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―町田家―
この日、不審者が出たこともあって、小学校は休校となった。
いつも以上に、保護者は子供に目を光らせる中、当の子供たちは、遊びの事しか考えていない。
こうして浮かれるのも無理は無い。 なにせ、宿題のない休みが一日、手に入ったのだから。
さて、この突然の休日に浮き足立っているのは、あんずも同じであった。
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
だが当然、盗作犯の一日が、平和に始まるわけがない。
お父さん
あんず
あんず
脱げるスリッパを気にすることなく、あんずはパタパタと足音を立てながら、玄関へと走る。
あんず
あんず
あんず
あんず
お父さん
お父さん
お父さん
あんず
あんず
お父さん
お父さん
あんず
あんず
お父さん
お父さん
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
お父さん
だが、父の静止を聞くより早く、あんずは封を開けてしまった。
あんず
あんず
あんず
お父さん
お父さん
お父さん
あんず
お父さん
あんず
お父さん
あんず
お父さん
あんず
元気よく部屋に戻ったあんずを、父は静かに見送る。
お父さん
お父さん
大量に届いた封筒の中身、それはすべてあんず宛の手紙。
いや、罵詈雑言の数々であった。
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
大量盗作犯さんへ 人のものを、盗んで楽しいですか? 私はあなたを絶対許しません
学校で見かけたら、今度こそ逃げないでくれよ?
見てみて〜!画像生成AIで、君の裸を作っちゃった★ばら撒かれたくなければ、次の紙に書いてある口座に、お金を払ってね★
お父さん
お父さん
震える手で警察へと電話をかけ終わると、父は改めて、送られてきた封書に目を通す。
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
初めてお便りを差し上げます。私は、ネット小説を連載している、作家のひとりです。
最近、貴方の娘さんに、連載している小説を盗作されました。
これまで娘さんが何をしたか、結果として今、インターネットでどうなっているか。
資料を差し上げますので、今一度、教育をし直してください。
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
勢いよく開封した手紙に同封されていたのは、あんずのセラーノベルのアカウントにおける、大量の盗作の証拠写真。
ぷりりという盗作犯が、あんずであるという証拠の書類。
加えて、ぷりりへ苦言を呈した、善意のユーザーへ対する、見苦しい罵倒の数々。
それら全てに目を通し……
お父さん
お父さん
父は玄関の硬い床に膝をついた。
―その頃、あんずの部屋―
玄関で父が呆然とする中、あんずは落ち着きなく手を動かしていた。
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんずが直面しているのは、いわゆる『垢BAN』という、ルール違反をしたユーザーへの罰。
この措置が取られたということは、ぷりりが盗作したという話が事実である、という証拠の裏付けでもあった。
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
―セラーノベル 自己紹介ページ―
りりこ
りりこ
りりこ
りりこ
りりこ
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
りりこ
りりこ
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
りりこ
りりこ
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
悪質な読者
りりこ
りりこ
りりこ
りりこ
りりこ
りりこ
りりこ
悪質な読者
悪質な読者
りりこ
あんずの自室に、ゴトン!とスマートフォンを落とした時の、重たい音が響き渡る。
先程の父親に続き、今度はあんずが打ちひしがれていた。
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
あんず
いてもたってもいられず、あんずは自室から飛び出した。
だが、彼女を迎え入れたのは、父からの優しい慰めの言葉ではない。
お父さん
あんず
お父さん
あんず
怒る父からの、本気のゲンコツであった。