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蓮
由奈、そろそろ……
颯汰
決まった？決まった？
由奈
いや…だからさ…
由奈
私は……
10年前
由奈
（私は小さい頃からずっと一緒にいる2人の幼馴染がいる
由奈
2人とも勉強はちょっと苦手だけど運動神経はすごく良い。
由奈
私たちは今まで助けたり助けられたりで仲が良くて
由奈
このままずっと3人一緒にいられたらいいなって思っていた。
由奈
でもある日……）
蓮
由奈、俺らさ……
颯汰
ずっっと前から由奈の事が好きだったんだ
由奈
うん！
由奈
私も2人の事、大好きだよ！
颯汰
そういう意味じゃなくて
蓮
俺らが言ってんのは
蓮
好きなら、どっちかに決めてって言ってんの
由奈
え？
由奈
そんなの…無理だよ
颯汰
何で？好きなんだろ？
颯汰
なら、どっちが良いかってだけの話だよ
由奈
2人とも、同じくらい大好きだもん！
蓮
……
颯汰
……
由奈
（その日から、2人の猛烈なアプローチが始まった。
由奈
クラス全員のノートを持っていたらすかさず「変わるよ」って言ってくれたり
由奈
指とかをちょっと切って血が出てきた時は真っ青な顔しながら絆創膏を貰いに行ってくれたり。
由奈
でもそれを続けているうちに、とうとう私に…）
菫
ねえ、あの子、男2人に囲まれて調子に乗ってない？
来夏
あーわかる！
冬美
見ててムカつくんだっつーの！
由奈
（クラスで気に入らない人を何度もいじめてる3人に目を付けられた。
由奈
蓮と颯汰は結構モテてたことも、いじめの原因のわ1つだと思う。
由奈
そして私がいじめられていたある日……）
颯汰
おい！お前らいい加減にしろよ！
蓮
先生にカメラかりて、ビデオ撮ったから、今から先生の所に返しに行く
菫
ちょっ、蓮君！
来夏
違うの！
冬美
颯汰君、落ち着いて！
蓮
俺らの心配より、これから自分がどうなるかを心配した方が良いよ
颯汰
じゃ、由奈行こう。
由奈
うっ…うん……！
由奈
ありがとう、2人とも
蓮
颯汰がカメラ借りてきてくれたんだ！！
颯汰
蓮が最初に気付いてたんだよ！！
由奈
（助けてくれた後に、お互いの事を褒め合って尊重してる。だからこそ私はこんな決断をした）
由奈
助けてくれてありがとう。そして、告白の返事だけど…2人ともよろしくお願いします
颯汰
えっ？
蓮
どういうことだよ？
由奈
2人を見てて、わかったの。
由奈
お互いの事好きだし、このメンバーが好き。
由奈
それは私も同じだから、これからもよろしくお願いします。
蓮
由奈……
颯汰
わかった！
颯汰
ありがとう
蓮
よろしくな！
由奈
うん！
由奈
…あの時も言ったように、3人が好きなの。3人でいるのか1番落ち着くし
由奈
いくら記念日だからって、そんな簡単に答えられるわけないでしょ。
蓮
まあ、それもそうか
颯汰
だな…
颯汰
仕方ない、わかったよ
由奈
今年もよろしくお願いしますね？
蓮
ああ！
蓮
任せとけ！
颯汰
絶対守ってみせるから
由奈
…ありがとう。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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