りぃ
数年前、お母さんに聞いた。
お母さんは少し困った顔を見せ、こう答えた。
おかあさん
今思えば酷い言葉だと思う。
だが幼い頃だったから、まだ質問を続けた。
りぃ
するとお母さんが微笑みながらこう言った。
おかあさん
おかあさん
おかあさん
おかあさん
おかあさん
だそうだ。
微笑みながら言われたその言葉に
少し恐怖を覚えながらも最後の質問をした。
りぃ
おかあさん
勉強を休憩と称し休んでたのに、嫌気を刺したのか
お母さんは表情に怒りを見せながらそう言った。
りぃ
「俺」
自分のことをそう呼んでしまった。
気付いた時には、遅かった。
お母さん…いや、「お義母さん」は鬼の形相で服の首元を掴んできた。
りぃ
おかあさん
息ができない
苦しい
助けて、誰か
その一心で俺は必死に声を上げた。
りぃ
りぃ
涙目で必死に言葉を発した。
りぃ
途切れ途切れになりながらもお義母さんにそう訴えた。
おかあさん
お義母さんは力を強くした。
りぃ
いきができない
だれかたすけて
おかあさん
おかあさん
おかあさん
やだ
しんじゃうの?
たすけて
りぃ
話す力もなくなった。
こんな思いするなら、いっその事殺 して
そう思った時だった。
るぅ
俺の大嫌いだった「あの子」が来た
りぃ
最後の力であの子の名前を呼んだ。
嫌いな人でもいい、だから助けて
そう願ったときだった。
おかあさん
おかあさん
お義母さんがそうあの子に話しかけた。
るぅ
「あの子」がそう元気に答えた。
りぃ
そうだ、何を勘違いしてた?
最初から俺に、味方なんて居ないんだ。
そう、幼きながらも悟った。
自然と目から涙が出た。
りぃ
もう、声を出す気力なんてない。
するとあの子がこちらを見てきた。
「泣き顔なんて、見せてやるか」
そう思った。
もう、声も聞こえなくなってきた
ああ、死 ぬんだ
そう思った最期の時、嫌いなあの子の声が聞こえた
るぅ
そう言われたお義母さんは、震えながら腕を下ろした。
俺は床にドスッ、と音を立てながら落ちた。
死 にそうな俺にトドメを指すには充分な衝撃だった。
いや
充分な衝撃の「はず」だった
るぅ
俺はお義母さんと話していたはずのるぅに受け止められていた。
その声が聞こえた時。
俺は意識を失った
りぃ
起きた時には病室だった。
医者
医者
医者
医者
るぅ
嫌いなあの子に泣きながら抱きつかれた
るぅ
るぅ
嫌いなあの子にそう何度も名前を呼ばれた。
本当に生きているのかを確認するかのように。
「大丈夫だよ、ありがとう」
そう言おうとした。
だが、現実はそう上手く行かなかった
りぃ
俺の言葉はまるで赤子が初めて発したかのような声に変えられていた。
るぅ
嫌いなあの子が顔を覗き込んできた
りぃ
「あれ、なんで」
そう言おうとしたのに、喉が言うのを拒んできた。
るぅ
嫌いなあの子はすぐに医者を呼んでくれた。
るぅ
あの子が医者を見つめながらそう聞いた。
医者
医者
そう医者に聞かれた。
「数日前から、痛かったです」
そう紙に書いて見せた時、医者は残念そうに首を横に振った。
医者
医者
るぅ
あの子が叫んだ。
るぅ
医者
るぅ
目に涙を浮かべながら、そう言った
るぅ
るぅ
るぅ
俺はとある文章を書きるぅくんに見せた。
りぃ
るぅ
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
その紙を見せると、るぅくんは途端に笑顔になった。
医者
るぅ
るぅ
るぅくんにそう聞かれた。
りぃ
そう書いた紙を見せると、るぅくんは優しく笑ってこう言った。
るぅ
その笑顔を見ると、顔が熱くなる気がして
つい顔を背けてしまった。
るぅ
りぃ
るぅ
るぅ
俺より嬉しそうにそう話しかけられた。
りぃ
そんな君を無視しながらそう聞いた。
君は少し不服そうにこう答えた。
るぅ
るぅ
君がそう笑いかけてきた。
胸が高鳴る
鼓動が激しくなる
るぅ
りぃ
そう書いた紙を見せ、顔を下に向けながら歩いた
るぅ
どうやら家に着いたらしい。
りぃ
るぅ
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
飛ばして高校卒業((((((((((((
るぅ
りぃ
るぅ
るぅ
るぅ
るぅ
るぅ
るぅ
りぃ
「あのっ、付き合ってください!」
「よ、喜んで!!」
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
「あ、あのっ…!」
るぅ
るぅ
じぇ
るぅ
りぃ
じぇ
るぅ
るぅ
じぇ
るぅ
じぇ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
りぃ
るぅ
じぇ
ころ
じぇ
ころ
じぇ
ころ
じぇ
じぇ
ころ
ころ
ころ
じぇ
ころ
ころ
じぇ
ころ
じぇ
モブ「一緒に下校してる…あの人たちも付き合う?」
はい作者です
えー、後書きですね
最後に匂わせした橙青がもっと見たいって方はぜひあらすじを
言うことがあるのでこの先もぜひ
まずりぃくんの声を失ったのですね。実はあれ夢で見たから書いたんです。自分が声失う夢見て、あれこれ小説にできるんじゃねって思いまして。なのでこんなんでなるわけないやろwって方ははいその通りです!!!!!
次になぜ手話をしないで紙に書く、スマホに打つのかの理由ですね。これはちゃんと理由があります まずこの小説のりぃくんは勉強が嫌いです。なのでそれを勉強したくなかったのが1つ もうひとつは手話をするとるぅくんも習うことになるためそれが嫌だからですね。るぅくんは部活の部長という設定ですので他のことをさせたくなかったという設定です
そしてなぜ黄赤なのか ただ単にこれが合うのは黄赤だと思ったから以上。
橙青を匂わせした理由はこういうのは全力で手伝ってくれそうですし、なによりこの2人のペア何気好きだからです
ここまでご視聴いただきありがとうございます。
いいと思った方は宣伝してください()
コメント
3件
ぶくま失です!
フォロー失礼します!