𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
昔から兄の背中が好きだった
たくさんの人の前に立って守ってきたその背中が大好きだった
何よりの誇りで、何より憧れてた
だからこそあの日
シスター(当時)
あの日の出来事が鮮明に
鮮明に浮かんでしまう
母
その背中を離したく無かった
Kanata(中学)
その背中が遠ざかるのが嫌だった
母
その背中がもう前に立ち塞がってくれないことが
母
何よりも
母
何よりも嫌だった
だからこそ、あの子の後ろ姿がお兄ちゃんと重なった時
まるで死んだその人が居るように思えた
髪色も長さも違かったのに、その背中だけが似ていた
同じ学校の制服を着てたけどそれまで見たことは無かった
学校に行けばその子はすぐ隣にいた
すぐ打ち解けた
でも不安になった
ファントムも知らないくらいこの街に来て日が浅くて、
また同じようになってしまうんじゃないかって
安堵や喜びより苦しさがずっと強かった
だから、きっとそれに漬け込まれてた
ねぇ、
Kanata
ねぇってば
Kanata
バニラくん
Kanata
Kanata
バニラくん
バニラくん
Kanata
バニラくん
バニラくん
Kanata
バニラくん
ガッ
バニラくん
Kanata
バニラくん
バニラくん
バニラくん
バニラくん
バニラくん
Kanata
ギリ
ギュ
バニラくん
Kanata
バニラくん
バニラくん
Kanata
ドタッ
Kanata
バニラくん
バニラくん
バニラくん
バニラくん
最期に
あの子を守れて良かった
待ってたら先に行ってて良いよ、お兄ちゃん
僕はもうみんないるから
僕、強くなれたよ
ザク、ザク、
子麦粉
Kanata
まさとし。
Kanata
Kanata
子麦粉
Kanata
Kanata
タッタッ
ギュッ
Kanata
子麦粉
まさとし。
Kanata
まさとし。
まさとし。
「■の魔法少女」 「恍惚の魔法少女」 「灯の魔法少女」 「愛の魔法少女」 「●●の魔法少女」 「孤高の魔法少女」
ば〜い
コメント
6件
🥺 かなたんのおにちゃんソウって名前なのね