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そら
そら
そら
注意! irxs mrnk BLとなります。 自×未遂の表現あり。ご注意ください。 大丈夫な方はどうぞ
暗い暗い海の中。少し下の方に浮かぶ影に向かって手を伸ばす。
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ようやく捕まえたその腕は、嫌に冷たくて。
無我夢中で光を目指して浮かんでいく。
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どんどん失われていく体温。愛しい人の命が薄れていくような感覚。
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”別れ”という最悪の未来が脳裏をよぎる。
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一気に目が覚め、布団から飛び起きる。
あの時からたまに見る夢。そのたびに胸が苦しくなる。
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隣を見れば、目を閉じ眠る彼がいた。
一瞬ヒヤリとしたものの、彼から聞こえる規則正しい寝息に胸を撫でおろす。
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ぽつり、と零す独り言に返ってくる返事はない。それが、どうしてもあの時と似ていて、いたたまれなくなってリビングへ向かった。
二人分の朝食を作りながら彼の事に思いを馳せる。
昔、某SNSで出会い、売れない歌い手同士仲良くなったこと。
俺が歌い手グループに入る事になった時、同じグループに入ることを最後まで渋ったこと。
結局俺が言いくるめていれいすの6人目になってくれたこと。
いれいすが売れ始めたころ、俺が告白して付き合い始めたこと。
活動のことで悩む彼に気づいてあげられなかったこと。
思いつめた彼が自ら消えようとしたこと。
一歩遅ければもう会えなかったこと。
今こうして隣にいられること。
今日一緒にお花見ができること!
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結構出発が遅れてしまったが、かなりいい場所をとることができた。
桜吹雪が舞い散る中、微笑む君は誰よりも美しくて。
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お弁当を食べながら、他愛もない雑談をする。
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ふと見えた君の横顔があの時と似ていて。 しっかりと捕まえていないと、消えてしまいそうで。
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自分の少なすぎる語彙に嫌気がさす。 でも、これは言葉にしないといけないから。
精一杯言葉にしたら、君は少し驚いたような顔をして。
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たった一言。でも、それだけでなんだか安心できる。
これからも、ずっと二人で桜を見れるように、 絶対離さないって決めたんだ。