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Y
2,347
pr ak アイドル×ファン
ライブ会場
客席を埋め尽くすペンライトの光が 揺れている
みんなの視線の先には、 今最も勢いのあるアイドル"ak"
ak
ファン
ファン
この歓声の中で、 最前列でも、特別目立つ場所でもない 2階席の後ろで、俺──prは ペンライトを振っていた
pr
ファン
pr
誰にも聞こえない小さい声で呟く
俺は古参ファンだ
まだ小さなライブハウスに 100人も集まらなかった グッズが売り切れないどころか 余ることもあった
俺はその頃から応援してた
本日の公演は以上を持ちまして────
ライブが終わると、俺はすぐにXを見た
ファン
ファン
ファン
こんな投稿がたくさん流れてくる
pr
嬉しい、本当に嬉しい でも少しだけ寂しい
昔はコメントを読んでもらえることや ファンの名前も覚えてくれた
でも、今は違う 人気者になった
覚えてくれることも読んでもらえることもなくなるのは当然のことだった
翌月
俺は運良くファンミに参加できた
抽選で当選した人だけ参加できるイベント
スタッフ)次の方どうぞー
しばらく待って、やっと俺の番が来た
pr
俺はスタッフに案内されブースに向かった カーテンの向こう、スタッフがめくると…
ak
いつもの明るい元気になる笑顔 配信やライブで見るのと全く同じ
ak
pr
ak
ak
pr
ak
ak
俺は突然のことに固まってしまった
覚えてるはずがない 何百、何万人とファンがいる
俺のことを覚える義理なんて、何も……
ak
pr
pr
ak
pr
ak
ak
ak
pr
ak
ak
この言葉だけで泣きそうになる
スタッフ)すいません、時間でーす
pr
ak
pr
俺はスタッフに誘導されながらブースを出た
ファンミが終わって 会場近くの公園のベンチで 俺は余韻に浸りながら座っていた
pr
人気ものになってしまった 遠い存在になってしまった そう思っていた、のに
ピロン
手に持っていたスマホが震えて見てみると akのXの通知だった
ak
投稿にはファンミの感想が書かれていた
自分だけに向けられた言葉じゃない ファン全員への言葉だった それでも、
pr
昔から知ってる、変わらないところ 人気になってもファンを大事にすること
だから次のライブも、その次のライブも きっと最前じゃないけどペンライトを振る
一番最初から応援してる古参ファンとして 誰よりも長く、akの背中を見守りながら
コメント
1件
うわ、もう第3話……! prくんの「大きくなったなぁ」って呟きがめちゃくちゃ沁みました。昔を知ってるからこその距離感と寂しさ。でもファンミでakくんが「大事なファンでしょ?」って覚えてくれてたシーン、本当に良かった……! あれだけでここまでの想いが報われた感じがして、もらい泣きしそうになりました。akくんの人柄がすごく優しく伝わってくるエピソードでした🌷