テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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文學学園物語

第54話 - 物語4章最終回拾壱話　隠し事

2025年01月30日

#文スト

#学パロ

#オリキャラ注意

#シリアスだったりギャグだったり

#既存伽羅設定追加注意

#文學学園

葉曖麗奈　不定期

次の日

教室授業中

叶夢

………………

叶夢

(……時間だけが経って、身の回りの変化はあれど、未だ情報が無い事ばかりだ…)

叶夢

(姫魏キリカ、そしてその共犯者…)

叶夢

(他にも夜嵐の所属先の組織や紗綾芳音夢……挙げたらキリが無い)

叶夢

(…だが………)

咲良偽　歩邑

『連中を崩壊させる為にお前らに協力してもらいたい』

咲良偽　歩邑

『彼奴らの目的の阻止の為に、あの組織は無くさねぇと……』

叶夢

……(彼奴らの情報だけは、掴めそうだ)〔少し口角が上がって〕

叶夢

(尻尾を掴めた、絶対に離さない)

叶夢

(俺の事を本当に知るまでは、絶対に…)

叶夢

(……でも、そろそろ頃合いなのか…？)

叶夢

(彼奴らに、俺の事を話す………)

叶夢

(俺の事…………)

叶夢

(俺が、「殺戮兵器」として生まれた事……)

叶夢

『はぁ？人間だわ、どっからどう見てもそうだろ？』

叶夢

……(自分の発言に、後悔する時が来るとは思わなかった…)

叶夢

(後の自分の行動に影響出てるなんてな……ハハ……)

叶夢

……………笑えね(ﾎﾞｿｯ)

屋上

太宰　治

＿＿＿……って事が夜中にあってねぇ…

中島　敦

…咲良偽さんって、僕達のクラスの人じゃないですか？

谷崎　潤一郎

そうだね、咲良偽歩邑君、僕達のクラスメイトだよ

谷崎　潤一郎

ノリが良くてクラス内で人気者の

中原　中也

確かにノリは良かったが……人気者ってマジかよ…

中島　敦

まぁ、お調子者？というか……

中島　敦

場を和ませれる様な人ですから…

中島　敦

持ち前の異能も相まって、一芸する事が多いんですよ

太宰　治

成程……

太宰　治

聞いてる限り、夜中の真剣さとは全然違うねぇ…

太宰　治

ね、叶夢君

叶夢

…………………

太宰　治

…？叶夢君？おーい〔目の前で手を振って〕

叶夢

……っあ…

叶夢

す、すまん…少し考え事してて聞いてなかった……

中原　中也

…叶夢、今日お前なんか変だぞ？

叶夢

は、変…？

太宰　治

そうだね、様子が可笑しいよ？今日の叶夢君

叶夢

そ、そんな変か…？俺何時も通りだと思ってたが……

中原　中也

自分は何時も通りだと思っててもな、俺らにはそう見えねぇんだよ

中原　中也

……なんかあったのか？

叶夢

……いや、これと言って何も…

太宰　治

…なら、何か悩み事かい？

太宰　治

夜中の事で何か悩んでるの？

叶夢

…………いや…何、も……

皆

……………………

叶夢

……俺、もう行くな

叶夢

また放課後〔笑って立ち上がり、屋上の出入口の方に急いで行って〕

ガチャ、ガチャン

叶夢は屋上を後にする

太宰　治

…………はぁ〜、全く……

太宰　治

少しぐらい聞かせてくれたって良いのにな〜…

谷崎　潤一郎

叶夢君も叶夢君なりに考えての行動だと思いますよ？(苦笑)

中原　中也

何も相談せずああやって逃げんのが良いと思ってんのかよ彼奴は……〔髪をぐしゃりと掴んで〕

中島　敦

ま、まぁまぁ……

叶夢

…………思ってる訳ねぇだろ…

叶夢

此方だって、相談出来たらどれだけ楽か……〔屋上のドアの横で座ってそう呟き〕

教室　帰りの会終了後

中野

いや〜、期末最終日！

中野

やっと終わりましたね！

田中

中野…咲華蛇さん達休んでた生徒会・風紀委員は明日もあるんだよ？

中野

えっ！？マジかよ……地獄じゃんか

伊藤

まぁ、1日目の時に休んじゃってたし……

叶夢

……はは…

叶夢

まぁ、何とかなるだろ、他は知らねぇけど……〔少し目線を下げて〕

伊藤

…………〔叶夢の反応を見て〕

中野

ん？伊藤どうした？

伊藤

いや……何でもない、気にしないで(微笑)

