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愛す
N×L nmmn 本人様関係ない
愛す
夜中の2時頃
目が覚めると隣にはやっぱりないくんがいた
重いまぶたを開かせながら見るスマホ
未読の通知が3件
友達からの「大丈夫?」
でもごめんね
返信できない
大好きな人が嫌がっちゃうから
「りうらは優しすぎるから俺がいないと壊れちゃう」
そう言ってくれたのを思い出した
L
頬にそっと触れた
何故かないくんが傍から離れる気がして怖かった
L
朝ないくんのために早起きして
ないくんのためにコーヒーを淹れる
砂糖の数も把握しながら
L
N
かわいくてりうらの癒しになってくれる
目をこすってあくびをしながら俺に近づく
N
L
L
N
L
N
N
撫でながら褒めてくれる仕草が好き
落ち着くから好き
L
あの頃からずっと
悲しくて怖くて泣き崩れた夜
誰も信じられなくて怖くて
死にたくなって
ないくんだけが
N
って言って撫でてくれた
そのたった一言だけを信じて、頼って、心の支えにした
ないくんはりうらの精神安定剤でもあるのかもしれない
気づいたら服もスマホも予定も全部
ないくんの許可がないと動かなくなってた
でも何故か嫌じゃなかった むしろ嬉しくて求めてた
"支配"とか"束縛"とかそんな言葉じゃなかった
りうらはその温かさが
"愛"だと思った
外に出るのも週に1度
ないくんと近所のスーパーに行くだけ
L
L
N
N
L
L
N
店員さんに笑顔を向けただけで
その夜ないくんは泣いた
「俺の知らない顔、誰かに見せないで」
その声が震えてて 謝るのはりうらの方だった
でもないくんが嫉妬という感情をりうらにもってくれているなら
幸せ
数ヶ月すぎて心配の連絡はふと止まった
友達からも家族からも 連絡は一切来なくなった
でも
これでないくんとの本当の世界って感じでなんだか嬉しかった
N
L
でも相変わらずないくんは優しかった
またその手で撫でてくれる
それが生きがいな気がしてきて
"もう他に欲しいものなんてない"
そう思うようになってきた
N
ないくんはそう囁くけど 行けるわけがない
L
だってりうらの世界はもうないくんだけだから
N
N
心配させるような言葉を言わないで
ないくんは自由だから
ないくんはいつでもりうらから離れられる
りうらは不自由だから
りうらはないくんから離れられない
ねえ、そうでしょ?
不自由にさせたのもないくんだから ないくんがそれを愛だと教えてくれたから
ないくんは冗談ぽく行ったけどりうらは笑えなかった
L
L
あーあ、またその目だ またその手で撫でてりうらを可愛がる
もう分かんない
N
その"もしも"が怖くて嫌いだった
だってないくんは自由だからいつでもりうらから離れられるでしょ?
L
L
お互いそう思ってる
だから約束してほしいだけ
N
その笑顔と目ないくんらしくないね
寂しそうだよ
こんなないくん
好きじゃない
L
次の朝、ないくんはいなかった
部屋の空気が冷たい
ベッドの横の棚には手紙とコーヒー
L
いつもはりうらが注いでたコーヒーをないくんは用意してくれてた
手紙を見ると 文字が滲んでて読みにくかった
コーヒーはまだ温かくて
L
もっと文字が滲んでいく
なんでか分からなかった
自然とそうなってたから
スマホも鏡も外の空も全部怖い
でも、ないくんの声は聞こえる気がする
「りうらは優しすぎるから俺がいないと壊れちゃう」
L
壊れていいのかな
ないくんのいない世界なんて生きる意味がない
L
L
夜中の2時頃
目覚めると隣にはやっぱりないくんはいなかった
重いまぶたを開かせながら見るスマホ
未読の連絡
返信してよ
りうらが悲しんじゃうから
L
頬にそっと触れた
何故かないくんが傍にいる気がして嬉しかった
L