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今日は個人配信の日
マイクとパソコンの前に座る 配信開始ボタンにカーソルを合わせて 深呼吸をしてから押す
あっきぃ
あっきぃ
カチッ
あっきぃ
あっきぃ
あっきぃ
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
いつも通りの挨拶 画面にたくさんのコメントが流れる
元気 この言葉に、少しだけ安心する
あっきぃ
あっきぃ
ちゃんと声が出てる 大丈夫、しっかりしろ
あっきぃ
あっきぃ
あっきぃ
最初は問題なかった コメントを途中で拾って、 笑って、ツッコんで
配信が1時間に行く途中、、
あっきぃ
あっきぃ
言葉の途中、舌が一瞬遅れた 噛んだ、というより 言葉が追いつかなかった感じがした
リスナー
リスナー
リスナー
あっきぃ
あっきぃ
コメントはすぐ流れた 誰も深く触れなかった
あっきぃ
あっきぃ
──助かった そう思った直後だった
マウスを動かそうとして、 指が一瞬固まって、クリックが遅れる
あっきぃ
画面が切り替わるまでの、ほんの数秒
リスナー
リスナー
リスナー
あっきぃ
即答してしまった 嘘が、口に馴染んできてる
でも、その後 いつもより言葉を選ぶのに時間がかかった コメントを読む速度が、少し落ちた
リスナー
リスナー
リスナー
あっきぃ
また、嘘だ
配信の終盤 締めの言葉を言おうとした
あっきぃ
声が、ほんの少しだけかすれた
あっきぃ
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
あっきぃ
あっきぃ
配信終了
コメントは「おつから」と 「無理しないでね」というので溢れていた
BGMを止めると、一気に静かになる
イヤホンを外して、 そのまま椅子にもたれかかる
あっきぃ
大きな失敗は無かった 炎上ももちろんしない 心配も、少数だった
ドアの向こうから、足音が聞こえた
コンコン
まぜ太
あっきぃ
まぜ太
あっきぃ
まぜ太
あっきぃ
胸がキュッと縮む こう言いながら、自分でも分かってた
配信のアーカイブは残ってるし コメントも残ってる
──もう完全には隠せない
でも、まだ"少し"で済んでる それが、一番怖かった
♡▶︎500
優樹菜