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夜猫🌸依頼事務所～厄災の魔女～

第73話 - 第73話『襲来』

2025年06月28日

#オリキャラ

#戦闘

#ファンタジー

#一次創作

🌙夜桜猫🌸

～養護施設１階西練～

…ここは平和だよな。

それに比べて、
下は忙しいみたいだな。

そういえば、
さっき地下から
応援が来ていたが、

俺達は
行かなくていいのか？

え、応援？

あぁ、なんか
始まった直後に
下に集合かけてたぞ。

途中で凄い音して
通信取れなくなったけど…

大丈夫だろ、
だって組織の中でも
強者揃いを集めてんだぞ？

なら、大丈夫か。

…まぁでも、
ここの地下、
行がない方がいいぞ。

配属された何人か
帰ってこないって
話だしな…

そんなのただの
噂だろう？

いや、これは
噂じゃないらしいぜ、
実は…

ドカッ！

がっ、

ッ！？

突如、背後から攻撃を受け男性は倒れる。

な、敵っ…

ブンッ！

ガッ！

がはっ…

もう1人の男性は瞬時に顔を蹴られ、あっけなくその場に倒れた。

……。

ズキッ

ッ…

青年は顔を少し歪ませ、右手で横腹を押さえる。

四葉

…ふぅ…

四葉

（出来るだけ
戦闘は避けないと…）

第7３話

『襲来』

…2時間前…

四葉

(窓からなら下まで
降りれそうだね。)

四葉

(でも、問題は僕の
所持品。)

四葉

(何処にあるか
検討つかない。)

四葉

(この館、広いから
探すとなると
時間がかかる。)

四葉

(警備している
人形もいるし…)

トントンッ

四葉

ッ！？

突然、部屋のドアがノックされる音がした。

四葉

(…誰？)

四葉

入っていいよ。

ガチャ…ギィ…

四葉

あれ、君…

リリー

……。

四葉

(クラスターさんと
一緒にいる子だ。)

四葉

(今はいない
みたいだけど…。)

リリー

……。

四葉

(ん、何か持ってる？)

リリーは両手に持ったものを四葉の前に差し出す。

四葉

(これは僕の…)

四葉は受け取り、全て確認する。

四葉

(全部入ってる。)

バサッ！

四葉

ッ！？

リリーが四葉に布をかける。

四葉

(え、何？)

グイグイッ

リリーは四葉の服の袖を持ち、優しく引っ張る。

四葉

えっと、
どうしたの？

リリー

……。

リリーは四葉を見ながらゆっくりと片方の人さし指を口に当てる。

四葉

(静かに
ついてきて…かな？)

リリー

……。

四葉

(隠し口かな？)

四葉

(女性っぽい部屋から
ここに繋がってただけど…)

四葉

(これって
アマリスさんが
操作してるのかな？)

四葉

(でも、出すつもりは
なかったはず…)

ガチャ…キィ…

リリーは何か解除し、門を開けた。

そして、四葉が被った布を回収する。

リリー

……。

四葉

えっと、ありがとう。

リリー

……。

〜養護施設西練〜１階エレベーター前

ウィーン…

ガチャンッ

エレベーターの扉が開き、白衣を着た女性が降りてきた。

その後ろ姿を四葉は柱の裏に身を潜め確認する。

四葉

(研究員の女性…)

四葉

(動かすのには
確かカードキーが
必要…。)

四葉

（乗ってたって事は、
持ってるはず…）

スッ

ッ！？

四葉は止まっている女性の背後を取り、瞬く間にナイフを構える。

四葉

…動ごかないで。

四葉

(このまま、
鍵をもらおう。)

四葉

…エレベーターの…

残念ながら
その手は
通用しませんよ。

四葉

(ん？)

バチッ！

四葉

ッ？！

一瞬、女性から緑色の光が発生した。

四葉

(え、今のは？)

ドンッ！

四葉

うッ！！

呆気に取られた瞬間、四葉は怪我の箇所を肘で殴られる。

四葉

(ッ、痛い…。)

ブンッ！！

四葉

ッ

ガッ！

バチバチッ

四葉は首に伸びた相手の腕を掴んで止めた。

その手にはスタンガンが握られている。

四葉

(…油断した。)

