アロハ
アロハ
ご飯食べてくる
アロハ
分かんない
アロハ母
アロハ母
アロハ母
アロハ母
アロハ母
アロハ母
アロハ母
アロハ
アロハ
アロハ母
結構真面目だしね
アロハ母
アロハ母
気をつけて行くのよ
アロハ
そうして俺は家を出た
外はまだ寒くて 春までは遠そうだ
白い息を吐きながら 俺はカイくんの待つ所へと向かった
カイ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイ
そこからご飯が来て ふたりで食べて話して 時間なんて忘れる程だった
全部が他愛もない話なのに 俺の心は幸せで満ち溢れていて
このままずっとカイくんといたい
そんな想いばかりが募っていった
アロハ
本当にありがとう
アロハ
カイ
カイ
これで本当にお別れなの?
楽しく終わると心に決めてたのに
俺の心は大きく揺らいだ
アロハ
アロハ
俺の口は何を言おうとしているんだろうか
カイ
カイ
アロハ
カイ
カイ
これが最後なら嫌われてもいい
この時はそれしか考えられなかった
俺たちは店の外に出た
カイ
カイ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
周りは賑わっていた
俺の声はカイくんにしか聞こえない
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
この気持ちに蓋をしようと決めたのに その蓋はいとも簡単に開いてしまった
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
大人になりたくない
俺はそのままの想いをカイくんにぶつけた
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
忘れるから
アロハ
アロハ
アロハ
俺の目は潤んでた
寒さのせいだ、きっと
気づいたらそこはどこかのホテルで
俺はカイくんに押し倒されていた
カイ
わかんないよ俺
アロハ
自分で言っといて それはあまりに酷だと思った
カイ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
そう言って俺からカイくんにキスした
カイ
アロハ
しばらくの間キスをして 俺たちは身体に触れ合った
アロハ
カイ
アロハも言えないよ?
アロハ
アロハ
アロハ
やっぱりバラすと楽だ
報われないけど
隠してるよりマシ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
アロハ
罰がないとだめでしょ、
カイ
カイ
たまたま結婚してた
カイ
アロハ
これ以上好きにさせないで
お願いだから
アロハ
長引いたらダメだと思った
アロハ
アロハ
アロハ
普通に疑問だった
カイ
カイ
アロハ
変なカイくん
でも嬉しかった自分もいた
カイ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイ
アロハ
俺は少しムカついた でも結局カイくんの言いなり
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
カイくんの手が俺のを握った
アロハ
カイ
握ってるんだから
カイ
感じてなさい
そう言うとカイくんは 俺のを上下に擦ってきた
アロハ
初めての感覚だった 腰がだんだん浮くような 奥が疼くような そんな感覚
アロハ
カイ
だんだん擦るスピードは早くなって 俺の先っぽからは 透明な液体が次から次へと出てくる
アロハ
気持ちよくて声が漏れる
カイ
アロハ
透明な液体をすくって カイくんは俺の後ろへと手を伸ばした
アロハ
入口に液体を塗られて 俺のをカイくんは解そうとしていた
アロハ
カイ
そういうと前後ろ両方に触れられた
アロハ
片方の手で上下に擦られて もう片方の指が俺の中に入ってきた
そして中を探るように カイくんの指が中でうねる
アロハ
カイ
アロハ
後ろの異物感 前から襲ってくる快感
俺は正反対の感覚におかしくなりそうだった
アロハ
カイ
アロハ
カイ
アロハ
カイ
異物感で少し苦しかったのに 指で柔らかく解されて 異物感もなくなっていく
アロハ
脈が早くなっていき 何かが込み上げてくる
アロハ
アロハ
ドピュドピュッ… お腹に白濁が飛んだ
俺はカイくんの手で果ててしまった
アロハ
カイ
カイ
後ろでもイけたね
頭がぼーっとする
勉強でも同じように何度か褒められたけど 今日のはそれと全く違う意味合い
カイ
アロハ
アロハ
こんな自分を俺は知らない
でもそんなのもうどうでも良かった
カイ
アロハ
カイくん以外に 抱かれたいなんて思わない
アロハ
ある意味初めてでしょ
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
アロハだからって どういう意味だろう
男は無理 だからできないって そう言われると思ってた
でもそうじゃないから 期待してしまう
でも結局カイくんは既婚者
その事実は変わらない
カイ
アロハ
カイくんのが後ろに当たる 熱くて大きくてそれだけで興奮する
ぐっとカイくんが腰を押し付けてきて 先端がゆっくりと入ってくる
アロハ
少し慣らしてくれたとはいえ やっぱり痛くて苦しかった
アロハ
カイ
でもこんなの 俺の気持ちに比べたら全然平気
俺は息をゆっくりと吐いて 力を抜いた
すると一気にカイくんのが奥まで入った
アロハ
カイ
カイくんどんな顔してるんだろう
アロハ
ゆっくりと俺の中でカイくんが動く
アロハ
それがだんだん早くなっていく度に 俺から異物感が消えていくのを感じた
アロハ
アロハ
カイくんのが俺の中で混ざりあって ぐちゅぐちゅと聞こえ始めた
カイ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイくんの余裕のない声に 気持ちは昂った
アロハ
カイ
どんなに願っても
俺のものには絶対ならないけど
今のこの瞬間だけは
俺のものでいて
心の中でそう願った
アロハ
アロハ
カイ
カイくんは腰を激しく打ち付けてくる
アロハ
カイ
カイくんの声で 終わりが近いと悟る
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
カイくんは俺の腰を掴んで 奥だけを集中して突いてくる
俺はあまりの気持ちよさに ガクガクと脚を震わせた
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
カイ
アロハ
ドピュ ドピュッ…!
俺は自分のお腹をまた汚した
カイ
ドクッ…ドクッ…
カイくんのが中で脈打つ 俺の中はカイくんでいっぱいになった
アロハ
カイ
俺たちは同時に果てて そのままふたりで横になった
アロハ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイくんはその時 何かを察していたのかもしれない
お互い多くは語らず 俺たちはくっついたまま眠りについた
何時間くらい寝たのか分からない 気づいたらもう21時だった
アロハ
アロハ
俺はカイくんの腕からそっと抜けた
アロハ
カイくんの寝顔を見ながら 俺は涙を流した
アロハ
アロハ
泣きながらそう伝えた
アロハ
アロハ
アロハ
俺はお金だけ置いて 静かに部屋を出た
外は雪が降っていた
賑わう街の中を
俺はひとり泣きながら通り過ぎた
もう少し早く出会っていたら
俺たちの未来は 少し違っていたのかもしれない
勝手に好きになって 勝手にいなくなって 本当に最後までわがままでごめん
でも本当に大好きでした