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𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡

昔から兄の背中が好きだった

たくさんの人の前に立って守ってきたその背中が大好きだった

何よりの誇りで、何より憧れてた

だからこそあの日

シスター(当時)

皆さん、感謝するべきなのです!

あの日の出来事が鮮明に

鮮明に浮かんでしまう

早く、ソウをシスターさんに渡して

その背中を離したく無かった

Kanata(中学)

やだ、

その背中が遠ざかるのが嫌だった

かなた、良い?

その背中がもう前に立ち塞がってくれないことが

ソウはね、自分から選んだのよ

何よりも

だから、貴方が遠ざけちゃダメ

何よりも嫌だった

だからこそ、あの子の後ろ姿がお兄ちゃんと重なった時

まるで死んだその人が居るように思えた

髪色も長さも違かったのに、その背中だけが似ていた

同じ学校の制服を着てたけどそれまで見たことは無かった

学校に行けばその子はすぐ隣にいた

すぐ打ち解けた

でも不安になった

ファントムも知らないくらいこの街に来て日が浅くて、

また同じようになってしまうんじゃないかって

安堵や喜びより苦しさがずっと強かった

だから、きっとそれに漬け込まれてた

ねぇ、

Kanata

……………

ねぇってば

Kanata

ん……?

バニラくん

あ、起きた

Kanata

………………

Kanata

うわ゙あ゙っ!!!?

バニラくん

んふふ、驚いてるね

バニラくん

やぁ、かなた

Kanata

何、また宗教勧誘の手先?

バニラくん

人聞きが悪いなぁ

バニラくん

ねぇ、ソウくんみたいな子がいるよね!後ろだけだけど!

Kanata

バニラくん

あの子も素質があるからね、そのうち兎くんが取ってちゃうかなぁ

ガッ

バニラくん

いたた、やめてよ

Kanata

さっさと要件済まして帰れ

バニラくん

あのね、君に素質は確かに無い

バニラくん

でも君ぐらい強い想いがあれば、なれるかもしれないんだ

バニラくん

もう一度言うけど、あの子は魔法少女になる

バニラくん

それでも守りたかったら、僕の手を握って

バニラくん

そしたら、他にもそういう子は居ると思うけど

Kanata

………

ギリ

ギュ

バニラくん

ふふふ

Kanata

……何

バニラくん

言い忘れてたんだけど、

バニラくん

もし魔法少女の莫大な力に適応できなかったら、死んじゃうんだよね

Kanata

な、先に言っ

ドタッ

Kanata

けほっ、げほっ…

バニラくん

んー、まぁ大丈夫そうかな

バニラくん

何より「面影を守りたい」が強いのが懸念点だけど…

バニラくん

まぁ良いかな、守るために頑張ってね

バニラくん

おやすみ、カナタ

最期に

あの子を守れて良かった

待ってたら先に行ってて良いよ、お兄ちゃん

僕はもうみんないるから

僕、強くなれたよ

ザク、ザク、

子麦粉

お迎え不要だった?

Kanata

2人とも、

まさとし。

兄ちゃんとさっさと行くと思ってた、

Kanata

んー、まぁ、それも良かったけど、

Kanata

じゃあ君達は、僕の横に相応しく無いと?

子麦粉

Kanata

結局無いものは守れないって知ったし

Kanata

それとも何、嫌われてると思ってた?

タッタッ

ギュッ

Kanata

おわっ

子麦粉

ありがとう、ありがとう…

まさとし。

……りー坊大丈夫かなぁ

Kanata

大丈夫でしょ、あの子なら

まさとし。

…そっか

まさとし。

かなたが言うなら、そうなんだよな

「■の魔法少女」 「恍惚の魔法少女」 「灯の魔法少女」 「愛の魔法少女」 「●●の魔法少女」 「孤高の魔法少女」

ば〜い

魔法少女☆      「S/e/v/e/n/'/s/P/r/o/u/d」

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8

コメント

6

ユーザー

🥺 かなたんのおにちゃんソウって名前なのね

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