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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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いつものように、リビングでテレビをみていたときだった。

テレビ~ニュースキャスター1~

ニュースをお伝え致します

テレビ~ニュースキャスター1~

昨夜、七瀬 蘭、17歳が…

涼宮 明菜

…蘭?

それは、私の親友の名前だった。

テレビ~ニュースキャスター1~

何者かに包丁で刺され、△○駅近くで、死亡していました

涼宮 明菜

………

うそ…

その瞬間、なにが起きたのか、いまいち理解できなかった。

左手に持っていたスマホが、床に滑り落ちた。

涼宮 明菜

………

テレビ~ニュースキャスター2~

いやー怖いですねえ

テレビ~ニュースキャスター1~

そうですねー

テレビ~ニュースキャスター1~

皆さんも、1人で夜道を歩く際には、十分にお気をつけください

テレビ~ニュースキャスター1~

続いてのニュースです

プチッ

リモコンで、テレビを消した。

涼宮 明菜

………

蘭が…死んだ…?

うそだ…

だって昨日、私の家に来て、一緒にゲームしてたじゃん…

それで、いつもどうり○□公園まで送って…

涼宮 明菜

あ…

あの後だ…

ー昨日の夜ー

私は、○□公園まで、蘭を送っていった。

○□公園は、私の家と蘭の家のちょうど間の所にある。

七瀬 蘭

じゃあね!

七瀬 蘭

今日はありがと!

涼宮 明菜

うん!

涼宮 明菜

バイバイ!

七瀬 蘭

バイバーイ!

私は、いつも蘭の後ろ姿を少し確認してから家に戻る。

だから気がついた。

今日は、いつもと違う道を曲がった。

七瀬 蘭

〜♪♪

蘭の鼻歌が聞こえる。

もしかして!

ぼーっとして、道間違えたな!

すぐに教えてあげないと!

私は、欄のところまで走った。

もー!

蘭、いつもふわふわしてて、ちょっと抜けてる所があるんだよなー

涼宮 明菜

蘭!

七瀬 蘭

??

七瀬 蘭

明菜!

七瀬 蘭

どしたの?

涼宮 明菜

どしたの?じゃないわよ!

涼宮 明菜

道、間違ってない?

七瀬 蘭

へ?うそ!

すると蘭は、右や左をキョロキョロと確認した。

蘭は、私の方を、「焦ったー」と言いながら見た。

七瀬 蘭

今日、おばあちゃんの家にお泊まりするの!

七瀬 蘭

もうお母さん達は着いてるから、私1人で電車に乗って行くんだ〜

蘭は、得意気にそう言った。

涼宮 明菜

あっ、そうだったんだ!

七瀬 蘭

うん!

七瀬 蘭

なんか、ごめんね?

七瀬 蘭

わざわざ走ってきてくれたんでしょ?

眉を下げながら、申し訳なさそうに言う。

涼宮 明菜

ううん!

涼宮 明菜

私の勘違いだしっ

「えへへ」と笑いながら、手を振った。

涼宮 明菜

じゃあ、バイバイ!

七瀬 蘭

うん!

七瀬 蘭

またねー

蘭は、笑顔で私の方を向いて手を振り、くるりと背中を向けた。

涼宮 明菜

………

あの帰りに、蘭は……

って、私何考えてるの!!

も、もしかしたら、何かの間違いかもしれないし!

私は、「そうだよね」と自分に言い聞かせながら、スマホを開いた。

涼宮蘭

涼宮 明菜

蘭!

涼宮 明菜

ニュース見たんだけど、あれ、誰かと間違ってるよね?

涼宮 明菜

蘭が、あんなことになるなんて、ありえないよ!

涼宮 明菜

ねえ蘭!

涼宮 明菜

返信してよ!

涼宮 明菜

蘭!

涼宮 明菜

ねえ蘭!

そこで私は、スマホの電源を切った。

信じれなかった。

信じたくなかった。

涼宮 明菜

うそだ…

涼宮 明菜

だって昨日まで…

あんなに元気で…

涼宮 明菜

………

涙が出てきた。

LINEの既読もつかないし

電話をかけても応答がない。

涼宮 明菜

なんで…

涼宮 明菜

なんで蘭が…

まだ、わからない。

亡くなってるなんて、私は信じれない。

欄の家に、行ってみよう。

私は、すぐにスマホを手に取り、玄関に行った。

親には、後で連絡すればいい。

両親は、2人とも仕事に行っていた。

確か8時くらいにお父さんが帰ってくるから、それまでに連絡すればいい。

涼宮 明菜

………

玄関に置いてある時計をみると、まだ5時だった。

私は、勢いよくドアを開け、走り出した。

絶対、蘭は生きてる。

あんなニュース、うそに決まってる。

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