さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
蘭
竜胆
蘭
竜胆
蘭
蘭
蘭
蘭
竜胆
蘭
高速道路を滑るようにして走る
楽しい時間は夜景と共にあっという間に過ぎ去って行く
もうすぐ、私の家だ
高層マンションに車が着く
蘭
蘭
竜胆
うー、ついに来てしまった…
ちらりと時計に目をやる
いつもならとっくに帰ってきている時間帯だった
流石にもう居るよね…マイキー
車のドアを開けようとしたがその瞬間ドアロックの音がした
ガチャ
蘭
蘭
実は私も春千夜のことを心のどこかで心配していた
竜胆
竜胆
蘭
蘭
竜胆
蘭
竜胆
車から半ば強制的に降ろされる
竜胆
蘭
窓ガラスが徐々に閉まっていく
2人が悲しそうな笑顔を浮かべたまま車は発進してしまった
車が角を曲がり見えなくなる
気づけば涙が溢れていた
アスファルトに滴が染み込んでいく
目の前を年配女性が不審そうにも通り過ぎた
気まづ…
急いで涙を拭って、ロビーへと向かう
キーをパネルにかざし、ロックを解除する
なんか1日しか経ってないのに久しぶりって感じだなあ
エレベーターで最上階まで上がる
オートロックを解除し、重い扉を開ける
恐る恐る部屋に足を踏み入れた
が、彼の気配はどこにも無かった
よく見ると部屋中が荒らされていて、物が床に散乱していた
なにこれ、マイキーがやったの?
部屋を片付け始める
無駄に広い空間に取り残された孤独感が背中を纏う
勝手に呼び出しておいてこれはないんじゃない?
もちろん帰らなかった私も悪いけど…
大きな溜め息をつく
ダメ元でメッセージアプリを開くがやはり新着はない
あれだけ春千夜達に協力(?)して貰ったのに
私は3人が心配だよ…
また目頭が熱くなる
つらい。
連日周りが賑やかだったのもあってかいつもより虚しさが増す
私はもともと1人だったんだ…
縋るようにして再度スマホ画面を開く
マイキーの連絡先を開いた
コメント
3件
なんか泣けます!でも、続き気になりますね!はるちょーどこいったんすかね〜笑笑死んでない事をいのーる!
続き気になります!!
切ない、(´;ω;`)