TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

次の夏も君といられたら

一覧ページ

「次の夏も君といられたら」のメインビジュアル

次の夏も君といられたら

1 - 次の夏も君といられたら

♥

100

2019年08月10日

シェアするシェアする
報告する

ミーンミーンミーン

河津 夏

ああ!もう!

ついに来てしまった。 そう夏。 私は大嫌いなものが2つある。 1つ目は 夏... 暑いし、蝉は自分のことを小馬鹿にしたみたいにうるさいし。 まあ1番の理由は2番目に大っ嫌いなものと関わるんだけど...

お母さん

夏~?なつ~?

河津 夏

ああ!何!?

お母さんの声は2階にいる私にはっきり聞こえるぐらい大きい。 言い方を変えると頭に響いて "うるさい"

お母さん

あれじゃないの?友達と図書館に読書感想文の本を選びに行くんじゃないの?

河津 夏

ダメになったの!!!!それだけ!?

暑い中イライラしている私にお母さんの大きい声でイライラがMAXになったのか半分八つ当たりで大っきい声を出した。

しかし、お母さんにきつい言葉を言っても何もお母さんは傷つきやしない。

お母さん

だったらひとりで行ってきなさい!

河津 夏

こんなに暑いんだよ!?なんで!?

お母さん

あなたいつまでも夏休みがあるわけじゃないのよ!

河津 夏

うっ...そうだけど...

お母さんがド正論すぎて言い返せない

お母さん

だったら行ってきなさい!

河津 夏

ああ。もう。わかった...

10分後

河津 夏

行ってきます...

お母さん

行ってらっしゃい!何いじけてんのよ笑笑

河津 夏

別に...

お母さん

まあ行ってらっしゃい!笑ちゃんと選んでくんのよ!

河津 夏

はーい

河津 夏

あづいぃ....

冷房がガンガンかかってた家と扉の向こうの境界線はとてもむしむししていた。

図書館は家から電車で2駅。

駅についてボーッとしていると図書館行きの電車は発車しようとしていた。

河津 夏

ああ~!ちょっとまってー!

「ガシャン」

河津 夏

ふぅーぎりぎりセーフ。

携帯をいじっていたら図書館についていた。

ここの図書館は広くて古い。 小さい頃からお母さんと図書館にはよく来ていて大体のここのマップは頭の中に入っていた。

河津 夏

えーっと高木美香さんの本は...

河津 夏

あった!

高木美香さんは主に恋愛小説が多くて中学生の頃から大好きだった。 すごく感動する話ばかりで1目見た瞬間すぐ手にとってしまった。

河津 夏

(これ高木美香先生の新作「恋は季節で」
じゃん!読みたかったんだ~これにしよ!)

本を手に取り、椅子に座った。

河津 夏

わっ!

ここの図書館にいた人の視線がこっちにくる。

小声で周囲の人に謝った。

河津 夏

すっすみません...

目の前には目はくっきりしていて、つやつやな黒髪で、鼻筋が通ってて、顔立ちの整った青年がいた。 青年の横には高1の教科書がおいてあり、自分と同じ学年のことに気がついた。

河津 夏

(同い年とは思えない大人な雰囲気だな...)

青年

ふっ笑

河津 夏

すみません笑

青年

大丈夫。笑

青年

お前いきなりおっきい声出してびっくりしたわ笑

思わず、「は?」って言ってしまいそうになった。大きい声を出したのは私だけど、初対面なのに「お前」!? 見た目とは正反対だなこの人...

河津 夏

あの...初対面ですけど...笑笑

青年

よお 「ツナ」

ポカーンとしてしまった。 この声、私のことをツナって呼ぶ。 って言うことは...

河津 夏

あんたまさか裕人...?

