テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
6,941
7,369
137
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
渡辺
深澤
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
岩本
深澤
さくらぶ(主)
宮舘
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
向井が命を削って放った紅蓮の炎が廃工場の冷たい空気を一瞬だけ 熱く染め上げ、ラウールの暴走を食い止めた。しかし、その代償は あまりにも大きく、全身を影の針に貫かれた向井はラウールを 抱きしめたまま泥水の中に崩れ落ちる。
ラウール
正気を取り戻したラウールの叫びが雨音に消される。 その時、倒れた二人の背後から漆黒の防護服に身を包んだブラック・アイスの 精鋭部隊が音もなく円陣を組むように距離を詰めてきた。彼らの手には 能力者の神経系を麻痺させる特殊な電磁警棒が青白く放電している。
残されたメンバーも限界だった。岩本は重圧に膝をつき、目黒は弾切れの銃を 握りしめ、宮舘の結界も今や薄い膜のように剥がれ落ちようとしている。
絶体絶命。その重苦しい沈黙を破ったのは常に三枚目を演じ、 おどけて場を和ませてきた最年長、深澤辰哉の低く冷ややかな声だった。
深澤
渡辺
岩本
深澤
深澤
深澤がポケットから見たこともない黒いICカードを取り出し、 嘲笑うようにメンバーに見せつける。その瞳には、いつもの優しさは 微塵もなく、ただ冷徹な光だけが宿っていた。
メンバーの間に衝撃が走る。「嘘だ」「信じない」という声が上がる中、 深澤は背後の敵部隊に向かって手を挙げた。
深澤
深澤がゆっくりと歩み出し、メンバーと敵部隊の間に立つ。 岩本は深澤の背中をじっと見つめていた。 その拳は震え、唇を噛み切り、血が滴っている。
……岩本だけは気づいていた。深澤が握りしめているICカードの 裏側で、彼が自分の指を血が出るほど強く押し当て、 ある「特定の信号」を送り続けていることに。 それは阿部と深澤の間でだけ決められていた、最古の暗号(コード)。
深澤
岩本
岩本
佐久間
目黒
岩本たちが泣き叫ぶ向井とラウールを抱え、雨の向こうへと消えていく。 一人残された深澤は自分を取り囲む数十人の敵を見渡し、 ふっと力なく笑った。その手には、ICカードなどではなく、 阿部の私物だった壊れた眼鏡のフレームが握られていた。
深澤
深澤の全身から、紫色のオーラが爆発的に吹き上がる。 能力解放――『誘惑(チャーム)』極限出力。
それは相手を操るだけでなく、自分自身の「存在」 そのものを偽装し、敵の脳内に「自分が最強の味方である」という 致命的な錯覚を植え付ける精神崩壊術。
深澤
深澤が指をパチンと鳴らす。 次の瞬間、ブラック・アイスの精鋭部隊が、まるで操り人形のように 自分たちの銃口を自分のこめかみに向けた。
雨音の中、引き金を引く乾いた音が連続して響く。 一人、また一人と倒れ伏す敵の死体の山。その中心で、 最年長はたった一人、孤独な戦場に立ち尽くしていた。
臨界まで残り時間はもうない。深澤の視界が赤く染まり、 精神の限界を超えた彼の鼻からどろりとした血が溢れ出す。
深澤
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
岩本
佐久間
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
さくらぶ(主)
コメント
1件
え……?ふっか……?大丈夫……??めっちゃ続き楽しみ