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主
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朝。
俺は冷蔵庫署のデスクでコーヒーをすすっていた。
カフェインなんて効かねぇ。
俺の葉っぱはもうシナシナだ。
トマト巡査
声をかけてきたのは新人のトマト巡査。
まだ青い。物理的にも。
ブロッコリー刑事
ブロッコリー刑事
トマト巡査
ブロッコリー刑事
ブロッコリー刑事
俺は机の引き出しを開け、拳銃を取り出す。
ただのフォークだが、これで十分だ。
現場は最悪だった。
生野菜たちがあちこちに散らばり、レタスの葉が無残にちぎれている。
トマト巡査が震え声で言う。
トマト巡査
ブロッコリー刑事
俺はしゃがみ込み、現場の痕跡を嗅ぐ。
――酸っぱい。ドレッシングの匂い。
ブロッコリー刑事
トマト巡査
ブロッコリー刑事
署に戻ると、キャベツ署長が怒鳴り込んできた。
キャベツ署長
ブロッコリー刑事
キャベツ署長
ブロッコリー刑事
キャベツ署長はため息をつき、葉を一枚むしった。
キャベツ署長
だが、俺はもう動いていた。
夜の八百屋裏。
闇に浮かぶネオンサインには「VEGE CLUB」。
入場料は100円。
野菜の日だけ半額だ。
扉を開けると、そこは地獄。
踊るニンジン、酔うナス、そしてステージの上には――
シーザー将軍
白いドレープをまとった男。
シーザーサラダ帝国の支配者、シーザー将軍だった。
ブロッコリー刑事
シーザー将軍
シーザー将軍
シーザー将軍
ブロッコリー刑事
シーザー将軍
将軍が手を上げると、天井からマヨネーズの雨が降った。
俺は即座にフォークを構える。
ブロッコリー刑事
フォークが閃き、マヨネーズのボトルを突き刺す!
ドバァッと白い液体が吹き出す。
トマト巡査が叫ぶ。
トマト巡査
爆発。
世界が白く染まった。
翌朝。
病院のベッドで目を覚ますと、トマト巡査が泣き顔でいた。
トマト巡査
ブロッコリー刑事
トマト巡査
ブロッコリー刑事
トマト巡査
ブロッコリー刑事
昼食のベルが鳴る。
食堂には、ブロッコリーとトマトの入ったシーザーサラダ。
笑顔のシェフがつぶやいた。
今日の野菜は、いい味してるなぁ
主
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