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先輩のバーカ。

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先輩のバーカ。

2 - 先輩のバーカ。 ②

♥

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2019年06月16日

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結局何も案がないまま…

放課後になってしまった.

南 幸平

じゃあ、委員会頑張れよ

菊谷 憐

うん

幸平に見送られ、俺は委員会の

行われる教室へと向かう.

ガラガラ__

成海 茜

あっ憐くん!

成海 茜

いい所に来た!!

菊谷 憐

うわっ!!先輩

菊谷 憐

どうしたんですか?

教室のドアを開けるなり

勢いよく先輩が視界に

飛び込んできた.

成海 茜

今日の委員会で使いたい

成海 茜

材料があるんだけど……

成海 茜

結構な量らしくて、

成海 茜

一緒に取りに行くの

成海 茜

お願いしてもいいかな?

先輩は俺に申し訳なさそうに

尋ねてきた.

子犬みたいで、めちゃくちゃ

可愛いんですけど……!!

大好きな先輩のお願い

俺が、断るわけが

ないじゃないですか!!

菊谷 憐

はい!よろこんで!

快く了解すれば先輩はいつもの

笑顔を俺に見せてくれた.

一緒に肩を並べて歩くのは

どこか歯がゆい.

これって、傍から見れば

カップルに……

見えるんじゃ!?

あぁ、神様.

俺にこんな幸せを恵んで下さり

ありがとうございます!!

成海 茜

憐くん?

成海 茜

何で拝んでるの?

それはもう.

菊谷 憐

先輩とこうして一緒に

菊谷 憐

歩けるのが嬉しくて

神様に感謝していたのだ.

成海 茜

私も憐くんと話しながら

成海 茜

歩けるの嬉しいよ

先輩は笑顔で言った.

けれども先輩には

俺の気持ちなんて

1ミリたりとも伝わって

ないんだろうな.

そう思ったと同時に、今朝の

幸平の言葉を思い出す.

「一生伝わらない」

もし、そうだとしたら……

成海 茜

ここの用具室に

成海 茜

荷物あるんだ

些細な事で

喜んでいる場合じゃない.

" 言葉以外の方法 "

俺は先に用具室に

入った先輩を見た.

先輩は画用紙やらテープやら

必要な物を探している.

菊谷 憐

茜先輩

成海 茜

ん?どうかした?

先輩は俺に呼ばれ、一旦

手を止めて俺に向き合う.

菊谷 憐

好きなんです.

成海 茜

うん. 知ってるよ

成海 茜

憐くんが委員会を

成海 茜

誰よりも好きなこと

はぁ.

やっぱり、この人には言葉では

伝わらないんだな.

何回も、何十回も

好きって言ってるのに.

いい加減気づいてよ.

成海 茜

憐くん?

菊谷 憐

先輩のバーカ.

成海 茜

へっ?

成海 茜

バ、バカ!?

超超超鈍感すぎるでしょ.

俺は先輩に歩み寄った.

成海 茜

私何かした…かな?

菊谷 憐

した

成海 茜

んーー……

成海 茜

憐くん怒ってる…の?

先輩は明らかに動揺している.

あぁ、こんな姿ですら

可愛くて仕方がない.

しかも俺の機嫌なんて

心配してる.

菊谷 憐

怒ってる.

そんなのウソ.

怒ってなんかない.

ただ、ちょっと

困った顔を見たかった.

ただ、俺の事だけ

考えればいいのに.

そう思ったんだ.

成海 茜

……ご、ごめんね…

そう言って、今にも

泣きそうな顔をする先輩.

菊谷 憐

先輩

成海 茜

えっ…!?

成海 茜

れ、憐くん?

俺はそう言うと

先輩の腕を引き寄せ

優しく抱きしめた.

菊谷 憐

意味もわかってないのに

菊谷 憐

謝らないでよ.

成海 茜

うっ……

成海 茜

ごめっっんん

また謝ろうとした先輩に

俺ら言葉を遮るように

キスをした.

成海 茜

れ、憐くん!?

俺の気持ち気づいてよ.

成海 茜

こ、こういう事は

成海 茜

好きな人にするもの

成海 茜

なんっん……ん

本当鈍感.

先輩は耳まで

真っ赤にしていた.

そんな先輩が可愛すぎて

理性なんて、

ぶっ飛んでしまいそう.

俺は何度も先輩にキスをした.

その度に、先輩からは

甘い声が聞こえてくる.

成海 茜

はぁ……はぁ……

菊谷 憐

先輩. 俺は、先輩と

菊谷 憐

毎日だってキスがしたい.

成海 茜

何言ってるの?

成海 茜

キ、キス…は好きな人に

成海 茜

するものなんだよ

キスって単語言うたびに

顔を赤くするところとか

たまらなく可愛い.

それと同時にどうして

そこまで知ってるのに、俺の

気持ちには気づかないんだよ

って思う.

菊谷 憐

だから、俺は先輩に

菊谷 憐

キスがしたい.

菊谷 憐

手だって繋いで帰りたい

菊谷 憐

先輩は俺の事だけ

菊谷 憐

考えてればいいのに

菊谷 憐

って思うよ.

こんなの、独占欲

丸出しじゃんか.

菊谷 憐

俺の好きは、

菊谷 憐

そういうことだから.

ここまでやって

ここまで言ったんだ.

こんな恥ずかしいセリフ

プライドも何もない.

菊谷 憐

……じゃあ、俺は荷物

菊谷 憐

持って先に行ってるんで

俺は用具室を後にした.

♡きたら続き出します!! 読んでくれて📖 ありがとです!!☺︎ ぜひ他の作品も 見てみてください!!☃

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コメント

1

ユーザー

先輩に気持ちは伝わったのか... 続き気になります!!

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