…全く次から次と
面倒ですね。

四葉

（あれ、この声…）

竜宮

まぁ、敵陣地ですから
当たり前ですか。

四葉

……。

竜宮

……。

四葉

え、竜宮せ…

竜宮

へっ、よよ四葉さんッ！？

竜宮は四葉の顔を認識すると、勢いよく飛び後ろに下がる。

竜宮

な、ななんでここに
いるんですっ！？

竜宮

だって、あの蚊の館に…

四葉

えっと、
抜け出してきて…

竜宮

いや、
抜け出してきたら
駄目じゃないですか！！

竜宮

まだ傷治ってませんよね！？

四葉

…うん、まぁ…

竜宮

あんの、蚊野郎…
どういう…

おい、こっちから
声するぞ？

四葉

ッ！

ん、お前ら…

四葉

（声が大きすぎた。）

四葉

(応援呼ばれる前に…。)

バチンッ！！

四葉

ッ！

ドサッ…

男性二人の頭上から緑色の光が直撃し、その場に倒れた。

竜宮

…すみません、
大き声出しすぎましたね。

四葉

…今のは？

竜宮

私の雷魔法の一つですね。

竜宮

近距離の範囲なら
すぐ落雷できまして…

バチバチッ

四葉

(竜宮先生から
出てる光は
雷のなんだ。)

四葉

ところで、
竜宮先生は
どうしてここに？

竜宮

…仕事です。

竜宮

と言っても
本当は外で待機
予定のはずだったのですよ。

竜宮

しかし、敵の魔法で
地下に飛ばされて
してしまいまして…

四葉

(そんな事があったんだ。)

四葉

エレベーターの
カードキーはどこで？

竜宮

敵から拝借しました。

竜宮

飛ばされた先に
敵が20人程
待機していましてね、

竜宮

まぁ、すぐ様
全員落雷を喰らわせ
気絶させましたが…

四葉

大変だったね…。

竜宮

まぁ、少し
魔力を使い
過ぎましたね。

竜宮

それで、
四葉さんは
何してるんですか？

竜宮

敵側に寝返って
攻撃してきた…
じゃないですよね？

四葉

…さっきはごめんね、
エレベーターの鍵を
もらおうと思ったんだ。

四葉

白衣着てたから
てっきり、
施設の人かと......

竜宮

言われてみれば、
この格好は
紛らわしいですね…。

竜宮

それで、地下へ
何をしに？

竜宮

話してもらえないと
だいぶ怪しいですが…

四葉

…えっと、実は人を
探しに来たんだ。

竜宮

人？？

四葉

施設にいた時に
お世話になった人が
ここに捕まってて...

四葉

朝花って
名前の人なんだけど…

竜宮

あぁ、その話
聞いてますよ。

竜宮

ちなみに
地下は一通り
見ましたが、
いなかったです。

四葉

…そうなの？

竜宮

はい。

竜宮

もしかすると、
すでに保護されてる
かもしれません。

竜宮

まぁ、確実とは
言えませんが…

四葉

（保護されてたなら
いいんだけど…）

ズキッ

四葉

ッ

竜宮

怪我のとこ、
痛みますか？

四葉

…大丈夫。

竜宮

…すみません、
私が勢いよく
殴りましたよね。

竜宮

…あれ、
そういえば身体
痺れてません？

竜宮

数秒間は動けない
ぐらいのが直撃
したかと…

四葉

…あ、えっと…

竜宮

…まぁ、大丈夫なら
いいです。

竜宮

とりあえず、
ついてきてください！

竜宮

どちらにせよ
その状態で歩きまわれたら
大変困りますから！

四葉

(一応、
確認しに行きたいな。)

竜宮

ところで、
この施設の場所
詳しいですか？

竜宮

一旦、外に出て
他の警察仲間と
合流しようと
思ってまして…

竜宮

出来れば、
敵が少ない安全な
ルートがいいです。

四葉

それなら、
僕が通った道を
案内するよ。

四葉

(竜宮先生を
案内した後に
地下に行こうかな。)

