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夜猫🌸依頼事務所～厄災の魔女～

第72話 - 第72話『忘却の夢』

2025年06月13日

#オリキャラ

#戦闘

#ファンタジー

#一次創作

🌙夜桜猫🌸

猫船

…はぁ…はぁ…

猫船の空色の鎖が宮城の身体を捕らえた。

猫船

う...

猫船はその場で双剣を杖代わりにし、身体を支えている。

猫船

(…苦しい…)

宮城

…残念だったね。

スッ

猫船

ッ！

鎖に捕まった宮城が消え、右手前に姿が現れる。

宮城

…幻覚で…見間違えた
みたいだね…

宮城

(…ギリギリ耐えた。)

宮城

(後、数センチ
前にいたら捕まっていた。)

猫船

……。

宮城

…もう、さすがに
動く気力はないだろう。

宮城は斧を引きずりながら猫船に近づく。

第72話

『忘却の夢』

宮城

…これで
本当の終わりだ。

宮城は斧を両手で掴み振り上げる。

猫船

…は…きた。

宮城

…ん？

猫船

私…鈍臭い、ね。

猫船

昔から…肝心な所で、
失敗しちゃう…

猫船

失敗…ばかりで、
上手く…出来なかったけど、

猫船

今度こそ…ちゃんと、
出来た…よ。

宮城

？

宮城

(毒の影響で幻覚が
見えてるのだろうか？)

宮城

(まぁ、いい
さっさと…)

チャリッ！

宮城

ッ！？

金属製の音がした瞬間、宮城の身体が動きが鈍くなる。

宮城

(身体が…動かせない…)

宮城

(何かに
縛られてるような..…)

ピカッ！

宮城

ッ！！

突如、宮城の体に白い光が発光し、

宮城の身体を縛るように白い鎖の姿が現れる。

宮城

なっ！

宮城

（なぜ鎖が…）

猫船

…近づく前に、
こっそり出てたの。

猫船

気配を消す
透明な鎖を
地面に大きく伸ばして…

宮城

そんな馬鹿な…

宮城

馬鹿な…
そんな隙はなかったはず。

猫船

1本だけ…受け流して
斬らなかった鎖が
あったでしょ？

宮城

ッ！

猫船

あれを透明化したの。

猫船

それで、こっそり
囲むように
動かした…はぁ…

猫船はゆっくり立ち上がり、右手に魔法陣を展開する。

宮城

ぐっ…

宮城

(まずい…)

猫船

…その鎖を
解くことはできないよ。

猫船

今はもう、魔法を
封じる鎖に…変えたから…

宮城

…まだだ、
こんなところで…

猫船

もう、

宮城

ここで
終わる訳にはっっ！！

ブンッ！！

チャリッ！

宮城

ッ

猫船の右手の魔法陣から水色の鎖が出現し、飛んできた大斧の攻撃を塞いだ。

猫船

…もう終しまいだよ。

大斧は水色の鎖が絡まり、消滅する。

宮城

…な…

チャリリッ！

宮城

うぐッ！？

宮城の胸あたりに目掛けて白い鎖が入る。

宮城

がっ…あぁ…

そして、宮城の姿が元の姿に戻っていく。

宮城

ぐっ…

猫船

(これで、
魔法はもう使えない。)

猫船

はぁ…

宮城

…まだ終わってない。

宮城は上着の中に手を入れ、拳銃を取り出した。

宮城

…毒に適応
できてないだろう。

宮城

いずれ、君は
倒れる事になる…

猫船

(銃、持ってたんだ。)

猫船

…どうして…魔女を
復活させて街を
壊そうとするの？

猫船

…この街は…住む人は
…何かしたの？

宮城

…別にしていない。

猫船

…なら、どうして？

宮城

…別にどこの街が
壊されようが
僕には関係ない。

宮城

願いを叶えて貰う為
やっているだけだ。

猫船

願い？

宮城

魔女と
約束をしてるんだ。

宮城

復活を手伝えば、
願いを叶えるとね、

猫船

その願いって…何？

宮城

友人を
蘇らせる事だよ。

猫船

(蘇り…)

宮城

施設で育った時に
世話になった人でね、

宮城

もう、
とっくの昔に
亡くなってる。

宮城

その人は
他人のケガや病気を
自分に移す力が
あったんだ。

宮城

その魔法で里親の
治らない病気を
引き受けて死んだ。

猫船

(自分から犠牲に…、
それだけ大切だったんだ。)

