透真くんに全て話してから。
私は部屋でぼんやりしていた。
数日前から、透真くんを見るとやけに心臓が五月蝿い。
これは、俗に言う恋というものなのかな。
いや、透真くんに限ってそれはないよね?
だって、あんなに冷たいし!氷みたい!
誕生日とか祝ってくれなさそう!!
それ以前に、誕生日を祝って何があるのかを問われそう!
…でも、さっき抱きついた時…
少しだけ、本当に少しだけ、優しかったなぁ…
まあ、告白されたら考えてあげないこともないけど…
蒼氷
白菊さん?
藍
うわあああっ!?
蒼氷
え、白菊さんってビビリ?
藍
な、ビビリで何が悪いの!?
蒼氷
…別に
やっぱりこんなやつ、絶対好きじゃない!!
藍
で、何の用?
蒼氷
夜ご飯、何がいい?
藍
え、私が作るよ
蒼氷
いいよ、いつも作ってもらってるし
あ、一応人としては大丈夫だった…
蒼氷
何か食べたいものはある?
藍
え、あ、う〜ん…
藍
何でもいいよ
蒼氷
何でもいいが一番困るんだよ
藍
困らせてやったんだよ
蒼氷
君は生涯独身だろうね
藍
…(# ゚Д゚)
蒼氷
じゃあ、できたら呼びにくるよ
…絶対に好きになんてならない…!!
蒼氷
はい、どうぞ
藍
…( ゚д゚)ポカーン
透真くん…すごく料理上手じゃん…
性格変えれば最高の彼氏になっちゃうじゃん!!
…この野郎…(#^ω^)
蒼氷
早く食べないと冷めるよ
藍
いただきます
…しっかり美味しい…
一回ぶっ飛ばしてやりたい、この男…
蒼氷
どうしたの、そんな鬼みたいな顔して
藍
別に鬼じゃないですし〜
蒼氷
。
。゚
\ A A
n( •_• )鬼は外
ヽ [工]と)
| ヽ │
(_(_)
。゚
\ A A
n( •_• )鬼は外
ヽ [工]と)
| ヽ │
(_(_)
藍
何で豆があるの!?
蒼氷
さあ?
僕が布団の中でウトウトとしている時。
コンコン
控えめにドアをノックする音。
蒼氷
どうしたの、白菊さん
藍
あ、透真くん…中入っていい?
蒼氷
いいけど…
部屋に入ってきた白菊さんは、持っていた枕を投げ出して僕に抱きつく。
蒼氷
え、ねえ、白菊さん…
藍
ねえ、今日一緒に寝ていいかな!?
蒼氷
却下
藍
ええっ!?
蒼氷
何で一緒に寝ないといけないの?
藍
…私、ホラーとか好きで、さっきホラー番組見てたの
蒼氷
そしたら怖くて1人では寝られなくなったと
藍
はい…
蒼氷
白菊さん
藍
…何でしょうか…
蒼氷
馬鹿なの?
藍
もうこの際何とでも言いなさいよ!
藍
何とでも言っていいから…
蒼氷
はぁ…わかったよ
藍
さすが透真くん!
蒼氷
ちゃんと次からは自分の見られる範囲のホラー番組見なよ
藍
はい…申し訳ございません…
蒼氷
とりあえず離して、苦しい
藍
…あ
なんか急に距離が近くなったような…
気の所為か?
藍
よしっ、おやすみ!
蒼氷
え?
藍
( 。- -。)zzZZ
蒼氷
…寝付きいいな…
蒼氷
(☆`・ω・´)⊃ィィ夢ミロョビーム!・・━━☆
⏰<ピピピッ
⏰<ピピピッ
蒼氷
…
蒼氷
( ˘ω˘ )zzz...(👁ω👁)
蒼氷
オキロ( '-' )ノ)`-' )ペシペシペシペシペシペシペシ
藍
痛い、ちょっと、ねえ
藍
イテェンダヨオマエ
(υ◉ω◉⊂彡☆))_•))パァン
(υ◉ω◉⊂彡☆))_•))パァン
蒼氷
はぁ…ふざけてる場合じゃないんだけど
藍
せっかくいい夢見てたのに〜
蒼氷
…どんな夢?
藍
透真くんをぶっ飛ばす夢
蒼氷
…
蒼氷
( ・_・)⊂彡☆))д°)パーン
藍
✴キラリーン
蒼氷
…結構カオスな朝になったな