テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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【薬屋のひとりごと】壬猫推しが作るオリスト

第1話 - 第1話【妃に娶る者】

306

2024年01月07日

#恋愛

#創作

#薬屋のひとりごと

#オリジナルストーリー

暇人るか

るか

皆さん初めまして！
簡単に自己紹介します！
名前るか
性別 ︎︎ ♀
好きなことゲーム
です！

るか

今流行っている薬屋のひとりごとに、どハマりしているので短いオリストを書いていきます！私は壬猫推しです( ´ ཫ ` )
初めての投稿なので色々ミスとかあるかもですが甘めに見てほしいです( * . .)"

るか

ではいってらっしゃい！！

猫猫

ふぁ〜…眠……昨日夜更かしをしすぎたか？

猫猫

あ、やばいそばかすが落ちかけてる

チョンチョン……

猫猫

よし。やることも大してないし外出の準備をして散歩でも行くか…

ﾄｺﾄｺ……

猫猫

ん？こんな所なんてあったか……？

ザァッ

猫猫

なんだ？

ザザッ

壬氏

…ここにいたのか、薬屋。

猫猫

(うげ…1人での散歩が楽しいというに…！)

猫猫

……壬氏様。おはようございます。

壬氏

(今日はいつにも増して目が鋭いな。)

壬氏

おはよう、薬屋。

猫猫

(ここにいたのかってまるで私を探していたかのような言い方をするな……？)

猫猫

どうして私を探していたんですか？

壬氏

仕事を終わらせて薬屋は何をしているのかと思ってな。

猫猫

(……は？それだけなのか？仕事が終わったからと女房の私にわざわざ会いに来るという精神がよく分からないものだ。）

猫猫

そ、そうですか……

壬氏

なんだその目は

猫猫

(ま、まずい。思わず顔に出てしまった)

猫猫は顔を整える。

猫猫

……それで1つ些細な質問なんですが、このような場所って元からあったんですか？
初めてここに来たので……

壬氏

確かに元々はなかったな。少し自然が欲しく作ってもらったんだ。

猫猫

(やはりこのお方は昔から何でも願いが叶う生活をなさったのだろうか。まあ今は宦官という立場だしな。)

壬氏

朝はよく散歩をするのか？

猫猫

はい。朝の日光に当たったり、薬草を探したりするのが散歩の良い所ですよね〜(*´﹃`*)

壬氏

薬草くらいなら別に俺が用意してやる。

猫猫

いいんですか？！

壬氏

この話になると急にテンションが上がるな？

猫猫

薬草の話には目がないので(๑¯꒳¯๑)

壬氏

……そういえば気になっていたんだが、李白とは今どんな関係だ？

猫猫

里帰り以来ほとんど顔合わせしていません。まあナンパなので私にはそれほど興味が無いのでしょう。

壬氏

(俺の求婚の簪ではなく、李白のナンパの簪の方を選んだのはまだ許してないけどな)

壬氏

…こないだの俺の簪の話の続きをする。
あの時は俺が誤解をしていた…。すまない。

猫猫

(一体どういう誤解なんだ？)

猫猫

どんな誤解を……？

壬氏

(まさか李白に対価を猫猫が身体で支払ったと勘違いしていただなんて言えるわけがない。)

壬氏

まあお前が知る必要はない。

猫猫

…そうですか。

ザザザッ

高順

…壬氏様、ここにいましか。

高順

やはり小猫と一緒にいたんですね。

壬氏

あ、ああ。

高順

里樹妃が金剛宮でお呼びでしたよ。

壬氏

里樹妃が……？

高順

はい。

壬氏

薬屋、少し用事ができてしまった。俺はこれで失礼する。

猫猫

はい。ﾍﾟｺﾘ

高順

ﾍﾟｺﾘ

猫猫

(はぁ……ようやく行ったか。)

猫猫

(それにしても里樹妃が壬氏様を呼ぶとは、一体何事だ？)

猫猫

気になる。暇だし少し盗み聞きするくらいなら……

ﾄｺﾄｺ……

ガチャ

壬氏

失礼します。ﾍﾟｺﾘ

高順

ﾍﾟｺﾘ

猫猫

|･･)