高澤 裕人

よっ。小学校ぶりだな笑

河津 夏

うぇ

高澤 裕人

何が「うぇ」だよ。

裕人は小学校の時一緒だった。 裕人はいつもクラスの中心にいて、 私はいつもクラスの端にいた。 私が2番目に大っ嫌いな者... 私がなぜ夏がきらいなのか... それはこの男裕人のせいだった。

私だって小さい頃から夏が嫌いな訳ではなかった。 私の小学校は昔、ガラの悪い学校で すぐ人をいじめるようなアニメみたいな学校だった。 私はいじめられないように精一杯努力した。みんなに話を合わせて、みんなと同じことをして、なのに裕人が私のことををツナって呼んだ瞬間いじめられ始めた。 最初はからかわれるぐらいで自分も笑っていられたけど、どんどんヒートアップしていって、仲良かった友達も見るだけで誰も助けてくれなかった...

もちろん裕人も毎回その現場にはいなかった...

私がいじめられてた期間は夏が始まって夏が終わるまでの期間だった。 だから夏はもうほんとに大っ嫌いだった。

河津 夏

あんたさ、昔、金髪だったよね。

高澤 裕人

ああ。まあ...

河津 夏

なんで黒くなってんの?

高澤 裕人

ああ。ちょっとな笑
てかお前に関係ねーじゃん。

河津 夏

別に...

高澤 裕人

せっかく会ったんだしさLIMU交換しようぜ。

河津 夏

えっ...

「こいつ覚えてないの...?自分が私にやったこと...」 自分でもわかんない感情怒りと呆れがでてきた...。

高澤 裕人

えって笑お前携帯持ってないの笑?

河津 夏

持ってるけど...

高澤 裕人

じゃあちょっとかせ。

河津 夏

ちょっと!

後悔した。携帯のロックをしてればよかったと。

高澤 裕人

はいこれでよし。

河津 夏

(はぁ...)

高澤 裕人

せっかくだしどっかのカフェで話でも...

河津 夏

はっ!?なんであんたと話ししなきゃ
いけないの!?あんたが急に学校からいなくなって私がどんだけ辛い思いをしたのかみんなの人気者だった裕人なんかには分かんないんだろうね!もういい?帰る。

言ってしまった... 多分半分八つ当たりだ。 久しぶりの幼なじみとあってあんなに切れられたら裕人とはもう話さないだろうな...

高澤 裕人

おい。なつ...

少し罪悪感が残った1日になった。

河津 夏

もうバカバカバカバカ。
私の馬鹿。

河津 夏

はぁ...

お母さん

夏?どうしたの...?

河津 夏

お母さん、裕人って覚えてる?

お母さん

ゆうと...?

河津 夏

高澤裕人。ほら小学校の時一緒だった

お母さん

ああ!ゆうとくんか!

お母さん

それがどうしたの...?

河津 夏

今日久々に会って喧嘩しちゃった。
しかも私が一方的に言った。

お母さん

あらあら笑

河津 夏

なんで笑うの...?

お母さん

そんなの謝ればいいだけの話じゃない笑笑

河津 夏

無理なんだよ...

お母さん

大丈夫よ笑笑
連絡してみなさい。

河津 夏

なんで知ってるの...?

お母さん

あら笑予想的中?笑笑

河津 夏

えっ?予想?笑ありがとう...言ってみる!

お母さん

うん笑あっご飯は?

河津 夏

あーいらない。

お母さん

分かった笑

河津 夏

裕人起きてる?

高澤 裕人

ああ。

河津 夏

今日はごめんね。言いすぎた。

高澤 裕人

ああ。

高澤 裕人

お前変わったな。

河津 夏

えっ?笑笑

高澤 裕人

悪い意味で変わった。

河津 夏

はっ?

高澤 裕人


昔のお前の方がよかった。

河津 夏

なんにも変わってないし...

高澤 裕人

俺寝るわ。おやすみ

河津 夏

おやすみ

こっから会話は途切れた。

河津 夏

何これ。

河津 夏

全然許してくれないじゃん...

河津 夏

私が変わった?

河津 夏

何にも変わってないし...

お母さん

夏~入るわよー

お母さん

夏...泣いてるの?

お母さんの一言で気がついた。 頬が何故か濡れてるなと思ったら涙が出ていた。

河津 夏

許して...くれなかった...

お母さん

そっか...夏は

お母さん

裕人くんの秘密知ってるの?

河津 夏

秘密...?

お母さん

知らないのかそっか...

河津 夏

えっ?

