君の心の獣達/参加型

モニター越しに参加者の方々と会話をする

会話といっても、一方的だが。

｢そう、ミッション。｣

｢これを幾つかクリアすると、脱出できる｣

｢まずはね｣

｢宝石を奪ってもらうよ｣

｢3つのうち、どこかのチームの1人に宝石を持たせている。｣

｢その宝石を奪ったら勝ちさ。｣

｢そうだね。だからチーム分けをした。｣

｢時間内に宝石を奪ったチームに加点で、奪われたチームは1回ごとに1点、減点だ｣

｢それじゃ、ちゃっちゃと始めるよ｣

｢時間は60分。よーい…｣

｢はじめ！｣

緑のピンバッジが光る。

彼は井上潤。 知る人ぞ知る、元陸上選手だ。

とある日、片目を失明してしまい それをきっかけに真っ直ぐ走れず 引退となってしまった。

共に行動をした。

潤の後ろに隠された左手の中には キラリと光る宝石が隠されていた。