里樹妃

壬氏様……✨

里樹妃

今日は薬屋の方はいないの……？

壬氏

薬屋は今散歩中だ。薬屋がどうかしたのか？

里樹妃

あ、あの……少し薬屋の方を呼んでもらえない……？

猫猫

(わ、私か？！)

壬氏

あ、ああ。

高順

壬氏様はここにいてください。私が探してきますよ。

壬氏

わかった。

猫猫

(や、やばい！今見つかったら…！どこか隠れられないか……？)

高順

ﾍﾟｺﾘ

猫猫

(あそこならもしかしたら……！)

ガチャッ

猫猫

あ…。

高順

……小猫、何故ここに？

壬氏

…薬屋？

猫猫

そ、その…や、薬草がここ付近多くて…！

壬氏

(こいつもしかして盗み聞きをしてたのか？仕方ない…まあ助け舟を出してやるか)

壬氏

そうだな。ここ付近は薬草が多い。偶然だな。ちょうど薬屋を探していた。

猫猫

そ、そうだったのですかぁ…！それは偶然ですね……

壬氏

そして里樹妃、薬屋に何の用だ？

里樹妃

あなた少し耳を貸してくださる？

猫猫

…はい。

里樹妃

蕁麻疹に効く薬が欲しくって……。(ﾎﾞｿｯ)

猫猫

(蕁麻疹……？ということはまた蕁麻疹が出るようなものを食べたのか？)

猫猫

里樹妃様。私からも少し耳を貸していただけませんか？

里樹妃

……ええ。

猫猫

また蕁麻疹が出るようなものを食べたのですか？(ﾎﾞｿｯ)

里樹妃

ええ。お願いしてもいいかしら？(ﾎﾞｿｯ)

猫猫

御意。完成次第お持ち致しますので(ﾎﾞｿｯ)

壬氏

……？？？

高順

……？？？

猫猫

御用が済んだのならこれで失礼しますﾍﾟｺﾘ

壬氏

あ、あぁおい薬屋。

壬氏

里樹妃、私もこれで失礼致しますﾍﾟｺﾘ

壬氏様は里樹妃に笑顔を向ける

高順

ﾍﾟｺﾘ

里樹妃

(じ、壬氏様ぁ……✨)

壬氏

(逃げ足が早すぎて金剛宮を出たあとどこへ行ったものか検討がつかないじゃないか…)

壬氏

高順、薬屋はどこへ行っただろう？

高順

先程の所へ行ってみてはいかがでしょう？

壬氏

…それもそうだな。

猫猫

(はぁ…あんなの盗み聞きしてただなんて言ったら何をされても文句は言えない…)

猫猫

(まあ私に粘着している壬氏様を呼び出して私を呼んでもらおうとしたのか？…壬氏様の顔を見たいからという考えも多少はあっただろうけど。)

ザザッ

壬氏

…またここにいたのか、薬屋。

猫猫

(でも里樹妃はなぜまた蕁麻疹が出るようなものを食べたんだ？……まあ信頼出来る妓女は1人しかいないのだからそれ以外の妓女が食べさせた可能性も無きにしも非ずか……)

猫猫

(そうだとしたら妓女はまた罰を受けるかもしれないな。本当にどうして妓女になれたのか不思議なものだ。)

壬氏

……薬屋！

猫猫

…すみません。考え事をしていました

壬氏

里樹妃と何を話していたんだ？

猫猫

(里樹妃は尊敬の壬氏様に蕁麻疹のことなんか言えないと思ってヒソヒソと話したのだろうからそれを言うのは気の毒だな。)

猫猫

い、いえ。大した話ではなかったので、壬氏様に話す程のものではありません。

壬氏

…つまりは教えたくないと

猫猫

(はぁ…？何を言っているんだこいつは。)

猫猫

はぁ…ですから、壬氏様に話すほどのものではないと言っているんです。

壬氏

(まあ薬屋1人で出来ることだったのか？)