お母さん

ううんなんでもない。

河津 夏

そこまで言ったなら教えてよ!

お母さん

、、、

河津 夏

お母さん!

お母さん

分かった。

お母さん

裕人くんのねお母さんはすごい暴力的なお母さんでお父さんもお家にいなくて裕人くんずっとお家に1人でいたの

河津 夏

えっ

お母さん

裕人くん髪の毛金髪だったよね。

お母さん

それもお母さんが染めちゃったんだって...。

河津 夏

そうだったんだ...。

河津 夏

じゃああれも?小学校の夏居なくなったのも...?

お母さん

それだけはお母さんたちの噂に流れて来ないの。

河津 夏

そっか...ありがとう笑

お母さん

ううん。早く許してくれるといいね笑おやすみ。

河津 夏

うん。おやすみ笑

河津 夏

私あんなこと言っちゃた...

パッとこの言葉が頭に浮かんだ。

河津 夏

「私がどんだけ辛い思いをしてたかみんなから人気者だった裕人には分かんないんだろうね!」

河津 夏

ああもう...

河津 夏

やっぱりちゃんと謝ろう。

河津 夏

裕人...。

高澤 裕人

何?

既読が着いたことに少し安心感があった。

河津 夏

お母さんから聞いたんだ。

河津 夏

裕人も辛い思いしてたんだね。

河津 夏

自分ばっかり悲劇のヒロインぶって馬鹿だった...

河津 夏

だから許して...裕人...

高澤 裕人

ふっ笑笑

河津 夏

えっ?

高澤 裕人

やっと昔のバカツナに戻った笑笑

河津 夏

ツナって呼ばないでよ...

河津 夏

そうだひとつ質問していい?

高澤 裕人

じゃあ明日図書館で会える?

高澤 裕人

そこで話したい。

河津 夏

分かった。いいよ会おう。

高澤 裕人

りょー

河津 夏

りょーって笑笑
じゃあ次こそおやすみ😪

高澤 裕人

おやすみー( ̄^ ̄)ゞ

河津 夏

おはよう!

お母さん

おはようぅ...はぁ~眠ぃ

お母さん

この元気さって事は許して貰ったんだね。

河津 夏

うん笑笑お母さんありがとう。

お母さん

いいの。
でも不思議ね昔はあんなに大っ嫌いって言ってたのに。

河津 夏

(確かに)

私はなんであんなに許してもらおうとしたんだろう。悪いのはどっちかって言ったら裕人なのに

お母さん

もう行くの?

河津 夏

うん行ってくるね

お母さん

何時頃帰ってくるの?

河津 夏

わからない帰る時連絡するね

お母さん

分かった。行ってらっしゃい笑

河津 夏

行ってきます!

いつもとは少し違うボロボロのスニーカーではなくヒールの花の飾りが着いたサンダルを履いた。

河津 夏

おはよう(*´▽`)ノノ

高澤 裕人

おはよ

河津 夏

今から行くね!

高澤 裕人

分かった。待ってる。

河津 夏

待ってるってもういるの!?

高澤 裕人

別に本が読みたかっただけだよ

河津 夏

裕人らしいな笑笑

河津 夏

じゃあまた後で

高澤 裕人

おう。

電車で2駅まで乗り図書館についた。

河津 夏

ゆうとー!

一応図書館なので裕人に聞こえるぐらいの大きさで喋る。

高澤 裕人

よっ

裕人も私にきずいて小さい声で軽く返事をする。

河津 夏

昨日の質問聞いてもいい?

高澤 裕人

おう。いいよ

河津 夏

どうして夏休みの時居なくなったの?

河津 夏

あとなんで私がいじめられてる時ずっと裕人いなかったの?

高澤 裕人

ああそれか。

河津 夏

私は正直嫌だった。なんでいじめられるきっかけの人がいないんだろうって。

高澤 裕人

わかった言うわ。

河津 夏

...うん

高澤 裕人

まずはなんでいなかったかか...

高澤 裕人

信じてくれないだろうけど...まあ半信半疑でいいから聞いてくれ。

高澤 裕人

俺はお前を助けてた。

高澤 裕人

いや違う。頼まれたから助けた。

河津 夏

誰に頼まれたの...?