宮城

その人は里親の事を
大切に思ってたみたいだ。

宮城

だから、
自分から引き受けた。

宮城

しかし、里親は
違った。

猫船

え？

宮城

里親に事情を
聞きに行ったら、
こう言ったんだ。

宮城

「身代わりがいて
良かった。」

宮城

「引き取って
やったんだから
当たり前だ。」

猫船

ッ！

宮城

…ふざけるなって話だ、

宮城

…どうしてあの人が
代わりに死ななければ
ならなかったんだ？

宮城

なんであんな
クズの為に…。

猫船

…蘇らせたいって
思う気持ちは分かったよ。

猫船

…大切な人が
死ぬのは辛いよね、

猫船

…でも、それでも
多くの命を犠牲に
してまでする事なの？

宮城

…僕には
価値のあるものだ。

宮城

君だって仲間と他人を
天秤にかけるなら
仲間を選ぶだろう？

宮城

仲間を犠牲にして…
他人を助けて何になる？

猫船

……。

宮城

…彼女が蘇るなら、
それでいいんだ。

宮城

例え彼女本人に
否定されてもね…。

宮城

君だって
そうしたんじゃないか？

宮城

特に魔法使いなら
魔法を探すだろう？

猫船

…そうだね、
探したよ。

猫船

魔法なら…
あるはずだと
探した事あるよ。

猫船

でも、そんなの
見つからなかった。

猫船

魔法の知識の
あるお友達に
だって聞いたけど、

猫船

でも、そんな素敵な
魔法なんてない
って言われたんだ。

猫船

あるとすれば、
誰かを代償にした
闇魔術…だって、

宮城

それは何故使わない？

猫船

私がしたくないから。

猫船

誰かの命を奪ったら、
その人の周りが
悲しい思いするでしょ。

猫船

一人になるのは
寂しいし、辛いって
知ってる。

猫船

だからこそ、
そんな思いを
他の人にして
ほしくないんだ。

猫船

それなら、
幸せになる
手助けてあげたい。

宮城

…お人好しだね。

宮城

どうして他人思いな
考え方ができる？

宮城

誰だって自分が
一番大事な筈だ。

宮城

自分が良ければ、
他人がどうなって
いいだろ…

宮城

…どうなろうと…

宮城

……。

宮城

…立浪、
昼休憩時間だけど…

義信

…問題ない。

宮城

最近は時間どおりに
昼ご飯食べてるね。

義信

…完食した写真を
送らないと
いけないからな。

宮城

ふふっ、
そういう事か…。

宮城

…ん、これは、
例の研究か。

宮城

(特質の
凶暴化抑制薬か。)

義信

東の街の森奥に
エルフという種族が
住んでいてな、

義信

そこでは
変わった薬草による
リラクゼーションが
あるんだ。

義信

その一つで
人に夢を見せて
心を休めるという
施術だな。

義信

夢を見るのは
ある薬草の効果で、

義信

その薬草を用いて、
凶暴化を抑えればと
思っている。

義信

良い夢を見せ、
感情による特質の
凶暴化を抑える…

宮城

なるほど…。

義信

しかし、この薬草には
デメリットがあってな、

義信

負の感情であれば
悪夢になってしまうようだ。

義信

だから、そこは
別の薬草で
補なわなければならない。

宮城

感情を明るく
あげる性質か…

義信

だから、その薬草に
詳しい医師と
協力を頼もうと考えてる。

義信

その上で、
考慮し発表する…
ここまでが現在の目標だ。

宮城

…凄い功績に
なりそうだね。

義信

…まぁ、功績は
どうでもいい。

義信

重要なのは
実現して多くの
助けになる事だ。

義信

不安なく、
自分に怯えるなく
生活できるようにな…。

宮城

(…自分の為にじゃ
ないんだ。)

宮城

(まぁ、今に
始まった事じゃないか。)