壬氏

…そうか。困った事があれば言ってくれ

猫猫

はい。

壬氏

…これだけは答えてくれないか？

猫猫

………？

壬氏

里樹妃に何か頼まれたのか？

猫猫

……はい。答えるのはこれだけですからね。

壬氏

そうか。

壬氏様が何故か笑っている

猫猫

(うげっ…なんでそんな笑っているんだ？本当に何を考えているんだか…。)

猫猫

何故そんなに笑っているんですか。

猫猫はジト目で壬氏様を見る

壬氏

頼まれ事が終わったら褒美をあげないと、と思ったからな( ¯ᵕ¯ )

猫猫

うげっ…(ﾎﾞｿｯ)

猫猫

(今度はなんだ？蜂蜜はもう勘弁なんだが…？そもそも褒美などいらぬものを…！)

壬氏

おい本音が漏れてるぞ( ᄑ_ᄑ)

猫猫

高順様も何とか言ってくださいよ…

高順

褒美を貰うのはいいことなんじゃないですか

猫猫

高順様までそっち側？！

壬氏

では薬屋、また里樹妃の頼まれ事が終わったら俺に報告するように。いいな？

猫猫

(いいな？なんて宦官に言われて断るやつがどこにいる。そんなの言われた時点で私に拒否権などないじゃないか。)

猫猫

わかりましたよ…。

壬氏

(褒美は何にしようか…もう一度蜂蜜はつまらないし、薬草を手で口に詰め込むか？薬草は好きだしまだそっちのが良いだろう。)

壬氏

……なあ薬屋。

猫猫

何でしょう。

壬氏

今夜、城壁の上で酒を飲まないか？

猫猫

どうしたんですかそんないきなり。

壬氏

何だっていいだろう？

猫猫

…はぁ酒が飲めるのならいきますよ。最近の夜はあまり寝つきも良くないですしちょうどいい機会かもしれません。

壬氏

…最近寝つきが悪いのか？

猫猫

だからそうだと言っているでしょう。

壬氏

……酒は俺が持っていく。お前は確か甘いのは嫌いだったな？

猫猫

はい。甘いものは苦手です。絶対に頂けないというわけではありませんが。

壬氏

(毒などは平気で食らうのに甘いものが苦手だったり、蕎麦が食べれなかったりで好き嫌いが分からないものだ。)

壬氏

……まあ、甘酒は避けるように持っていく。夜にお前の好きなタイミングでこればいい。俺は早くから城壁に登っておく。

猫猫

…御意。

壬氏

では俺はやることがあるから失礼する。

高順

ﾍﾟｺﾘ

－夜－

猫猫

ふぁ〜眠い…もう暗いし寝よう。

猫猫

(…まて。そういえば…)

猫猫

(まずい…完全に忘れてた…！髪を結ばないと…あれ、髪留めはどこだ？…どこにも見当たらない。仕方がない待たせすぎるのもどうかと思うしこのまま行くしかないかぁ…)

猫猫

ふぅ……地味にここ登るの疲れるんだよなぁ

猫猫

さて、壬氏様は……

周りを見渡すが誰もいない

猫猫

もしや遅すぎて帰ったか？

猫猫

明日なんと言われるのやら……

壬氏

薬屋か？

壬氏

(髪を下ろしてる姿は初めて見たな…正直初めは誰かわからなかった。)

猫猫

……壬氏様。そんな分かりにくいところに居ないでくださいよ。てっきり帰ってしまったのかと。

壬氏

まあ確かに遅くはあったが帰ろうとは思わなかったな。

壬氏

ほらこれ酒だ。

猫猫

ありがとうございます！！

壬氏

酒を貰ったら目が光るんだな。

猫猫

もちろんです！酒が好きなので。

壬氏

向こうの木の影のところに行かないか？

猫猫

かまいません。

－城壁上の木の影にて－

壬氏

…そういえば髪を下ろしてるのは珍しいな。

猫猫

まあ色々ありまして。

猫猫

(そんな世間話はいいんだ。とにかく酒だ酒だ〜！！)

