/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
誰かに後付けられたりしてない？
冬花
え？
陽真
どーゆー事だ？
ツクヨミ
あと自転車、修理してて気がついたんだけど
ツクヨミ
ブレーキが効かないの
陽真
？！
冬花
え、嘘……
ツクヨミ
それだけじゃない
ツクヨミ
ブレーキの片方は効くんだけど重要なのはこっち
ツクヨミ
魔力自転車って持ち主の魔力を使用して移動するでしょ？
陽真
あぁ
ツクヨミ
その魔力を入れる入口が細工されてて
ツクヨミ
操作が効かなくなっていたの
冬花
嘘……でしょ？
ツクヨミ
残念だけどほんと
………………
陽真
あー
陽真
俺晩御飯の買い出し行ってねーや
陽真
行ってくる
ツクヨミ
いってらー
冬花
あ、待って……
ガチャン
ツクヨミ
それじゃぁ冬花ちゃん
ツクヨミ
心当たり、教えてくれる？
冬花
は、はいというか陽真は？
冬花
買い出しならさっき帰りに……
ツクヨミ
あいつなりの気遣いでしょ
ツクヨミ
こういうのは女子だけの方が話しやすいし
冬花
そっか……
陽真
さーて適当になんか買って帰るかー
ガサッ
陽真
！
冬花
事の発端は１ヶ月前の事です
私はあの日、学校の帰りが遅くなって
学校を出たのがだいたい6時半でした
冬花
(うー、さむぅ)
冬花
(早く帰ろ)
男A
～～〜～～～〜～～！
冬花
ﾋﾞｸｩ!
男B
～～〜～～～〜～～！
冬花
(何か言い争ってる？)
男A
〜～〜～
男B
〜〜〜
冬花
(路地裏から聞こえる……)
冬花
(ちょっとだけ除くだけなら……)
路地裏を見るとそこには……
冬花
|´-`)ﾁﾗｯ
冬花
！！
男A
なぁ……早く渡してくれよ
男A
例のブツがねぇと作戦が……
男B
わあったからちょっと待てって
男B
そう焦るな
男A
なぁ、早く！
冬花
(なに？あれ……)
男の手元を見ると
ルービックキューブ大の箱があった
冬花
(箱？)
冬花
(うーん上手く見えない……)
ﾊﾟﾘ
冬花
(やば、落ち葉踏んだ！)
男A
！？
男B
！？
男A
誰だ！
冬花
まずい！
冬花
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ
男A
待て！
男B
生きて返す訳には行かねー！
冬花
ひぃぃぃぃぃ！
私は死ぬ気で走った
大通りの公園にある茂みに私は隠れた
男A
チッ！
男B
とこ行きやがった！
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ
冬花
…………………………
冬花
(行った？)
冬花
(……早く帰ろう)
私は猛スピードで家に帰った
もちろん家族には「学校の行事の準備で帰りが遅くなった」と伝えた
冬花
(証拠も、目的も分からないんじゃ通報しても捜査のしようがないし……)
冬花
そこから帰りが遅くなった時にその男2人組を見かけては逃げ見かけては逃げを繰り返していたんです
冬花
だから両親に必死に頼んで魔力自転車を買って貰ったんです
ツクヨミ
なーるほどね
ツクヨミ
取引の場所ってどんな感じだった？
冬花
え、だから路地裏……
ツクヨミ
そうじゃなくて
ツクヨミ
その2人組以外に人はいたのかってこと！
冬花
他にいる気配はしませんでした
ツクヨミ
じゃあその箱の見た目は？
冬花
えっと……
冬花
木でできた箱で見た目に反してかなり重そうに持ってました
冬花
聞こえた会話の限りでは『呪い』『計画』『チッポウ』というワードが聞こえました
ツクヨミ
！？
ツクヨミ
『チッポウ』？！
ツクヨミ
まさか……
ツクヨミ
ちょっと待ってね
ツクヨミ
陽真！
陽真
どうした急に
陽真
冬花は？
ツクヨミ
今事情を聞いてたの
ツクヨミ
そしたらとんでもないことが！
陽真
わかったわかった
陽真
帰りにセブントゥエルブ限定のプレミアムプリン買って帰ってやるから
ツクヨミ
そうじゃなくて！
ツクヨミ
とりあえずプリン買って！
陽真
すっごく欲に従順だな
ツクヨミ
とりあえず聞いて
ツクヨミ
冬花ちゃん1か月前にとある取引を見たらしいの
陽真
ほう
ツクヨミ
その取引に使われたワードが
ツクヨミ
『呪い』『計画』『チッポウ』なの
陽真
！？
陽真
『チッポウ』だと？！
ツクヨミ
そう
ツクヨミ
冬花ちゃんの証言が正しければ……
陽真
まさかとは思うが……
コトリバコ？！
陽真
だとしたら大事件になるぞ？！
ツクヨミ
とりあえず早く帰ってきて！
陽真
あぁ！わかった
ツクヨミ
あ、プリン買ってから……
陽真
アホか今からすぐ帰るわ！
ツクヨミ
(⸝⸝･̆ ･̆⸝⸝ )ｼｭﾝﾑｰ
バタン！
陽真
ただいま！
冬花
お、おかえり
冬花
どうしたのそんなに慌てて
陽真
冬花
冬花
はい？
陽真
もう一度聞く
陽真
本当に箱を見て『チッポウ』と聞こえたんだな？！
冬花
え、あ、うん
冬花
確かにそう聞こえたよ
陽真
ならまずいぞ……
陽真
ツクヨミ！
冬花
あ、ツクヨミちゃんなら多分陽真とLINEした後に涙目でソファーの後ろにいるよ
ツクヨミ
なんで言っちゃうの？！
陽真
わかったからまた後でプリン買うから今は聞いてくれ
ツクヨミ
ほんと？！
陽真
ほんとだから
ツクヨミ
( *´꒳`* )
冬花
(ちょ、ちょろい……)
陽真
それじゃツクヨミも戻ったことだし
陽真
これより
作戦会議を始める!
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