四葉

（煙幕があるから
それでカードキー
盗んで巻こう。）

竜宮

えっと、ここは…

四葉

本来なら
子どもの住んでいる
エリアだね。

竜宮

なるほど…
ちなみにですが、
子どもはどこに？

四葉

分からない、
そういう話は一切
話されてないから。

竜宮

（まぁ、そこは
別の方の担当ですね。）

四葉

あの扉の先が外だよ。

四葉

施設の外の
遊び場エリア。

四葉

敵はいなかったけど、
一応念の為…

竜宮

敵がいたら
私任せて下さいね。

四葉

……。

四葉

（申し訳ないけど、
僕は行かないと…）

四葉

…竜宮せ…

ビュンッ！

四葉

ッ！

ポワッ！

ガンッ！

竜宮

ッ！？

突如、放たれた光線を四葉は透明な反射壁で防御する。

…ピシッ

四葉

(耐えきれない。)

四葉

伏せて！！

バリンッ！

四葉と竜宮は床に伏せる。

直後、光線は反射壁を破壊し、二人の上を通過し、後方の壁に貫通する。

竜宮

…魔法ですか。

四葉

(この魔法は…)

…まだ生きて
やがったとはな、

魔法が放たれた先に一人の男性が立っていた。

黒扇

…手を焼かせやがって…

竜宮

（この人、
重要指名手配に
いた人ですね。）

四葉

（なんでここに？）

四葉

（いつもなら
東練にいるはず…）

黒扇

…殺せてねぇなんて
知られたら、俺の信頼が
ガタ落ちじゃねえか。

黒扇

…ここで確実に
死んでもわねぇとなぁ…

ポワッ

四葉

(竜宮先生も
巻き込んでしまう。)

四葉

竜宮先生、
僕らがいなくなるまで
その場を動かないで。

竜宮

はい？

ブンッ！

ボワッ！！

竜宮

ッ！？

四葉がボールのようなものを地面に叩きつけると、一気に煙が立ち込めた。

竜宮

(煙幕！？)

ダッ！！

四葉は竜宮のいる場所と反対方向に全力で走り出した。

黒扇

…逃がさんぞ。

竜宮

…ちょっと、
四葉さんっ！？

竜宮

(う、全く周りが
見えない…)

四葉

(…狙いは僕だ、
こっちに
ついてくるはず。)

ビュンッ！

四葉

ッ

シュッ！

四葉は光線を避け、ナイフを投げる。

ギンッ！

しかし、四葉の投げたナイフは剣で弾かれた。

黒扇

…教会か、死に場に
ふさわしい場所を
選んだ訳か。

四葉

（右手の義手から
光線が出てるんだ。）

四葉

（あれのせいかな、
光線魔法の威力が
増してる気がする。）

黒扇

しかし、なんで
ここに戻ってきた？

黒扇

わざわざ
戻ってくる理由は
ないだろうに…

四葉

…朝花姉さんを
どうした？

黒扇

…あぁ、
拉致したあの女か。

黒扇

それで心配で
ここに戻ってきたって
事か。

四葉

どこにやったの？

黒扇

はっ、
知る必要ないだろ、
今から死ぬんだからな。

四葉

(戦闘は避けられないね。)

