ、///

こんな自分を俺は知らない

でもそんなのもうどうでも良かった

カイ

俺で本当にいいの?

アロハ

うん、カイくんがいい

カイくん以外に 抱かれたいなんて思わない

アロハ

でもカイくんも
ある意味初めてでしょ

アロハ

相手が男だから

カイ

うん、そうだね

アロハ

ごめんね俺なんかで

カイ

謝んなくていいよ

カイ

アロハだから大丈夫

アロハ

…?

アロハだからって どういう意味だろう

男は無理 だからできないって そう言われると思ってた

でもそうじゃないから 期待してしまう

でも結局カイくんは既婚者

その事実は変わらない

カイ

入れるよ?

アロハ

うん

カイくんのが後ろに当たる 熱くて大きくてそれだけで興奮する

ぐっとカイくんが腰を押し付けてきて 先端がゆっくりと入ってくる

アロハ

…っう…っ…あっ、

少し慣らしてくれたとはいえ やっぱり痛くて苦しかった

アロハ

あ…っ、くるし…っ、

カイ

ごめん…っ、

でもこんなの 俺の気持ちに比べたら全然平気

俺は息をゆっくりと吐いて 力を抜いた

すると一気にカイくんのが奥まで入った

アロハ

うあ…っ、!

カイ

…っ、

カイくんどんな顔してるんだろう

アロハ

動いて…っ、

ゆっくりと俺の中でカイくんが動く

アロハ

…んんっ、

それがだんだん早くなっていく度に 俺から異物感が消えていくのを感じた

アロハ

あっ…まって…っ、///

アロハ

気持ちいい…っ、///

カイくんのが俺の中で混ざりあって ぐちゅぐちゅと聞こえ始めた

カイ

…っ、ほんと?

アロハ

うん…っ、//

アロハ

もう、痛くない…っ、///

カイ

俺もちょっと

カイ

やばいかも…っ、

カイくんの余裕のない声に 気持ちは昂った

アロハ

あ…ぁっ…んっ、////

カイ

ん…っ、

どんなに願っても

俺のものには絶対ならないけど

今のこの瞬間だけは

俺のものでいて

心の中でそう願った

アロハ

あっ…カイくん…っ、////

アロハ

もっと…っ、///

カイ

それはずるいって…っ、

カイくんは腰を激しく打ち付けてくる

アロハ

…あっ、あぁ…っ、///

カイ

ごめんアロハ俺…っ、

カイくんの声で 終わりが近いと悟る

アロハ

うん…っ、

アロハ

中に…っ、

カイ

中に?…っ、

アロハ

うん…っ、

アロハ

カイくんの欲しい…っ、///

アロハ

ちょうだい…っ、///

カイくんは俺の腰を掴んで 奥だけを集中して突いてくる

俺はあまりの気持ちよさに ガクガクと脚を震わせた

アロハ

あっ、いく…っ、//

アロハ

一緒に…っ、//

カイ

…っ、

アロハ

カイくん…っ、

カイ

アロハ…っ、

アロハ

あぁ…っ、!///////

ドピュ ドピュッ…!

俺は自分のお腹をまた汚した

カイ

ぅ…っ、///////////

ドクッ…ドクッ…

カイくんのが中で脈打つ 俺の中はカイくんでいっぱいになった

アロハ

は…っ、あ…っ、//

カイ

はぁ…っ、

俺たちは同時に果てて そのままふたりで横になった

アロハ

ごめんねカイくん

アロハ

こんなことさせて

カイ

いいんだよ

カイ

俺も拒否しなかった

アロハ

ありがとう

アロハ

これでもう忘れるから

アロハ

カイくんも

アロハ

俺のこと忘れてね

アロハ

その方がきっと

アロハ

お互い苦しくないから

カイ

…うん。

アロハ

少し寝ようカイくん

アロハ

俺疲れちゃった

カイ

そうだね

カイ

少し寝よう

カイくんはその時 何かを察していたのかもしれない

お互い多くは語らず 俺たちはくっついたまま眠りについた

何時間くらい寝たのか分からない 気づいたらもう21時だった

アロハ

カイくんは…

アロハ

まだ寝てる…

俺はカイくんの腕からそっと抜けた

アロハ

ありがとうカイくん…

カイくんの寝顔を見ながら 俺は涙を流した

アロハ

好きになってごめん

アロハ

どうか幸せになってね

泣きながらそう伝えた

アロハ

大好きだったよ

アロハ

さようなら

アロハ

カイくん…

俺はお金だけ置いて 静かに部屋を出た

外は雪が降っていた

賑わう街の中を

俺はひとり泣きながら通り過ぎた

もう少し早く出会っていたら

俺たちの未来は 少し違っていたのかもしれない

勝手に好きになって 勝手にいなくなって 本当に最後までわがままでごめん

でも本当に大好きでした

忘れられない人 (カイ × アロハ)

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