店に入ると少し違和感を覚えた
店内は飾られどこもかしこも煌びやか
こちらをみて笑い小声で何か話していた
着飾り客の指名を待つ遊女
いや遊女じゃない
女じゃなくて
男
女の姿なんてどこにもない
紛れもない男
いや僕的には女じゃないことは嬉しい
けど…
男…の子って感じの年じゃないかな…?
みたところ全員顔が幼い気がする
いや違うかもしれないけど
僕……童顔好きだからなぁ
そう見えてしまっているだけかもしれない
きりやん
きりやん
Broooock
僕がそう返事をするときりやんが耳を塞ぐ
きりやん
きりやん
Broooock
何を、と聞く前に
上司
Broooock
上司
Broooock
急にタイプとか聞かれても………
きりやん
Broooock
上司
なんかこの上司きりやんが言ってそうなこと言うじゃん…
Broooock
Broooock
上司
上司
きりやん
シャークん
ちょいちょい僕だけ?タイプ言ったの
上司
上司
上司
上司
上司
白尾夜の店員
上司
白尾夜の店員
上司
Broooock
きりやん
シャークん
Broooock
きりやん
シャークん
Broooock
Broooock
きりやん
シャークん
Broooock
上司
Broooock
きりやん
小さな声でそう言われて僕も少し笑う
目上の人と話す時に声が高くなったり煽るのは癖である
シャークん
そう話しながら歩いて、階段登っていくと
上司
上司
そう言って上司が襖を開けると広々とした空間と桜が植っていた
先ほどの青い桜ではなくピンクの桜
部屋の真ん中に、ど真ん中に植っていた
きりやん
シャークん
Broooock
上司
上司
Broooock
部屋の中の桜は氷柱のように咲いている
けど花びらは一枚も落ちていない
どうなってるんだろう…本当に本物なのかなぁ?
上司
Broooock
上司
白尾夜の店員
後ろから声をかけられて
僕たちはそれぞれ言われた席に座った
全員、自分が座る用の席と
もてなす側の席
机に用意されたお酒にちょっとしたつまみ
少し落ち着かなくて、みんなを見る
きりやんとシャークんも落ち着かない様子で上司だけ満面の笑みだった
………見なきゃよかった
上司
そう言うと店の方は床を2回、コンコンっと鳴らした
それが合図なのか襖がゆっくりと開いた
優しい花の匂いがした
正座をし、失礼しますと言うその子が顔を上げる
落ち着いていて透き通るような綺麗な声
青がかった黒い艶のある髪
ゆっくりと開かれた僕と同じ青い瞳
少し赤く染まった頬に小さめの口
白い着物には青い花
月のような男の子
Broooock
一目見て思った
可愛いなって
その瞬間、僕の…長くて短い、白い夜が始まったんだ
next_♡300
コメント
4件
えっ好き
えぇー、まっじで好きです、、、