黄
赤
黄
赤
僕には可愛い彼女がいます。
名前は赤、めちゃめちゃ 可愛いくて優しいです。
赤は体が弱くて 持病を持っています。
僕が変わってあげたいといつも思うんですが、そんなことを呟くと
そんな事言わないで、 逆の立場だったら俺絶対耐えられないもん。だから、俺が病気で本当に良かった。
って言うんです。
赤は僕の自慢の彼女です。
今日は久しぶりに外出許可が 出たので赤とデートに行くことに しました。
赤
黄
赤
赤
黄
黄
赤
赤
黄
黄
赤
黄
赤
赤
赤の笑顔は世界一可愛い。
しんどいはずなのに、 飛び切りの笑顔を見せてくれる。
その笑顔に毎回救われる。
─水族館にて─
赤
赤
黄
赤
黄
赤
赤
黄
僕は今、凄く幸せ。
こんなに幸せでいいのかって いうくらい幸せ。
ずっと幸せが続けばいいのに。
赤
赤
黄
黄
黄
赤
黄
黄
赤
赤
黄
赤
赤
黄
赤
黄
赤
黄
赤
黄
黄
赤
赤
黄
黄
黄
赤
赤
黄
黄
赤
僕はおやすみの kissをして家に帰った。
黄
……
黄
この家は数年前、 赤と同居する為に買った。
だから買った当時は赤が
"おかえり"
と言って、出迎えてくれていた。
でも今は誰も居ない。
僕一人。
この事実を突きつけられる 時間が辛い。
黄
黄
黄
黄
黄
黄
僕は泣きながら眠りについた。
─黄が帰った後─
赤
赤
赤
俺は一つだけ黄ちゃんに 隠していることがある。
それは、
"俺の命は長くない"
ことだ。
正確に言うと、 俺は余命宣告をされている。
"約3ヶ月前に"
当時の俺の余命は3ヶ月。
つまり、もう時期俺は死ぬ。
でもその事を黄ちゃんは知らない。
言えなかった3ヶ月、 凄く辛かった。
言おうと思った日もあった。
でも彼の笑顔が 消えるんじゃないかって、
彼が悲しむんじゃないかって 思って言えなかった。
明日、言えるかな。
いや、明日言おう。
彼は優しいから、 言わない方が悲しむ。
心臓をバクバクさせながら、 俺は眠りについた。
黄
周りはすっかり明るくなっていた。
黄
黄
黄
慌てて時計を見ると 9時を指していた。
黄
黄
黄
慌てて赤に会う支度をし、 家を出た。
黄
黄
昨日面会時間と同時に行くと 言ったことを思い出し、 足早に病院へ向かう。
黄
信号を渡ろうとしたその時、
"ドンッ"
という大きい音が響いた。
それと同時に僕は意識を手放した。
赤
赤
赤
彼が遅刻することなんて 無かったから、
少し心配だ。
<おい!!急患だ!!
<まずいぞ!!早く手術室に!!
赤
俺は何があったか気になり、 廊下に出て見ることにした。
廊下に出てみると、 少し騒がしかった。
ちらほら病室から出ている 患者さんがいた。
俺は他の患者さんに何があったのか聞いてみることにした。
赤
患者
赤
患者
患者
患者
赤
患者
患者
赤
黄ちゃんじゃないよね…?
俺は交通事故にあった人が 黄ちゃんじゃないことを願った。
赤
結局この日、彼がこの病室に 現れることは無かった。
─次の日─
赤
昨日から連絡しているが、 既読にならない。
何かあったんだろうか…、
コンコン
赤
<失礼します。
医者
赤
医者
医者
赤
赤
医者
医者
赤
赤
赤
医者
赤
医者
赤
医者
医者
赤
黄色髪…
黄ちゃんじゃないといいけど…、、
医者
赤
赤
そこには彼が寝ていた。
美しい黄色の髪、細い体型、 綺麗なピンク色の唇。
間違いない、黄ちゃんだ。
黄ちゃん以外居ない。
赤
医者
赤
赤
医者
赤
医者
赤
医者
なんで…、どうして…、
俺が居なきゃこんなことには ならなかったのに…。
いつもそうだ、俺がいると 皆が不幸になる。
俺が居なければ良かったのに…。
黄
赤
目を覚ますと、 僕は知らない所にいた。
目の前で泣いてる人が、 分からない。
何故…?
赤
黄ちゃん…?
僕、会ったことありましたっけ…、
黄
黄
赤
黄
赤
黄
黄
赤
赤
黄
赤
赤
黄
赤
黄
黄
赤
黄
赤
黄
ガラガラ
黄
黄
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
黄
赤
黄
赤
丸一日、赤が思い出を 話してくれました。
─次の日─
赤
黄
え、嘘…、
赤
黄
黄ちゃんは、1日経つと記憶が 無くなる体になっていた。
赤
赤
黄
黄
赤
赤
赤
黄
黄
赤
黄
赤
黄
黄
黄
赤
赤
黄
黄
赤
赤
黄
赤
赤
赤
赤
黄
赤
黄
黄
赤
赤
黄
赤
赤
赤
赤
赤
赤
赤
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
黄
赤
ギュッ
黄
黄
黄
黄
赤
赤
赤
黄
黄
赤
黄
黄ちゃんは優しい。
俺が荒れても、抱き締めてくれる。
ずっと一緒に居るって 言ってくれる。
だからこそ、別れるのが辛いんだ。
…余命を告げるのが怖いんだ。
ずっと一緒に居たい…。
─数日後─
俺の願いは叶わなかった。
赤
黄ちゃんと朝のいつもの会話をしていた時、急に苦しくなった。
苦しい…、
まだ、死にたくないのに。
黄
赤
ガラガラ
医者
黄
医者
黄
医者
黄
赤
余命宣告、結局自分の言葉で 伝えられなかった。
医者
赤
赤
黄
赤
黄
ピーピーピーピー
黄
黄
医者
黄
医者
黄
赤のこと、忘れたくない。
絶対に忘れては行けない…。
黄
黄
黄
黄
黄
黄
僕は、赤の名前を紙に びっしり書いた。
忘れないように、
書き続けた。
黄
黄
黄
黄
僕は朝の眩しい光で起きた。
黄
目の前にあった紙を手に取り 書いてあることを読んだ。
黄
黄
誰…?
『全ての記憶が消える時。』
❦ℯꫛᎴ❧
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