私はあなたが好きでした。
高校に入学してから、ずっと
なびく彼の茶髪
輝く茶色の瞳
その白い肌
たまに浮かべる笑顔
全てを愛していました。
でも、彼からしたら私はただの”友達”
その関係のまま、3年が経ってしまいました
今日はもう卒業式
私と彼は3年生
もう、会えなくなってしまうのです
告白すべきなのでしょうか
それとも、友達のままでいるべきなのでしょうか
……っ…
あれ…っ
なんで、泣いてるんだろ
わからない
わからないのに
何故か私は此処から逃げてしまった
外にまで来て
私は泣いていた
何やってるんだろ…っ
自分の想いも伝えられないまま
ひとりぼっちで泣く
これが弱虫なんだ──
そう思った
あっ…
校門の前に居るのは
片思いの彼
私は考えるよりも先に彼の方へ行ってしまった
彼は泣いている私を見て驚いた表情をする
なので私は
泣きながらも笑みを浮かべた
普通に笑っていたいのに
彼の瞳を見ると、涙が出てくる
涙で彼の表情もわからない
けれど
好きだよ
私は告げた。
■■■
彼からの返事は
少し間があった後に伝えられた
たったの3文字だったのに
私の光を奪った
何よりも怖かった言葉
「ごめん」でした。
初恋は3文字で終わる