司
類
寧々
えむ
とある日の朝
俺は目が覚めた
司
んん……おはよう…っ!?
司
は……?
周りを見渡すと
いつも鮮やかな黄色の人形も 俺の青い布団も
すべて灰色に変わっていた
司
どういうことだ……!?
司
(とりあえず今日は
みんなとショッピングの日だ、)
みんなとショッピングの日だ、)
司
支度をしなければ……
支度も終わり、外に出ようとする
集合場所についたが
やはり全てが灰色になっていた
司
……っ
司
(俺はもう色を見ることは出来ない
のか。?)
のか。?)
えむ
あっ!司くんいたっ!!
声が聞こえるが、皆同じ髪色 をしているせいで少し探すのに 時間がかかる
司
あ……いた
類
おはよう、司くん
寧々
おはよ
司
ではショッピングに行くとするか!
寧々
ショッピングっていっても
寧々
何買うわけ……?
えむ
あたしはお洋服買おっかな!!
えむ
寧々ちゃんとお揃いにするっ!
寧々
はぁっ!?
みんなが笑っている表情も
何故か悲しげに見えて……
類
司くん?
司
え、あぁ、なんだ?
類
いや、ボーッとしていたからね
何かあったのかい?
何かあったのかい?
司
い、いや何も無いぞ!
類
……
この時、言うべきだっただろうか
色が見えない、ということを
えむ
司くん司くんっ!
ピンクと黄色、どっちがいいかなぁ?
ピンクと黄色、どっちがいいかなぁ?
司
え、あ、えぇっ…と……
類
……僕はピンクが似合うと思うよニコ
司
お、俺もピンクの方がいいと思うぞ!
えむらしいからな!
えむらしいからな!
えむ
じゃあこっちにして〜寧々ちゃんは白っ!
寧々
わ、私も……?
本当はえむ達に似合ってる方を 着せてやりたい
教えてやりたい
色が見える、この事はとても幸せ なんだと感じた
類
あ、司くんちょっと来てくれるかい?
司
ん?あぁいいぞ
類
フフフ……いいねぇ!!
類
次のショーの衣装と合わせたら
やりがいがありそうだ!!
やりがいがありそうだ!!
司
((嫌な予感がするな……
司
((俺も服を見たいが色がわからん……
司
((服をとる
司
((色が薄いからきっと白だろう……
類
おや、司くんが真っピンクの服を取るなんて珍しいじゃないか
司
((まずい……しまった、!
司
あ、あぁ!生地が良かったから
白もないかと思ってな、!
白もないかと思ってな、!
類
((やはり何かおかしい……
えむ
じゃああたし達買い終わったけど
司くん達はまだ見る?
司くん達はまだ見る?
類
あぁ、大丈夫だよ
次にいこうか
次にいこうか
寧々
そうだね
司
……
えむ
あ!!ショーの時間になっちゃう!
類
じゃあステージに向かうとしようか
ショーを見ていても
全く____楽しくなかった
色が見えない演出が
これ程つまらないとは思わなかった
えむ
やっぱりプロの人はすごいねっ!
寧々
うん、歌もダンスも完璧だしね
類
演習もかなりこっていたしね……
司
……
類
司くんは気に入らなかったのかい?
司
あ……いや、そういう訳じゃ……
えむ
なんだか今日の司くん変だよっ……?
寧々
うん、全然喋んないし……
類
なにかあったのか________
司
なにもないぞ!!
司
心配…するな……!!
俺はまたこうやって嘘を……
司
……ニコッ……
えむ
……っ
類
とりあえず今日はもう帰ろうか
寧々
うん、そうだね