ジェル
莉犬
ジェル
さぁ今日こそは
と靴を脱ぎかけたそこに
犬耳の男の子
また声を掛けてしまった
背の低い子は
語る
莉犬
クラスでの孤独
を無視されて奪われて
莉犬
居場所がないんだよ!
ジェル
ぶざけんな!
莉犬
ビク
ジェル
そんな事くらいで
ジェル
俺の先を越そうだなんて
あははは
ジェル
…
ボコボコ
ジェル
…
越そうだなんて
それでも
家では愛されて
兄
お帰り!
母
ご飯よー
暖かいご飯があるんでしょう?
莉犬
お腹がすいた
と泣いて
ジェル
犬耳の子は、消えてえた
そおやあて何人かに
ジェル
ねぇ
ころん
〜〜?
声をかけて
ジェル
ぶざけんな!
追い返して
ジェル
俺自身の
ジェル
痛みは誰にも言えないまま