黒扇

そうだ、
死ぬ前に一つ
教えてやるよ。

黒扇

お前の師範、
確か行方を
くらませたって
言ったよな？

黒扇

あれは嘘だ。

四葉

え？

黒扇

幼いお前に本当の
事を言うのは
可哀想だったからな？

黒扇

本当はもうとっくの
昔に殺されてんだよ、

黒扇

俺にな。

四葉

ッ！！

黒扇

始末するのに
かなり手間取った
けどなぁ…。

黒扇

あっ、
死体を返せとか
言われても無理だからな？

黒扇

なんせ魔法で
身体ごと真っ白、
消してやったからなぁ？
ハハッ！

四葉

…そんな事は、

黒扇

そんな事は
あり得ないってか？

黒扇

まぁ、そうだよな？
あいつが負けるなんて
想像つかねぇもんな？

黒扇は上着から何かを取り出し見せる。

黒扇

これ、お前なら
一番知ってるだろ？

黒扇

あいつ、いつも
身から離さず
持ち歩いてたからなぁ？

四葉

ッ！！

四葉

(先生の…栞）

黒扇

栞の下側は
光線で綺麗さっぱり
消えたようだな。

黒扇

これでわかっただろ？
お前の師範は死んだ。

黒扇

最後まで泣き言
言わねぇのが
腹に立ったが、

黒扇

殺せて嬉しかったなぁ、
あいつには
散々馬鹿にされ…

シュッ！

黒扇

ッ

四葉が黒扇に向かってナイフを投げる。

だが、ナイフは黒扇の剣により弾かれる。

四葉

…よくも、先生をっ…

黒扇

ハハッ、
俺が憎いか？

黒扇

いい表情だ、
あいつを殺して
正解だったな。

四葉

(…許さない。)

黒扇

殺れるもんなら
殺ってみろよ？

黒扇

まぁ、お前に
負ける気なんて
しねえけどな…ははっ！

ボワッ

四葉

ッ！！

周り全体が黒い闇に覆われ、四葉の姿が浮く。

四葉

(…暗闇…)

四葉

……。

四葉

(…今は怖がってる
場合じゃない。)

四葉

(やらないと...あれを…。)

ビュンッ！

四葉

……。

四葉は放たれる複数の光線を避ける。

その背後から黒扇がゆっくり近づく。

黒扇

(この暗闇が
発動した瞬間、
おしまいなんだよ。)

黒扇

(暗闇の中で
視界が見えない状態で
動くなんて出来ないからな。)

四葉

……。

黒扇

（まずは右腕から
奪ってやる。）

ブンッ！

黒扇

がはっ！

黒扇の腹部へ四葉の蹴りが当たる。

黒扇

うッ

ブンッ！

黒扇

ッ！？

黒扇は瞬時に後退するが、四葉は急接近する。

黒扇

チッ！

ビュンッ！！

黒扇が剣でナイフを防ぎ、後方へ下がりながらすぐさま光線を放つ。

すると、四葉は反射壁で反射し光線の軌道を逸らす。

四葉

……。

黒扇

(…こいつ、
なんで動けてる？)

黒扇

(見えない状態で
あんなに動けるのは
おかしい。)

黒扇

(確実に
攻撃を当てに
来てるように…)

黒扇

(まさか、
こいつ…俺が
見えてるのか？)

四葉

(…いつもどおり
人の視界を闇で覆った
だろうけど、)

四葉

(僕には意味がない。)

四葉

(僕は魔法の効果は
効かない特質なんだから…)

四葉の特質魔法無効化

自身に対する魔法を無効化する。詳細は不明…

黒扇

(…あいつ、
こいつの情報を
一部隠してやがったか。)

ビュン！

　四葉は光線を避けながら、ナイフを黒扇に向かって投げる。

シュッシュッ！

黒扇

ッ

黒扇

(どういう魔法か
知らないが、
俺がかなり不利だ。)

黒扇

…仕方ない、
あれ使うか。

黒扇は上着ポケットから何かを取り出す。

四葉

(手鏡？)

黒扇

「魔の鏡よ、
我が姿を写し、
作り出せ。」

スッ

唱えた途端、 3面鏡の鏡に魔法陣が浮かび上がる。

そして、鏡の中から黒扇と全く同じ姿をした何かが出てくる。

四葉

（増えた？！）

ダッ！

四葉

ッ

シュッシュッ！

四葉は向かってくる黒扇らにナイフを投げる。

ブンッ！

だが、それらはナイフが刺さっても怯まない。

四葉

(…効いてない。)

