日本国民
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朝は憂鬱だ。
薬が切れているから、嫌な現実しか見えない。
怠い身体を起こして辺りをまさぐると、大量の錠剤が散らばっていた。
それを何錠か口に運び、口いっぱいに苦みが染み渡ると同時に飲み込んだ。
カナダ
一気に身体中を快楽が駆け巡り味もわからなくなるほど頭が回らなくなる。
身体中が熱を帯び、異常なまでの高揚感と快楽が身を侵食していく。
最悪な気分から一転し、最高の気分だ。
今日も気分の赴くまま外に出て汚い町を徘徊する。
虫が湧いていて、建物も黒ずんでいるが、
僕はここが一番好きだ。
薬のせいで不安定な歩き方になっているのも、視界がおかしいことも、
全部自覚はしているし、とくに目的地もないが、
僕は立ち止まることなく進み続ける。
だって、
アメリカ
急に肩を掴まれて、振り向いた先には、
眉をしかめ、顔を青くしながら怒っている兄さんがいた。
呼吸が乱れていて、必死に僕を探しに来たことが伺える。
こんな朝っぱらに、僕を心配してここに来てくれていた。
僕のために。
僕は兄さんとまったく違う感情になっていた。
アメリカ
兄さんは僕の両肩を掴んで、声を荒げた。
僕のために必死に叱ってくれている兄さんを見ながら、
僕は下唇を噛み、口角が上がらぬように我慢していた。
アメリカ
カナダ
アメリカ
謝ると、兄さんは疲れきった表情を見せながらも、僕の手を引き歩き出した。
そして小さく口を開き、疑問符を付けて呟いた。
アメリカ
カナダ
なんでって・・・、
だって、
ここにいると絶対兄さんが迎えに来てくれるんだもん♡
家に帰ると、兄さんは僕をソファに座らせ、
眠そうに目を擦りながら帰ろうと背を向けた。
まだ帰したくない僕は、兄さんの服の裾を掴んで話しかけた。
カナダ
カナダ
アメリカ
兄さんは不思議そうな顔をしながらも、ドアノブに手をかけた。
カナダ
アメリカ
兄さんはそう言うと廊下に出て扉を閉めた。
カナダ
カナダ
その言葉は冷たいように聞こえたが、
表情は嬉しそうだった。
単純だな。
次起こることも知らないで。
アメリカ視点
ガチャ
扉を開けると弟の私生活の一部がわかってしまって、少し怖くなった。
アメリカ
ベッドには大量の錠剤や注射器が散らばっており、
注射器から零れたであろう液体で敷布団の一部が湿っている。
その液体が何かは簡単に分かるが、考えたくない。
少し葛藤があったが、眠いのにこのまま起きているのも辛いし、
ここでは寝たくないと言ったら弟の親切心を踏みにじることになる。
俺は薬をベッドの端に寄せ、
無造作に畳まれ床に置かれたタオルを敷布団に敷き、寝転がった。
早朝から走り回って疲れたからだろう。
先ほどまで汚く感じていた布団だが、
入ってしまうと暖かくて、身体と瞼が重くなってきた。
ガチャッ
カナダ
気持ち良くなってね、兄さん♡
チクッ・・・チューーッ
カナダ
続
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コメント
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アメリカが律儀というか…いつも見てる感じのアメリカじゃなくて新鮮やっぱ兄弟には甘いんだな……