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すっ
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無言で差し出した封筒を見つめる。
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言った、言えた。
暫く無言が続いた。
一秒という時間が、今では気の遠く成る程の時間に感じる。
意を決して、さとみくんを見上げると、
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そう言ったさとみくんは、体は小刻みに震えていて、
目は何かを訴えていた。
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売り言葉に買い言葉で、つい当たってしまった。
僕が叫んだ時、さとみくんはむっとした顔になり、
怒りを隠すようにして、柔らかい髪をガシガシと掻いた。
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さとみくんは早足で自分の机に向かう。
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このまま、すれ違ったまま終わってしまうの?
そんなの絶対に嫌だ。
『待って。』
言いたいのに、声に出なかった。
さとみくんは急に立ち止まって、こっちを振り返り、優しい声で言った。
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その言葉を聞いた瞬間、何か冷たいものが頬を伝った。
それを涙だと認識するのには時間がかかった。
涙だと認識する前に、体が勝手に動いていたからだ。
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パシッ
さとみくんの手首を掴んだが、さとみくんは振り返ってはくれなかった。
少し手を引っ張ってみるが、さとみくんはビクともしなかった。
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小さく深呼吸して、お腹に力を入れた。
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さとみくんが弾かれたように振り向いた。
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涙で顔がぐちゃぐちゃになった。
想いが溢れて泣いているのか、
緊張して泣いているのか、自分でもわからなかった。
ただ、さとみくんに嫌われたくないという想いだけが事実だった。
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さとみくんは何も言わないで、口を開いたり閉じたりしていた。
きっと、紡ぐ言葉を考えているのだろうか。
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掴んだ手首も、力が抜けて、離してしまった。
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......ううん、それじゃあ何も変わらない。
さとみくんを傷つけたくないからって言って、
結局自分が傷つきたくないだけだ。
一秒が、気の遠くなるような時間に感じられた。
俯いてさとみくんの返事を待っていると、
上からふっ、と笑うような吐息が聞こえた。
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それって...
意を決してさとみくんを見上げた。
さとみくんは、嬉しそうな、泣きそうな表情をしていた。
次の瞬間、さとみくんの大きな手が、視界いっぱいに広がった。
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その瞬間、ぐいっと手を引かれた。
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状況を飲み込めないでいると、頭と背中に暖かい温もりが、
目の前には、さとみくんの肩があった。
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極め付けには上から聞こえたさとみくんの声。
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今まで聞いた中で、一番優しい声だった。
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それから僕たちは、初めて手を繋いで帰った。
幼馴染としては繋いだことはあったけど、恋人としては初めてだ。
ねぇ、さとみくん。
これからどんなことがあっても、
さとみくんの隣は僕がいい。
初めて会った時はただのお隣さん。
それが幼馴染になって、気づいたら好きな人へ変わって、
それが今、恋人になった。
これからどんなことが起きるのかはわからないけど、
これからもずっと、
さとみくんを好きでいさせてね_____。
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告白予行練習。
𝑬𝑵𝑫__𓂃◌𓈒𓐍
♡ 1000 ~ next ➡︎
コメント
2件
最高でした♪♪
いや、うん、大好き