ポワッ

四葉

ッ！

ビュンッ！！

ポワッ！

三体同時に光線魔法が放たれ、四葉は反射膜で防ぐ。

四葉

ッ

バリンッ！

四葉

（反射壁が
耐えきれない。）

四葉

（三体同時の光線魔法は
予測して準備しないと
防げない。）

四葉

ッ！

四葉の右側から黒扇が接近していた。

黒扇

（ははっ、
しくじったな？）

四葉

（見てなかった、
あっちに気を取られて…）

ドコンッ！！

四葉

ッ！

黒扇

がッ…

黒扇に緑の光が直撃する。

黒扇

ぐっ…

黒扇

（今の…何だ？）

四葉

（今のは…）

竜宮

…全く、
複数で襲うとは
卑怯とは思いませんか？

四葉

なんで来たの！？

竜宮

怪我人置いて出るなど
魔法緊急医の恥ですよ。

四葉

（だからって…）

黒扇

お前…、
地下で暴れ回ってた奴
じゃねぇか。

黒扇

チビのくせして
イカれた暴れ方してた…

竜宮

あ？

バチッ

竜宮

今、私に対して
チビって言いました？

竜宮

初対面の人に
失礼な発言だと
思いません？

黒扇

うんなもん、
チビなんだから
しょうがないだろ？

黒扇

言われたくねぇなら
もっと頑張って身長
伸ばせばいいだろうが、

黒扇

お前ぐらいのガキなら
まだ伸びんだろ？

バチッ！

竜宮

何が身長伸ばせだ？
願っても無理ですよ？

竜宮

私、もうそういう
年齢過ぎてますし…

竜宮

身長伸びるのは、
成長期の子ども…

竜宮

（ん、ちょっと待って
って事はつまり…）

四葉

⁇

竜宮

…誰がっ…

バコンッ！！

四葉

ッ！？

竜宮

誰が成長期の
子どもじゃぁぁぁぁっ！！

竜宮

おい、失礼にも程が
あんだろうがっ！！

竜宮

誰がチビじゃあ！！
子どもじゃあ！！

竜宮

私は大人、21じゃ！！
目節穴かゴラっ！！

四葉

（…無茶苦茶キレてる。）

黒扇

はっ、そう見えるから
しょうがねぇだろうが？

黒扇

ってか、そんな話
どうでもいいだろ？
とにかくお前は邪…

ドゴンッ！！

黒扇

ッ！？

　黒扇が暗闇を出し、突如放たれた緑の雷を吸収する。

黒扇

（こいつ…）

竜宮

どいつもこいつも
遠回しで私を
馬鹿にしやがって…

竜宮

…そんなに私を
馬鹿にするなら、

バチバチッ！

竜宮

言えない程、
ビリビリに
食らわせてやる。

黒扇

（魔法の威力が
いかれてやがんな。）

黒扇

（こいつを
相手するのは
厄介だな。）

黒扇

（だったら…）

竜宮

（それにしても、
あの黒いモヤ、
邪魔ですね。）

竜宮

（…防がれないように
攻撃しなければ…）

竜宮

協力お願いできますか？
できるだけ魔力を
消耗したくないので…

四葉

…うん。

竜宮

あっ、
殺しは駄目ですからね。

竜宮

前科があるので
一応、いっておきます。

四葉

…それは、
約束できない。

四葉

（先生を殺したんだ。）

四葉

（…生かしておくのが
許せない。）

竜宮

四葉さん？

黒扇

…おい、チビ。

竜宮

あ？

竜宮

（こいつ…また、
チビって…）

黒扇

お前の相手は
こっちだ。

黒扇

『魔の鏡よ、
引きずり込み、
姿を奪え。』

竜宮

はい？

ピカッ！

四葉

ッ！！

突如、黒扇の手元が光ると同時に竜宮の姿が消える。

四葉

（竜宮先生が消えた！？）

黒扇

あっちのチビは
この鏡に閉じ込めた。

黒扇

長い間、
放っておけば
自滅する事だろう。

黒い鏡は黒扇が放り投げると、暗闇に消えてしまう。

黒扇

…さて、
お前の相手は俺だ。

四葉

（竜宮先生を
助け出さないと…）

竜宮

(...別の場所に
移動された？)

空間は四角形で構成され、壁には大きな鏡が貼られている。

竜宮

(さっきの鏡が
原因ですか。)

竜宮

（早くここから
でなければ…）

スルッ

竜宮

ッ！

四つの鏡から黒い何かが出現し、姿が竜宮そっくりに変化する。

竜宮

(なるほど...
己の分身と戦えと。)

竜宮

（しかも、4体
全く卑怯ですね…）

竜宮

…いいですよ、
まとめて片付けましょう。

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🌙夜桜猫🌸

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