中野

お、おう…？

叶夢

…………………〔生徒会室に向かって〕

伊藤

咲華蛇さん！

叶夢

…伊藤？

叶夢

帰ったんじゃ……彼奴らは？

伊藤

2人は先に帰らせました…

伊藤

……少し、話せませんか？

叶夢

……んで？なんだよ急に〔壁に寄りかかって〕

伊藤

…………咲華蛇さん、今日何かあったんですか？

叶夢

…………………

伊藤

なんか、何時もより元気が無いと言いますか………

伊藤

口数も少なかったですし…………

叶夢

……それは、偶々…

叶夢

今日は少なかっただけかもしんねぇし……

伊藤

誤魔化さないでください

叶夢

…っ………

伊藤

……生徒会で、何かあったんですか？

伊藤

それともこの間の他校の夢で？

叶夢

……ぁ、ぃや………

伊藤

小さくて聞こえないです、違うならちゃんと言ってください

叶夢

ち、違…う……

伊藤

……なら、一体何で？

伊藤

なんでそんな、思い悩んだ表情をしているんです？

叶夢

そ、れは……

叶夢

…言えない……

叶夢

すまん…………それだけは、言えない……

伊藤

……まぁ、それはそうでしょうね…

伊藤

では、話したくない所だけ抜いて話してください

叶夢

……え

伊藤

そうすれば、何の心配も無いでしょう？

伊藤

話したく無い内容だけ抜いて、他の部分を話してみてください

叶夢

……………俺、さ……ずっと…

叶夢

ってか、ほら、あの…生徒がさ、行方不明、なってた時…あったろ？

伊藤

あぁ……はい、ありましたね

叶夢

あ、の時……俺も、連れて行かれて……

叶夢

……色んな事、聞いたんだ………それで…………

叶夢

……重要な、事だったから…皆に、話そうと思ったんだ……でも……

叶夢

………話せない…

叶夢

話そうとしても、嫌な想像しちまって…話せなくなる……んだ…

叶夢

……どうして…？

叶夢

おれ、俺話そうと…して………

叶夢

けど、俺自身はそれを嫌がって……〔手で口元を抑えながら〕

伊藤

………

伊藤は、叶夢に近付き…叶夢の頭を撫で

叶夢

……伊藤…？

伊藤

………頑張って、話そうとしてたんですね…

伊藤

頑張って、伝えようって決めて……

叶夢

………そう…だ……

叶夢

頑張っ、て……でも、声に出せなくて……

伊藤

……信用していないから？

叶夢

…違う……彼奴らは信用出来る………

伊藤

……言った時、見る目が変わりそうだから？

叶夢

…ち、がう……彼奴らは、そんな奴じゃ……

伊藤

……なら、言えば良い

叶夢

けど……それが難しくて………

叶夢

でも、そう、やって……話せずに、いたら……

叶夢

…もう……話さなくても…バレそうで………

叶夢

……俺、怖いんだ………

叶夢

やっと出来た支えが、消えてしまうのが……

叶夢

やっと仲間出来て……前みたいに、無くなる事が無いと…思って……

叶夢

……安心して………

伊藤

……大丈夫です、貴方がそう信頼している人なら、絶対、貴方が言う事を信じてくれます

叶夢

…………そう…かな……

伊藤

きっとそうですよ、貴方がそこまで信頼を置いている人達です……

伊藤

何も知らない僕が言うのもあれですけど……〔苦笑しながら、叶夢から離れて〕

伊藤

……ですから、咲華蛇さん

伊藤

自信を持って、皆さんに言っちゃいましょう

伊藤

貴方が隠している事、全部

叶夢

…………分かった…

叶夢

ありがとな、伊藤

伊藤

いえ、当然の事をしたまでですから……

伊藤

では、僕はこれで…生徒会の仕事、頑張ってください(笑顔)

叶夢

……おう、頑張ってくるわ(微笑)

生徒会室前

叶夢

……………

伊藤

『自信を持って、皆さんに言っちゃいましょう、貴方が隠している事、全部』

叶夢

………すぅ〜〜…はぁ〜〜………

叶夢

……うっし！〔生徒会室のドアに手をかけ〕

ﾊﾞｧﾝｯ!

生徒会室には、大体全員揃っていて音に驚き此方を見ていて

叶夢

……お前ら！一寸俺の話に付き合ってくれ！

廊下

伊藤

…………〔コツコツと、何処かに向かって歩いていて〕

目的地についたのか、ひとつの教室の前で止まり

ｶﾞﾗｯ

ドアを開けると、そこには……

縄で縛られて眠らされている

伊藤だった

伊藤？

……ふ、ふふふ……

伊藤？

あっははは！

笑っている伊藤の顔が

段々と霧状になって霧散し、本当の素顔が見えてくる

紗綾芳　音夢

……はぁ〜…なんや、おもろくて笑いが出てもうたわぁ〜

紗綾芳　音夢

……貴方、あんな信用されとったんやねぇ？〔縛られている伊藤の前にしゃがんで〕

紗綾芳　音夢

お陰でこの学園の事大体把握出来たわぁ…夢って便利やなぁ

紗綾芳　音夢

人にも、その皮みたいなん被って化けれるって…凄い発明やわぁ

紗綾芳　音夢

ありがと、唯のモブAさん♪

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5件

叶夢くんとうとうあの隠し事皆に話すんだね、上手くいくといいな伊藤さんめちゃ良いこと言うなって思ってたら音夢さんで？？？ってなった

葉曖麗奈　不定期

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