猫猫

ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ…ぷはぁ…！

壬氏

本当に酒が好きなんだな。

猫猫

はい！

猫猫

…話が変わるのですが、壬氏様はまだ妃を娶らないのですか？壬氏様の年齢にもなると妃を娶ってもいい頃合いかと。

壬氏

宦官のうちはいいかと思っている。

猫猫

…ということは皇帝になったら娶るというわけですか？壬氏様の立場からして妃を娶らないというのは難しいと思うので。

壬氏

……まあ皇帝になったらすぐ娶るさ。

猫猫

もう決まっているのですか？それなら相手に気持ち伝えておいた方がいいのではないでしょうか。皇帝になってから気持ちを伝えて断られたらどうするつもりなんですか。

猫猫

(まあ無駄に顔はいいから断る女はそうそういないだろうけど。)

壬氏

……そういうのはやはりはっきり伝えた方がいいのか？

猫猫

まあ皇帝になってからその妃に娶りたい人に振られてしまったらもう行き場がないですからね。まあ壬氏様の美貌があれば断る人はそうそういないと私は思いますけど。

壬氏

……そうか。なら俺は今からその妃に娶りたい人に気持ちを伝える。

猫猫

…何を言っているのですか？今はこんな真っ暗なんですよ。迷惑極まりないです。

壬氏

その人は今酒を飲んでいるから平気だ。

猫猫

酒？それなら私と趣味が合いそうですね…

壬氏

まあそりゃあ…

壬氏

……猫猫。

猫猫

なんでしょう。

壬氏

少し目を瞑れ。

猫猫

なんでですか？

壬氏

いいから瞑れ。

猫猫

はぁ…変なことしないでくださいよ。

すると猫猫は誰かに頭を支えられながら押し倒された。

猫猫

うがっ……な、何をするのですか…

壬氏

…俺が皇帝になり妃に娶りたいのは
おま…猫猫だ。絶対妃に娶るから覚悟しておけよ。

猫猫

は、はぁ……？！

猫猫

目を瞑ったままそんなこと言われても…

壬氏様は目を瞑った猫猫と共に体を起こす

壬氏

今夜のことは絶対誰にも言うなよ。俺と猫猫だけの秘密だ。

猫猫

……そうですか。

猫猫

私は受け入れてませんからね。

壬氏

今は別にいい。皇帝になったら必ず妃に娶ってやるから。

猫猫

(だめだ…話が通じない。)

壬氏

もう目を開けていいぞ。

壬氏

ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ…ほら、猫猫の持ってる酒とは別の酒だ。飲んでみろ

猫猫

(は、はぁ？！今自分で飲んだだろ？それを差し出すとかどんな神経してるんだ…！！)

猫猫

い、いえ私は大丈夫ですので…

壬氏

ほら飲め。

壬氏様が酒を無理やり飲ます

猫猫

うおっ……

猫猫

壬氏様…く、苦しいです…

壬氏

…そうか。すまない。

壬氏様が立ち上がる。

壬氏

さすがに酔いすぎると明日が大変になるから俺はここで失礼する。残りの酒はくれてやる。空の瓶はそこに置いておけ。早朝に俺が回収しておく。

猫猫

御意。

壬氏

今夜のこと、忘れるなよ。

猫猫

(忘れるなよって言われたって忘れるわけないだろ…！！)

猫猫

………はい。

猫猫

……よし行ったな。ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ…ﾌﾟﾊｧ

猫猫

やっぱり酒は最高だ！！

猫猫は1人で全ての酒を飲みほした。

猫猫

全て飲み終えたし私も部屋に戻るとするか。

そして猫猫は城壁を降り、部屋へ向かった

猫猫

(はぁ…酒を飲んだというのにまた寝つきが悪いだなんて。)

猫猫

(……さっきの壬氏様は酔っていた勢いで変なことを言ってしまっただけかもしれない。
……というか本当であってほしくない。)

猫猫

(…何考えているんだ…。とにかく早く寝ないと…。)

考え事をやめるとすぐに寝ることができた

るか

おかえりなさい！お疲れ様です！
どうでしたか？少し短かったかもですが皆さんに楽しんでもらえていたらいいな！次回作遅れてしまったらすみません

次回…♡×30

【薬屋のひとりごと】壬猫推しが作るオリスト

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