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いつも通りの朝。

拓ちゃんがこんにゃくくんのお世話をして、

私がそれを見守る。

私の告白から1週間。

言い方を変えれば、

こんにゃくくんと付き合って1週間。

なにか進展ありました…?

西村拓哉

ん?

西村拓哉

…なんかみなみちゃん険しい顔しとるけど、

西村拓哉

大丈夫?

みなみ

大丈夫、だと思う。

西村拓哉

そか、?

西村拓哉

ならええけど…

ご察しください。

何も無いです。

いや、別に1週間だし。

それが1ヶ月とか1年とかだったら泣くよ…!?

いや、こんにゃく!!

行動しなさすぎ!!

怒ってますからね!?

でもほら…

私が想像してたのは、

らぶらぶ♡♡

みたいなやつじゃん?

ほら、お年頃ですし。

そんな事もしたいじゃん。

…されたの、おでこにキスだけだから。

1週間前の。

手は繋がないし、

拓ちゃんと3人で一緒に帰ってばいばいするだけだし。

私から行動、出来ればいいんだけど。

生憎する寸前でこんにゃくくんが行動し始めるから、

なんかタイミング合わなくて出来なくて。

拓ちゃんに相談したってきっと、

迷惑かけるだろうな〜って。

ただでさえ、

こんにゃくくんと私が付き合って、

拓ちゃん1人なんだから、

これ以上気使わせられないって。

みなみ

…はぁ、

みなみ

呑気だなぁ、

みなみ

ほんとに。

机でぐたーと寝るこんにゃくくんの頭を撫でて、

可愛いなぁ

と呟きながら笑う。

拓ちゃんは、

"あれ、俺お邪魔?"

なんて言いながら廊下に出ていってしまった。

別に、大丈夫だったのに。

拓ちゃんは必要以上に気を使ってくれる。

だから、

時々胸が痛くなる。

拓ちゃん、1人で抱えちゃうからな。

戻ってきたら謝ろう。

"別に居ても平気だよ、どうせ何も無いし。"

って。

それでも拓ちゃんは、

ええよ。

って笑うんだろうな、

うぅ、拓ちゃんも好きなのにな、

みなみ

風雅、くん

みなみ

…ふぁあ、眠い、

みなみ

…私も寝よっかな、

自分の机に戻ろうと立ち上がった時、

こんにゃくくんの頭の上に置いていた手を取られ、

後ろに引かれた。

ぐいっ

と、こんにゃくくんの顔が近づいて、

"行ってまうん、?"

なんて小さな声が聞こえてきた。

みなみ

えっ…

みなみ

こんにゃくくん…?

風雅くん

もうちょっと、

風雅くん

頭撫でてや

みなみ

え、え、

風雅くん

ほら

にこにこと笑うこんにゃくくんの頭を優しく撫でると、

嬉しそうに目を細める。

後に尻尾が…

…なんて、幻覚か。

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