結局何も案がないまま…
放課後になってしまった.
南 幸平
菊谷 憐
幸平に見送られ、俺は委員会の
行われる教室へと向かう.
ガラガラ__
成海 茜
成海 茜
菊谷 憐
菊谷 憐
教室のドアを開けるなり
勢いよく先輩が視界に
飛び込んできた.
成海 茜
成海 茜
成海 茜
成海 茜
成海 茜
先輩は俺に申し訳なさそうに
尋ねてきた.
子犬みたいで、めちゃくちゃ
可愛いんですけど……!!
大好きな先輩のお願い
俺が、断るわけが
ないじゃないですか!!
菊谷 憐
快く了解すれば先輩はいつもの
笑顔を俺に見せてくれた.
一緒に肩を並べて歩くのは
どこか歯がゆい.
これって、傍から見れば
カップルに……
見えるんじゃ!?
あぁ、神様.
俺にこんな幸せを恵んで下さり
ありがとうございます!!
成海 茜
成海 茜
それはもう.
菊谷 憐
菊谷 憐
神様に感謝していたのだ.
成海 茜
成海 茜
先輩は笑顔で言った.
けれども先輩には
俺の気持ちなんて
1ミリたりとも伝わって
ないんだろうな.
そう思ったと同時に、今朝の
幸平の言葉を思い出す.
「一生伝わらない」
もし、そうだとしたら……
成海 茜
成海 茜
些細な事で
喜んでいる場合じゃない.
" 言葉以外の方法 "
俺は先に用具室に
入った先輩を見た.
先輩は画用紙やらテープやら
必要な物を探している.
菊谷 憐
成海 茜
先輩は俺に呼ばれ、一旦
手を止めて俺に向き合う.
菊谷 憐
成海 茜
成海 茜
成海 茜
はぁ.
やっぱり、この人には言葉では
伝わらないんだな.
何回も、何十回も
好きって言ってるのに.
いい加減気づいてよ.
成海 茜
菊谷 憐
成海 茜
成海 茜
超超超鈍感すぎるでしょ.
俺は先輩に歩み寄った.
成海 茜
菊谷 憐
成海 茜
成海 茜
先輩は明らかに動揺している.
あぁ、こんな姿ですら
可愛くて仕方がない.
しかも俺の機嫌なんて
心配してる.
菊谷 憐
そんなのウソ.
怒ってなんかない.
ただ、ちょっと
困った顔を見たかった.
ただ、俺の事だけ
考えればいいのに.
そう思ったんだ.
成海 茜
そう言って、今にも
泣きそうな顔をする先輩.
菊谷 憐
成海 茜
成海 茜
俺はそう言うと
先輩の腕を引き寄せ
優しく抱きしめた.
菊谷 憐
菊谷 憐
成海 茜
成海 茜
また謝ろうとした先輩に
俺ら言葉を遮るように
キスをした.
成海 茜
俺の気持ち気づいてよ.
成海 茜
成海 茜
成海 茜
本当鈍感.
先輩は耳まで
真っ赤にしていた.
そんな先輩が可愛すぎて
理性なんて、
ぶっ飛んでしまいそう.
俺は何度も先輩にキスをした.
その度に、先輩からは
甘い声が聞こえてくる.
成海 茜
菊谷 憐
菊谷 憐
成海 茜
成海 茜
成海 茜
キスって単語言うたびに
顔を赤くするところとか
たまらなく可愛い.
それと同時にどうして
そこまで知ってるのに、俺の
気持ちには気づかないんだよ
って思う.
菊谷 憐
菊谷 憐
菊谷 憐
菊谷 憐
菊谷 憐
菊谷 憐
こんなの、独占欲
丸出しじゃんか.
菊谷 憐
菊谷 憐
ここまでやって
ここまで言ったんだ.
こんな恥ずかしいセリフ
プライドも何もない.
菊谷 憐
菊谷 憐
俺は用具室を後にした.
♡きたら続き出します!! 読んでくれて📖 ありがとです!!☺︎ ぜひ他の作品も 見てみてください!!☃
コメント
1件
先輩に気持ちは伝わったのか... 続き気になります!!