コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
少女
少女
ほんの出来心だった
男
無垢な赤い瞳と目が合う
男
少女
男
今日も帰ってきても君がいる
どこにも鍵をかけていないのに
男
少女
少女
男
君は多分狂っている
少女
少女
男
「ーーさんが行方不明となっておりー」
男
少女
少女
やっぱり狂ってる
少女
なぜ自分はこんなことをしたのか
それ以上に彼女の異常性になぜ気づかなかったのか
男
少女
少女
あなたのそばにいたいの
今日も彼女は安らかに規則正しい寝息をたてていた
男
あんな毎日が続くなんてごめんだ
男
むいていない
男
誰もいない深夜の赤信号を守る必要なんてないのに
男
電柱には彼女の行方不明のポスターが貼ってある
風で角が折れたそれをなおす
男
受話器に手をかける
少女
甘い声が脳に響く
震えと汗が止まらない
少女
ああ、本当に彼女の声だ
男
男
少女
男
ふたりはダメだひとりで終わらせないと
少女
少女
少女
彼女に連れられて深夜の公園で遊ぶ
男
少女
少女
彼女の赤い瞳が恐ろしくて目を背けたくなる
無垢で狂ってる
俺を受け入れるその瞳も甘い声もその全てが恐ろしい
少女
少女
ずっと貴方と一緒にいたいの
男
彼女に触れられたところからじわじわと蝕まれていく
駄目だ。ふたりでは償えない
男
男
彼女を押しのけて
クローゼットの扉を開く
既に用意してあった縄を首にかける
ぐっ……
少女
赤い赤い瞳が
猛毒のように染み付く甘い声が
意識が遠のいていく中で永遠と思い出される
少女
貴方のまだ温かい背中にそっと触れる
少女
クローゼットの扉を開ける
今日もだいすきな貴方に挨拶をする
少女