_鏡の間
そこには寮長や副寮長、1年生の皆、先生。さっきまで会っていた人達が全員そこにいた。
NRC生のくせにこの集まりの良さに 僕は流石に不信感を持った。
監督生
グリム
監督生
フロイド
ジェイド
カリム
カリム
(ん、でも…あれ?)
監督生
ヴィル
監督生
(寮長皆、杖とか持っちゃって…。何かあるのかな?…まぁいいか。エースも未だに居ないし。)
その思いに応えるように、突然大きな足音が遠くから聞こえてきた。
リドル
廊下を走り抜ける音に加え、ここまで聞こえてくる程の激しい呼吸。
何かを見つけたかのようにその音がぴたりと止まる。
すると―
何度も聞き焦がれていたあの声が辺りを響かせた。
エース
監督生
必死に辺りを見渡すが、辺り一面どこにもエースの姿は見えない。
遠くかすかに鈍い音がしたあと、学園長が扉の方から歩いてきた。
いつものようににこやかだった。
監督生
学園長
学園長が分厚く薄汚れた本のページをペラペラとめくったあと、あるページを私にみせてきた。
学園長
2人+1匹
監督生
学園長
目をぱちぱちさせる学園長。
そのページには元の世界に戻れる方法など微塵も関係の無いページだった。
怪しい。マジで。
監督生
僕は闇の鏡の方を指さす。
監督生
学園長
(怪しすぎて逆に罠に見えてきた。)
監督生
私が口を開いた瞬間、聞き慣れた低い声が私の声を覆い被せるように響いた。
レオナ
そこには杖を肩に乗せながら、いつものように余裕げに笑うレオナ先輩が立っていた。
監督生
レオナ
監督生
思わず学園長の方を振り向く。
学園長
溜息をつく学園長。
(は?どういうこと?)
考えれば考えるほど頭が混乱する。
デュース
監督生
監督生
学園長
思考が完全に停止している僕にツノ太郎が問いかけた。
マレウス
監督生
マレウス
監督生
監督生
するとマレウス先輩の顔から一気に表情が抜け落ちたかのように冷たくなり、辺り一面の空気が息が詰まるかのように重苦しくなった。
(なんだ、この圧迫感は…。)
マレウス
杖をドンッと地面を叩くように置き、重い金属音が響く。
マレウス
今までで1番、 彼が恐ろしく見えた瞬間であった。
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