第一章 “ 大丈夫 ”〜出会い〜

でもここ綺麗だなぁ、、、

こんなとこあったんだ

警戒心が高いだけで

優しい人だったんだな

ブランコ？

ギコギコ

見てたの！？

今日は楽しかったし我慢出来るかな

どうせ新しい男に逃げられたんだろ

30過ぎてるくせに化粧で誤魔化すからだよ

大丈夫、、、

大丈夫、まだ耐えれる

俺は強いから、、、

大丈夫！！！！！

お母さんが言っていたあの人とは

お父さんのこと

金遣いが荒くて

すぐお母さんと喧嘩して

俺とお兄ちゃんのことについて喧嘩になった日に

出ていった。

お兄ちゃんは5歳年上だから

家に居たくないといって1人で出ていった

だからお父さんが出ていった原因を 全部押し付けてくるんだ

今だにお父さんのこと言ってるくせに

化粧していろんな男の所に行ってる

仕事は週に2回しか行かず

ろくに働いていない

こんな親世間は絶対に 可笑しいと言うだろう

でも、外ではお母さんは普通だから

誰も気づくことは無い

今までもこれからも、 ずっと変わらないだろう

この世界に生まれて 俺は夢も希望もなかった

俺の人生は一生親に縛られて

他人の前では自分を偽る

そんな馬鹿みたいな生き方

友達の前では

半分自分でもう半分は誰でもないのかもしれない

でもそれはこの世界で

俺が俺で居続けるために

必要不可欠なものだから

偽りでもしないとやっていけないもんね