義信

…本音を言えば、
取り除いてやりたいがな。

義信

壱もそうだが、
他の子達のも…

立浪

…無関係の人間を
殺せと言うのか？

宮城

あぁ、そうだね。

立浪

…関係ない人間と
やり合う気はない。

立浪

人間は簡単に死ぬ...
知ってるだろう。

宮城

だからこそ、
頼んでるんだ。

宮城

今回の計画は…

立浪

…どう言われても
同意しない。

宮城

…...。

立浪

...私の考えていた薬を
改悪して試している
という話は本当か？

宮城

ッ！

立浪

…銀髪の職員から
聞いたんだが、

宮城

銀髪？

宮城

（そんな職員い
たっけ？）

立浪

あれは君にしか
話してなった

立浪

..後、これも
本当の事か？

立浪

今まで書類上、養子と
記載して子を人体実験に
使っているとも…

宮城

……。

立浪

...本当、なんだな。

宮城

…あぁ、そうだよ。

宮城

君の作っていた
薬の資料を元にした。

宮城

教団の魔法を
使える者を増やすの為だ。

宮城

教団の研究者に
あの薬草と麻薬の成分を
用いたものを
作成してもらった。

宮城

それでそこに、
魔女の魔法を
与える力を付与した。

宮城

魔女の魔法は
憎悪を抱く事で
魔法を与えられる。

宮城

まぁ、今のあれじゃあ
適正者は僅かだけど…。

宮城

ほとんどは
耐えきれずに
身体が崩壊するから…

立浪

…一部の子ども達を
地下へ移動させたのは、

立浪

伝染らないように
病気の持った子ども達を
隔離する為と聞いたが、

宮城

…教団の兵器研究
の被験者だ。

宮城

病気の子ども、
特異な魔法を持つ子ども、
短命の子を対象にした…ね。

立浪

……。

宮城

研究に関しては
君は関与していない。

宮城

地下で
君に頼んだのは
その子ども達の
経過報告だ。

宮城

君がいれば、
子ども達は疑いはせず
参加してくれるからね。

宮城

君に別の
エレベーターを
使わせてたのも
勘づかれないようにだ。

立浪

……。

ガッ！！

宮城

ぐッ！！

宮城は勢いよく頬を殴られ地面に崩れる。

立浪

…なぜ、
そんなのを承諾した？

宮城

……。

立浪

この施設の目的を
忘れたのか？

立浪

私達は今まで
何の為に…やってきたんだ！

宮城

…教団に協力しない
訳にはいかないだろう。

立浪

だとしても、
施設の子達を…

宮城

…君だって、魔女に
望んだんだろう？

宮城

望んで結んだ時点で
君は同じなんだよ。

宮城

教団のする事を
受け入れないといけない。

立浪

……。

宮城

…君も協力してくれ。

宮城

今更、やめても
遅いんだから…。

宮城

それに協力して、
頼めば清子さんも
魔法で蘇らせて
くれるかもしれない。

立浪

…蘇ったとして、
合わせる顔がある
と思うか？

立浪

…私は最低だ。

立浪

子ども達の医師しても…
父親としても…
もう終わりだ。

宮城

……。

宮城

(あの時、初めて
声を荒らげて
怒った姿を見たな。)

宮城

(この状況を見たら、
きっとまた拳が
飛んできそうだ。)

宮城

(いや、それで
済まないかもね…)

猫船

どうしたの？？

宮城

…一人だけ巻き込んで
後悔した人がいたんだ。

宮城

長い間、
ここの目的の為に
働いてくれていた
医師でね、

宮城

仕事熱心で
真面目な医師だったよ。

宮城

自分の事を後回しで
他人に全力で尽くす程に…

宮城

そんな彼だから
施設にいたほとんどの
子達は懐いてた。

猫船

良い人がいたんだ。

宮城

…本当は
助けたかったんだ。

猫船

え？

宮城

自分の持つ特質が
子に遺伝する事に
ずっと悩んでたんだ。

宮城

自分自身では
コントロール出来ない
凶暴なもの。

宮城

本人が一番、
知ってるからこそ
余計にね…

猫船

(そんなのが
あるんだ。)

宮城

それを解決する為に
魔女に会わせたんたけど、

宮城

その結果、
彼の幸せを壊す
きっかけになって
しまった。

猫船

…そうなんだ、
それは悲しいね。

宮城

ここの人間が
注射器を使ってたのは
知ってるだろう？

宮城

その元はその特質を
抑制する為の
薬だったんだ。

宮城

まだ実現する前の
まとめた資料だった。

宮城

だけど、僕が
勝手に他人に渡して
改悪な薬に
作り上げた。

猫船

…どうして、
そんな事をしたの。

宮城

…自分の為に
しか行動して
なかったんだろうね。

宮城

願いの為に
言いなりに動いて…

宮城

(今頃、家族と幸せに
してたはずだった。)

宮城

…悔やんでも、
壊したものは
もう戻せない。

宮城

…だから、余計に
終われないんだ。

宮城

このまま終われば、
台無しにした事も
無駄になってしまう。

猫船

…やってもその人は
喜ばないでしょ？

宮城

…そうかもしれないが、

猫船

子どもを助ける為に…
人を助けるために
仕事してた人だったなら、

猫船

人を犠牲にする事は
もっと許せないと思うよ。

宮城

……。

猫船

この施設の目的は
何だったの？

宮城

目的…

猫船

最初から
悪いところじゃ
なかったんだよね？

宮城

…どの孤児にとっても
心に安らぎを感じる
場所であり、

宮城

未来に希望を持てる
ようにする場所。

猫船

…素敵だね。

宮城

…でも、これは
僕の夢じゃないよ。

宮城

亡くなったあの人の
目指してた夢だ。

猫船

でも、叶えようと
してたんでしょ？

猫船

それはもう、
宮城さんの夢だよ。

宮城

……。

宮城

…お姉さんは
僕が怖くないの？

宮城

僕は...