高澤 裕人

お前それも覚えてねぇーの?

高澤 裕人

、、、

高澤 裕人

お前だよ。

河津 夏

私?

高澤 裕人

お前はいじめられてる時になんて言ったと思う?

河津 夏

...分かんない

高澤 裕人

『お願い助けて』って言ってた。

高澤 裕人

助けてって言うことが他の人からしたら当たり前かもしれない。

高澤 裕人

だけど当時の家庭事情のことで誰にも助けを呼ばなかった俺からしたらすごい胸にささった。

高澤 裕人

「こいつスゲーな」って「思ったことをいや、ちゃんと助けてって人は言えるんだ」って

高澤 裕人

だからお前がいじめられてる時裏で待ってる奴ら殴ってた。

河津 夏

殴ってた!?

高澤 裕人

ごめん。全員は殴れなかった。
お前を助けられなかった。

高澤 裕人

違うわもっと言うとお前をみんながみてる前では助けるのが恥ずかしかった。

河津 夏

そうだったんだ...

河津 夏

でもなんで恥ずかしいの?

高澤 裕人

ふっ笑やっぱりお前はバカツナだな

河津 夏

えっ?

高澤 裕人

す...

河津 夏

す?

高澤 裕人

好きなんだよ...お前が...

河津 夏

...えっ!?

高澤 裕人

最後まで言わせんなよ笑

河津 夏

ごめん笑笑

高澤 裕人

だからどうやって接していいか分かんなくてツナって言ったり、裏でしか助けられなかった...。

高澤 裕人

そしたらこないだ久々に図書館であって、謝ろうとしたんだけど俺が好きだった昔の嫌なことは嫌っていって助けて欲しい時は助けて欲しいって言う夏じゃなかったから少し文句言った。

高澤 裕人

今だったら言える。

高澤 裕人

あの時いろんなことで夏を辛くさせてごめん。

河津 夏

ううん笑私もほんとにごめん。

河津 夏

私ね「恋は季節で」って本読んだんだ。

河津 夏

恋はね季節で変わるんだって。

河津 夏

季節の音、季節の空、

河津 夏

私、蝉の声とか風鈴の音とか大嫌いだったの。というか
夏が大嫌いだったの。

河津 夏

裕人とこないだ喧嘩した時にね蝉とか風鈴の音が聞こえて応援してるように聞こえたんだ。「今謝らないと後悔するよ!」「頑張って!」って笑

河津 夏

ごめん笑小さい子が話してるみたいだよね笑忘れて笑笑

高澤 裕人

ううん。俺も今びっくりしたんだけど蝉の声でお前のことを思い出してこっちの地元に戻ってきた。なんで蝉でお前のこと思い出したんだろうって思ったんだけどさ俺達が1番最初に遊んだ時ってさ確か...

河津 夏

蝉取り!

高澤 裕人

蝉取り!

2人の声が重なった。

高澤 裕人

ふっ笑笑

河津 夏

ぷっ笑笑

河津 夏

だから私達は蝉の声が懐かしく感じたんだ笑笑

高澤 裕人

だな笑笑

ミーンミーンミーン チリンチリン

河津 夏

裕人。

高澤 裕人

夏。

河津 夏

付き合って欲しい。

河津 夏

もう裕人と離れたくない。
2人で蝉の声でも風鈴でもいつまでも聞いていよう笑

高澤 裕人

俺も。お前と聞いていたい。

河津 夏

そういえばなんで急にいなくなったの?

高澤 裕人

お前助けようとしてあばら折れた

河津 夏

折れた!?

高澤 裕人

笑笑

私が肩寄せあって歩いている時

蝉が鳴いていた。

今の季節はとっても大事で大好きな季節になった。

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

10

ユーザー

もう親友みたいなものですよ笑笑 私は全然大丈夫です笑笑

ユーザー

親友募集中で、入りたい人があと二人なんだよ〜、、 うーチャカ🍤さんと親友になりたいよ、

ユーザー

うーチャカ🍤さーん💧助けて〜

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