…どんなに違っても
他の子と変わりないわよ。

私から見れば
可愛い男の子。

ねぇ、君には
夢ってあるの？

宮城

夢？

私はね、子どもを
保護する家を
作る事なの。

君のような子も
皆...心安らかになれて、
傷が深くならない場所。

未来に希望を抱ける場所を
作ってあげたいの。

宮城

…ふーん、

そうだ、君も
手伝ってくれない？

宮城

…僕？

君はその子達の
きっと、一番の理解者に
なれると思う。

よく知っているからこそ、
きっと...希望を与えられる。

宮城

僕は…

あっ、強制する
つもりはないからね。

君にも他に
夢があるだろうし…

でも、もし
一緒に目指して
くれるなら、

私、先にここを出て
待ってるからね。

しっかり勉強して、
人も集めるから…
私に会いに来て。

…ねぇねぇ、
今日のおやつ何？

さぁ、なんだろう？

わたしはプリンがいいな。

義信

…15時か。

宮城

今日は確か、
たい焼きだったね。

宮城

君ももらってきたら？

義信

ん、なぜ？？

宮城

最近よく
餡子系の和菓子を
持ってきてるから。

義信

…あぁ、あれは
会話に必要な物でな、

宮城

会話？？

せんせい。

義信

ん？

義信は声の方へ振り返り、しゃがむ。

義信

どうした？

あのね…おともだち
なおしてくれてありがとう。

少女はぬいぐるみを大切そうに持っている。

宮城

(魔法がコントロール
出来ない子だったね。)

宮城

(今はまだ、
大丈夫だけど
その内…臓器に侵食か…)

義信

元気か？

うん、げんき。

いまからね、
おねえちゃんと
いっしょにたべるの。

義信

そうか、

せんせいも…
いっしょにたべない？

義信

申し訳ないが、
別の仕事があるから
無理だな。

そっか…

宮城

…ここは楽しい？

うん、たのしいよ。

まえはね、
ひとりがおおかったから
さびしかったけど、

ここはね、
みんなあそんでくれる
からさびしくないよ。

義信

…そうか、
それは良かった。

せんせい、
あしたはあいてる？

みどり、そのね…
せんせいとも
いっしょにたべたい。

義信

なら、明日
時間を確保しよう。

うん、やくそくだよ。

み～どりちゃんっ！

あっ、おねえちゃんだ。

せんせい、いってくるね。

義信

あぁ、

少女は嬉しそうに微笑んで、子どもの群れの方へ駆け足で去っていった。

義信

…嬉しいものだな。

宮城

ん？

義信

仕事だから
当たり前かもしれないが、

義信

子ども達が
笑顔になっていく姿が
微笑ましい限りだ。

宮城

そうだね、
皆明るくなったね。

宮城

(ここで
笑ってない子は
あまり見た事ないな。)

義信

私はあの子達とは
他人であるが、

義信

あの子達の
この未来が
楽しみでしょうがない。

宮城

(なんかすごい
父親みたいな
事言ったな。)

宮城

(まぁ、実際
父親になってるけど…)

宮城

(でも…、
分かる気がする。)

宮城

ふふっ、そうだね…
僕もそう思うよ。

宮城

これからも
子ども達のサポート
よろしく頼むよ。

義信

あぁ、

宮城

……。

宮城

(…叶ったはずなのにな。)

宮城

(彼女の願った夢の場所、
いや、僕の夢…)

宮城

……。

…ゴトンッ

宮城は銃を地面に落とした。

宮城

…降参しよう、
僕の願いは諦める。

宮城

殺そうとして
申し訳なかった。

猫船

…私は…大丈夫だよ。

宮城

(もし立浪に
あったなら、
謝やりたいな。)

宮城

(決して許しては
もらえないだろうけど…)

宮城

(いや、
立浪だけじゃないね
今まで殺した人…、
その周りの人間にも…)

宮城

(全てをちゃんと
償わないと…)

猫船

…ゴホッ！！

宮城

ッ！

猫船

ごぽッ…はぁ……はぁ…

猫船は吐血し、視界がぼやける。

猫船

（もう、無理…）

猫船

(本当に…限界…)

宮城

(まずい、
毒を解除しなければ…)

フラッ

トンッ

宮城

ッ！

猫船

…？

猫船の倒れそうになった身体を後ろから誰かが支えている。

猫船

(…誰か…後ろいる？)

……。

猫船の視界にぼやけた誰かの顔が覗いている。

猫船

(…誰だろう…
はっきり見えない…)

猫船

(…長い髪…夜桜？)

猫船

(でも…ちょっと、
違う気が…)

...疲れたでしょ、
安心しておやすみ。

猫船

(…この…声…)

猫船

……すぅ、

低い声を聞いた瞬間、猫船はゆっくり眼を閉じ、意識が落ちた。

……。

宮城

(…警察の人間？)

宮城

(いや、格好が
全然違う…)

その人物は猫船を片手で支えながら宮城へと視線をうつす。

……。

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